英国のブレグジットは実現すべきなのでしょうか?
英国のブレグジットは実現すべきなのでしょうか?
12月12日に行われる総選挙で、ジョンソン首相が率いる保守党が過半数を獲得すると、2020年1月31日までにEU離脱が実現しそうなブレグジット問題ですが、報道された記事だけでは、よくわからないことが沢山ありませんか?国民投票で思いがけなく離脱が過半数を取得しました。それ以降、離脱の具体案を巡って、イギリス議会やEU連合と内容を協議しては不合意の連続で、何が問題なのかもよくわからなくなっている気がします。
報道によれば、最後に残る問題はアイルランドに関連したことの様ですが、ジョンソン首相案はそれも解決したよう(?)で議会が総選挙に応じているのです。
これに対し、英国領北アイルランドの食品業界は100%ジョンソン首相案に反対しています。彼らが指摘している問題点を要点だけまとめると次の様になります。
① 英国は地域によって生産品目に特徴があることです。例えば、スコットランドはウィスキー、北アイルランドはチーズ、イングランド中部は野菜、イングランド南部は小麦です。
② 北アイルランドは食品関連産業が主力産業です。産業全体で10万人の雇用がありますが、その25%が食品関連です。
③ 食品産業は隣接するアイルランドと密接な関係があります。毎年約7000億円相当が両国間を行き来しています。
④ EU連合でまとまっているときはお互いに関税がゼロですから問題ないのですが、英国がEUを離脱すると、7000億円の行き来に関税がかかることになります。特に、農産品の多くが国境をまたいで作られています。例えば、ミルクの場合は、北アイルランドの原乳の3分の1を南のアイルランドに運んで、加工処理しています。一方で、豚の加工処理場は北アイルランドにあるので、アイルランドの豚は北に運ばれます。平均利益率が4%の食品業界に突然20%の関税がかかっては生産者も消費者もとてもやっては行けないでしょう。
⑤ 違う事例もあります。スペイン産のトマトは直接、英本土のドーバー港に輸入されます。その後、アイルランドに輸送されます。現状、アイルランドに輸入される8割の生鮮食品は英本土経由で入るため、これはEUから英本土、再度EUという流れになります。すぐに物流の流れを変えることは難しいし、関税がダブルにかかることはもっと大変です。
⑥ インフラの問題もあります。北アイルランドとアイルランドは電気や水道を共有してきました。英国本土への物流にアイルランドのダブリン港が使えなくなるのも大きな問題になります。
⑦ これらの問題についてジョンソン首相案は具体的な解決策を示していないのです。
⑧ これまで20年間、アイルランドと北アイルランドはお互いに犯罪がおきないように努めてきましたが、この関係が壊れる危険性があります。
上記の様な課題が山積している中で、2020年1月末までにEU離脱が成立するとしても、実際に影響が出てくるのは2020年末に移行期間が終了してからです。移行期間中に英国はEUとの間に貿易協定を含めた新たな関係を構築する必要がありますが、その交渉が不調に終われば、2020年末に英国は「合意なき離脱」を強いられ、英経済、通貨ポンド、あるいはポンド建て資産の価格に大きな下押し圧力が加わることになりそうなのです。個人的には、課題が多すぎてEU離脱のメリットがよく見えないのですが、皆さんはどのように思われますか?
日本ラグビー・プロリーグの実現は?
日本ラグビー・プロリーグの実現は?
第9回ラグビーW杯日本大会が日本独特のおもてなしとブレイブ・ブロッサムズの大躍進で大成功を納めた為か、日本ラグビー協会が公表したプロリーグ構想が注目を集めています。今月13日に協会は「新プロリーグ設立準備委員会」の発足を表明しました。2021年立ち上げを目指すという、協会が考えているプロリーグの内容を見る前に、現状を把握すると、現在の日本最高リーグは、社会人16チームによる「トップリーグ(TL)」で、プロアマ混在の編成で一定期間リーグ戦を行っています。厳格なプロリーグではなく、アマチュアの企業スポーツカテゴリーです。ワールドカップを率いたジョーンズHCもジョセフHCも「日本はアマチュアの国として世界のプロと戦っている」と指摘しています。
幸いなことに、ラグビーチームを持つ企業は、トヨタ自動車、パナソニック、サントリー、NTTなど世界規模で事業を展開する優良企業が多く、年間10億円以上の運営費が企業から支給されているそうです。何故このような多額を負担するのかといえば、社員の福利厚生の一部として扱う企業もあれば、広告費やスポーツ推進室のような部署の予算から支出される企業もあります。企業の広告や知名度アップがメリットなのでしょうが、最低10億円はかなりの金額だと言わざるを得ません。
これに対し協会が2021年の立ち上げを検討するプロリーグは、ワールドカップを開催した12地域(スタジアム)にプロチームを置くアイデアの様ですが、同時進行で現行のTLもアマチュアリーグとして存続する構想です。一部の推進派のチームがプロ化する一方で、企業スポーツの継続を求めるチームは“現状維持”で社会人リーグを継続しなければなりません。プロリーグに人気が集中しそうな中で、自前の資金力でTLチームを維持していく企業が16社あるかどうか疑問に感じます。
これまで競技種目の人気度では10位台中盤あたりにありましたから、にわかファンが増えたと言っても、トップレベルの野球やサッカーJリーグとは格段の差がありますし、バスケットや卓球という新しいプロリーグとの競争も起こる環境です。
プロリ-グを検討するときに参考にするものとしてスーパーラグビー(SR)があります。SRチームの運営形態を簡単に説明しますと、ニュージーランド、南アフリカなど参画5か国にリーグ戦期間限定のプロチームを設け、各チームが、その母体となる地域代表(州代表)や、地域とは関係なく世界中から選手を集めて公式戦を戦うというものです。5カ国ともラグビーの国内における人気度は高く、興行収入を想定できるほど、SRチームを作ることは難しくなさそうです。これを日本国内に当てはめると、新設されるプロチームがTLやその下部リーグの選手と出向契約のような形態で期間限定でプロ契約を結び、チームを編成して新リーグを戦い、シーズンが終われば選手は個々の所属チームに戻りプレーすることになります。プロリーグの興行収益はほとんどプロリーグに運営資金として割り振られるはずですから、間接的に関与している企業は、従来通り自己負担で既存チームを運営しなければなりません。
様々な賛否のコメントトが報道されていますが、その内容を読むにつれ、日本におけるラグビーのプロリーグは立ち上げは出来るとしても、継続は様々な問題がありそうです。一番大きな問題はどれだけ多くの子どもたちにラグビーに憧れる気持ちを持たせるかだと思います。それには、子供が憧れるようなプレーを選手が見せることが絶対に必要ですが、同時に、その選手が収入や引退後も含めた生活面での成功を収めることがとても重要なのではないでしょうか?TV放映では野球人気が落ちていますが、未だに野球をスポーツとして取り組む少年達が多いのもそこに理由があると思われます。引退後のセカンドキャリアについては、プロになったからには自己解決をしなければならないという考え方が強くありますが、ラグビーは肉弾戦ですから危険度が高く、他のスポーツのプロ選手以上にサポートが厚くても良いのではないかと個人的には思います。
以上の様な思考を進めていくと、現時点で最も実現可能と思われるのは、現在のTLを中心とした社会人リーグのプロ化に行き着きます。プロリーグとしてはフランチャイズの競技場がなくてはなりません。既にワールドカップが開催された12会場に、増えるであろう東京基盤のチームの為に東京に競技場を増やして体制を整えます。さらに、各フランチャイズの母体となる企業は現状の様に1社で参画するところもあれば、リスク軽減の為、2~3企業が共同で参画するすることも出来るようにするのです。これであれば、企業は広告等の経費負担だけでなく、興行収入も見込めるのでプロリーグのあり方を進化させる原動力が生まれます。さらに、選手達もセカンドキャリアの道が開けるので、まさにウィンウィンの形になるのではないでしょうか?折角にわかファンが拡大したラグビーを日本全体で育てて行きたいと思います!
ノーベル賞について知っておきたいこと!
ノーベル賞について知っておきたいこと!
毎年12月10日に行われるノーベル賞授与式がこの時期になると話題になります。今年は日本人として28人目の吉野氏が化学賞を受賞されます。ノーベル賞について知っておきたいことを掲載します。
① ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベル(1833~1896年)の遺言に従って始まった賞です。
② 遺言に書かれていたことは、「私のすべての換金可能な財は、次の方法で処理されなくてはならない。私の遺言執行者が安全な有価証券に投資し継続される基金を設立し、その毎年の利子について、前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする」でした。
③ 1888年に彼の兄がフランスのカンヌで亡くなったのですが、このときフランスのある新聞がアルフレッドが死去したと取り違え、「死の商人、死す」との見出しとともに報道したことで、彼は困惑し7年間考えた末に、1895年11月27日にパリのスウェーデン人・ノルウェー人クラブで3度目の遺言に署名しました。
④ 1900年にノーベル財団の設立法令がスウェーデン国王オスカル2世により公布され、1901年から授与式が始まりました。
⑤ 1905年まではスウェーデンとノルウェーは同君連合でしたが、1906年からは分離しました。しかし、ノーベル賞はそれまでと同様の体制で継続されています。
⑥ 当初のノーベル財団に資産は3100万クローナでしたが、2018年末の段階では43億3800万クローナ(約468億円)になっています。118年間で約140倍ですが、その間2度の世界大戦や経済恐慌などを経ているので、相当手堅い運用をしてきていると思います。
⑦ 授与する賞金は資産運用の状況で増減しています。2001年からは各部門当り1000万クローナでしたが、2012~2016年は800万クローナ、それ以降は900万クローナです。
⑧ 賞は全部で6部門がありますが、経済学賞は1968年に設立されました。ノーベル財団はノーベル賞ではないとの立場なので、スウェーデン国立銀行が賞金を捻出しています。
⑨ 選考する機関は賞によって異なります。
スウェーデン王立科学アカデミー:物理学賞、化学賞、経済学賞
スウェーデン・カロリンスカ研究所:生理学・医学賞
スウェーデン・アカデミー:文学賞
ノルウェー・ノーベル委員会:平和賞
⑩ 授与式は12月10日に行われます。平和賞を除く5部門はストックホルムのコンサートホールです。平和賞はノルウェー・オスロの市庁舎で行われます。
⑪ これまでの国別獲得数トップ10は次の通りです。
誇らしいことに日本は6位に位置しています。
1位:アメリカ・275
2位:イギリス・88
3位:ドイツ・83
4位:フランス・56
5位:スウェーデン・29
6位:日本・28
7位:ロシア(旧ソ含む)・26
8位:カナダ・20
9位:スイス・19
9位:イタリア・19
自衛隊と国防軍・専守防衛について!
自衛隊と国防軍・専守防衛について!
安部政権の最後の課題とも言える憲法改正について、第5代統合幕僚長の河野氏と同志社大学法学部教授の村田氏が、自衛隊と国防軍・専守防衛のテーマについて議論を行っています。その記事を読んで、これらのテーマについては自分もある程度の認識を持っておかなければならないと感じました。是非論は別にして、認識しておくべき内容と思える点を掲載しておきます。今後、国会でも議論が進んで行き、国民投票の事態も起こる可能性がありますので、その時の参考になるのではないでしょうか?
① 自衛隊と国防軍
日本の自衛隊と普通の軍隊(国防軍)は考え方に違いがあるそうです。自衛隊は行使可能なものを列挙して、それ以外は原則禁止する考え方でポジティブ・リストと称します。理由は自衛隊が警察予備隊の系譜にあり、権力を行使する相手が国民であるため、法律で縛る必要があるからです。一方普通の軍隊(国防軍)は原則として規制がない中で、例外として禁止するものを規定する考え方でネガティブ・リストと称します。これは国際法を遵守するために、これだけはやってはいけないという前提に立っているからです。日本と諸外国のいわゆる軍隊では根本的な法体系が違うことが解ります。
安部政権がこだわる第9条への自衛隊明記案にお二人とも賛成はしていますが、河野氏は、本来は憲法に国防軍を規定して自衛隊法を廃止し、国防軍法をつくってネガティブ・リストに変更しなければいけないと指摘していますし、村田氏は、現代の様にサイバー攻撃などが起こりうる状況の中で、個別的自衛権と集団的自衛権を線引きするのはほとんど困難であることが典型的な例であるように、憲法には時代にそぐわない条項が少なくないことを指摘しています。
② 専守防衛
憲法には記されていませんが、日本の防衛政策の基本は専守防衛であることが謳われています。専守防衛は突き詰めれば本土決戦を意味するので、万が一戦闘になった場合、戦術的に専守防衛で自衛隊の行動を縛ることは、かえって国民を危険にさらしかねないと河野氏は指摘しています。費用面でも攻撃兵器よりも防御兵器のほうが莫大な金額がかかるそうです。村田氏は、わが国が、アメリカに一定の発言力をもち、中国やロシアをある程度牽制できる力を保ち、大国としてのステータスを維持しながら生きていこうとするのか?それとも、大国間の権力闘争から身を引いて、小国としてじり貧ながらも幸せに暮らしていくのか?我々の覚悟が問われる時代になっていると指摘しています。
美しい歌詞「Journey to Harmony」!
美しい歌詞「Journey to Harmony」!
天皇陛下のご即位を祝い催された国民祭典で披露された奉祝曲「Ray of Water」の第三楽章は嵐が歌った「Journey to Harmony」でした。
岡田惠和(よしかず)さんが作詞された曲です。
国民が天皇陛下に抱く想いを伝えようとする内容と理解しましたが、大自然の世界で何気なく見ている出来事を取り上げながら、想いを表現する岡田さんの作詞センスには目を見張るものがありました。
繰り返し部分は省略して書かれた詩を続けてみたら次の様になりました。
【君が 笑えば 世界は 輝く
誰かの 幸せが 今を 照らす
誰かの 幸せが 時代を 照らす
僕らの よろこびよ 君に 届け
はじめはどこかの 岩かげにしたたり 落ちたひとしずくの 水が平野流れ
やがて研ぎ澄まされ 君をうるおし 鳥たちをはぐぐみ 花たちとたわむれ
あの大河だって はじめはひとしずく 僕らの幸せも 大河にすればいい
星明りにじんで ふと立ち止まったら 雨の匂いのなかに 虹のうたを聴こう
かすかなそのうた まるでひとしずく 静かにつながって 確かにつながって
青い空の下 夢など語りあう 愛とか語りあう それが僕の願い
ごらんよ 光は 君と ともにいる
大丈夫 鳥は 歌っている 大丈夫 空は 輝いてる
大丈夫 水は 流れている 大丈夫 海は 光っている
大丈夫 君と 笑ってゆく 大丈夫 君と 歩いてゆこう】
何気ない、しかし、きれいな言葉で大自然の中で起こっていることを表現して、読んでいる者の心に凄く清らかな気分をもたらしてくれるこの歌詞に感動しました!
ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズを知っていますか?
ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズを知っていますか?
ラグビーW杯日本大会で日本中がラグビーの素晴らしさを味わいましたが、大会直前までTia1と称される8カ国にイングランド、ウェールズ、アイルランド、スコットランドが入っていました。ちなみに他の4カ国は南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアそしてフランスです。
「ライオンズ」の愛称を持つブリティッシュ・アンド・アイルランド・ライオンズはイングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドの代表選手から選出された特別チームです。
イギリスの総人口61,827千人はイングランド51,810千人、スコットランド5,222千人、ウェールズ3,006千人、そして北アイルランドの1,789千人で構成されています。アイルランドの人口は4,595千人ですが、ラグビーのアイルランドはアイルランドと北アイルランドが合体して6,384千人の代表です。
この「ライオンズ」は南半球に遠征するときだけ使用されるチームで4地区がまとまって遠征が始まったのは1910年でした。当時はブリテン諸島代表と呼ばれ、1930年ころから「ライオンズ」と呼ばれるようになりました。赤いジャージの左胸にあるエンブレムにはイングランド代表の薔薇、スコットランド代表のアザミ、ウェールズ代表のプリンス・オブ・ウェールズの羽根、アイルランド代表のシャムロック(葉が3枚に分かれている草の総称)が描かれています。現在は4年ごとに南半球の南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドに遠征していて、次回は2021年の南アフリカ遠征が予定されています。
先日、3位決定戦を観戦しに臨海パークのパブリックビューイングに行った時に横に座ったイギリス人が着ていたのがライオンズの赤いジャージでした。エンブレムを指してこれが解るかと聞くので、ライオンズでしょうと答えたら喜んでいました。
イングランドは5千万人以上の代表ですが、他の3チームは1千万人に遠く及ばない地区の代表です。ウェールズやアイルランドがイングランドを破ることが何回もあることに驚かされますが、世界最強と言われるニュージーランドも4,947千人の代表ですから、ラグビーの世界では人口数は関係がないのかも知れません!
様々なスポーツの発祥国を知っていますか?
様々なスポーツの発祥国を知っていますか?
先日まで日本中を興奮の坩堝に陥れたラグビーW杯日本大会の興奮は未だ冷めやらない感があります。大会が始まる前までラグビーの発祥がイングランドと知っていた人は半分くらいだったのではないでしょうか?
そこで、様々なスポーツの発祥国を調べて見ました。
次の種目の発祥国全てを当ててみてください!
① レスリング
② 現代野球
③ サッカー
④ ゴルフ
⑤ カーリング
⑥ バスケットボール
⑦ 卓球
⑧ バドミントン
⑨ バレーボール
⑩ スカッシュ
⑪ ハンドボール
⑫ テニス
⑬ ソフトボール
⑭ 水球
⑮ ホッケー
答えは次の通りです。
① ギリシャ
② アメリカ
③ イングランド
④ イングランド
⑤ イングランド
⑥ アメリカ
⑦ イングランド
⑧ イングランド
⑨ アメリカ
⑩ イングランド
⑪ アイルランド
⑫ フランス
⑬ アメリカ
⑭ イングランド
⑮ エジプト
全て正解出来ましたか?イングランドが一番多いのは、それぞれの種目のルール作りを担った面も影響しているようです。
発祥国と現在の最強国を比較してみるのも一興ではないでしょうか?
ネパールに超人の登山家が出現!
ネパールに超人の登山家が出現!
2日前に丹沢(二の塔―三の塔―烏尾山ルート)登山をして、現在筋肉痛で苦しんでいる自分と比較出来ることではないのですが、世界にはとんでもない超人がいます。
その名はニルマン・プルジャ氏。元ネパールの軍人だそうですが、先月29日に最後のシシャパンマ(中国)に登頂し、標高8000メートルを超える14座全てを制覇しました。
驚くべきはその期間です。従来の最速記録は8年間でしたが、プルジャ氏はたった189日で成し遂げてしまいました。もう一つ注目すべきは資金力です。14座全てヒマラヤにあるので、7大大陸の最高峰登頂ほど移動に時間も資金も必要としないでしょうが、それでも旅費とか健康管理には相当の資金がないと成し遂げられないと思います。
体力も財力もあるスーパーマンというところでしょうか?
杮(こけら)と柿(柿)は何が違う?
杮(こけら)と柿(柿)は何が違う?
昨日新港ふ頭客船ターミナルに英国の大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5875トン)が杮(こけら)落としの第1船として着岸したことが報道されました。このターミナルの杮(こけら)落としというのはおかしいなと思い調べたら、ターミナルではなく、商業施設やホテルを備えた「横浜ハンマーヘッド」の杮(こけら)落としでした。横浜市は横浜港に寄港する客船の増加を見込み、大黒ふ頭客船ターミナルのほか、物流用のふ頭を含めて、最大7隻の客船が同時に着岸出来る体制を整えているとのことで、今後日本最大の海の玄関になります。
杮(こけら)落としとは新たに建てられた劇場で初めて行われる催しのことですが、そもそも柿(こけら)の意味は材木を削った際の木片のことで、建設工事の最後に屋根などの木片を払うことが語源になっています。劇場の延長線として、体育館、陸上競技場、野球場などのスポーツ施設が開場するときに使われることがありますが、本来は劇場に用いる言葉ですので、野外施設に使用するのは誤用となります。
さて、個々で一つ疑問が出てきました。柿(こけら)と柿(柿)は同じ字ではありませんか?元来、柿(かき)は「木部五画(「亠+巾」)」なのに対し、「杮(こけら)」は「木部四画(真ん中の縦棒がつながる)」となっているらしいのですが、両者は明確には区別されていないので、JIS規格では「柿(木部五画)」が両方の字を包摂するものとしています。
この漢字意外にも不明点が結構あるのかも知れません!
これらの漢字を読めますか?
これらの漢字を読めますか?
先日のTV番組「東大王」で出題された難読漢字の読み方が大変難しく、芸能人チームが早々と全滅でした。一部を掲載しますので、このブログを読まれる皆様も挑戦してみてください。
① 愈愈
② 総総
③ 怖怖
④ 戛戛
⑤ 遥遥
⑥ 毳毳
⑦ 犇犇
⑧ 会会
⑨ 交交
⑩ 努努
⑪ 戦戦
⑫ 兀兀
⑬ 仄仄
⑭ 条条
特に⑭は漢字検定検定順1級の漢字だそうです。全部正解される方は相当な達人だと思います。
正解は次の通りです。
① いよいよ
② ふさふさ
③ おずおず
④ かつかつ
⑤ しみじみ
⑥ けばけば
⑦ ひしひし
⑧ たまたま
⑨ こもごも
⑩ ゆめゆめ
⑪ わなわな
⑫ こつこつ
⑬ ほのぼの
⑭ おちおち