西日本は牛肉派・東日本は豚肉派?
西日本は牛肉派・東日本は豚肉派?
近畿地方が牛肉派で関東地方が豚肉派といった比較については、カレーライスに使う
具材の違いでしばしば報道されています。
東京に住むものとして、自分や友人達の好みを総合すると、やはりカレーの具材は
ビーフだと思うのですが、もう少しマクロな捉え方をすると結果が違ってくるようです。
インターネット利用者に必要な地域情報を届けるポータルサイトのJタウンネットが、
昨年12月から今年1月にかけて、「肉じゃが」の具材について47都道府県の
好み調査を行い、2852の回答を取得しました。
それによると、全体としては牛肉派が58%で豚肉派が42%でした。
この結果は個人的にも納得がいきましたが、都道府県別の傾向を調べたら、
東日本と西日本で顕著な違いが出たと言うのです。
新潟県・長野県・愛知県の県境を繋ぎ、その境界線で東日本と西日本を別けると、
東日本が豚肉派で西日本が牛肉派になったというのです。
東京などは牛肉派だと思うのですが、実は豚肉派だそうです。
西日本の牛肉嗜好ははっきりしていて、近畿地方では93.4%、中国地方では88.5%、
四国地方では90.9%、九州・沖縄地方では81.1%です。
沖縄は歴史的背景から豚派のイメージが強かったのですが、81.1%とは驚きでした。
拮抗している県は3県で、青森県、山形県、島根県でした。
豚派で強烈なのは山梨県の100%です。
前澤牛の岩手県や仙台牛の宮城県が豚派だったのは、前澤牛も仙台牛も価格が高い?ので
「肉じゃが」には使えないということなのでしょうか?
何れにしても、これほど明確な違いが出たのは予想外でした。
日本における牛豚肉食は、戦国時代にキリスト教イエズス会の宣教師たちが、
キリシタン大名たちを介して肉食の慣習を日本に持ち込んだ時期からと言われています。
豚は琉球や鹿児島で飼育が進み、庶民達も食することが出来ましが、
牛は食用家畜として飼育されている牛は無く、江戸時代でも極めて高価な「薬」でした。
明治の文明開化以降に牛なべ屋(すき焼き)が流行しましたが、本格的に広がったのは、
1991年4月からの牛肉の輸入自由化でしたので、牛肉の普及は歴史が浅いのです。
しかし、江戸時代から関西では、牛肉がなじみ深かったようで、肉といえば牛で、豚は
肉とは言わず豚と言宇野が監修になっているようです。豚肉を使った中華まんじゅうを
「肉まん」とは言わず、「豚まん」というのが良い例でしょう!
皆さんは牛肉派ですか?豚肉派ですか?あるいは鶏肉派かも知れませんね?