東横線・学芸大学駅と都立大学駅!
東横線・学芸大学駅と都立大学駅!
東横線沿線に居住していることもあり、学芸大学駅と都立大学駅を取り上げます。何故大学が存在しないのに両駅名があるのでしょうか?東京学芸大学は1964年に小金井市に移転をし、東京都立大学に至っては、1992年に八王子市に移転後、2005年に首都大学東京に名前まで変更しています。歴史を紐解くと、両駅が開業したのは1927年です。学芸大学駅は「碑文谷」として開業し、その後青山師範学校(のちの東京学芸大学)の移転に伴って「青山師範」、さらに学校名の変更によって「第一師範」となり、その後学芸大学駅となりました。都立大学駅は当初「柿の木坂」で、その後東京府立高等学校(のちの都立大学)の移転と校名変更に合わせて「府立高等前」「府立高等」「都立高校」、そして都立大学駅と変わっていったのです。両駅とももともとは地名でしたが、その後学校の名将が変わるたびに変わって行ったのです。それであれば、大学が無くなった現在、駅名を変えるべきとの発想が出てくるのですが、今日現在変わっていません。実は、受験生などから「駅名が紛らわしい」という声が出たため、1999年に両駅の地元である目黒区は、3分の2以上の賛成があれば変更する方針で、区民にアンケート調査を行いました。その結果、「学芸大学」の駅名変更に賛成したのは549名で反対は934名。「都立大学」は賛成が630名で反対が436名だった為、両駅とも名前を変更せず今日に至っています。区民からは「長年親しんだ駅名を変えないで」という声が多かったそうです。今日年の8月に、小池都知事が発表したところによると、大学名が変わったことによる認知度の回復を狙い、2020年度から首都大学東京を東京都立大学に戻すそうです。「都立大学駅」を残す理由にもなりそうです!
【日本ワイン】表示発足!
【日本ワイン】表示発足!
10月30日に国税庁が告示した「果実酒等の製法品質表示基準」により、新たな表示である【日本ワイン】は国産ブドウだけで国内で製造された果実酒のみに認められることになりました。国内のワインのラベル表示はこれまで公的なルールがなかったため、バルクワインと称し、150リットル以上の容器に詰められて輸入されたワインを、そのまま瓶詰にするか少量の国産ワインと混合して「国産ワイン」として販売されていました。今から40年ほど前のバルクワインの3大輸入元はアルゼンチン・スペイン・ユーゴスラビアでしたが、現在はアメリカ・アルゼンチン・チリになっているようです。今回の【日本ワイン】表示誕生で、バルクワインを使用して製造されたワインは「国内製造ワイン」と表記し、濃縮果汁などの輸入原料を使用したワインは「濃縮果汁使用」「輸入ワイン使用」などの表記が義務づけられることになります。最近、日本のワインは、世界最大の国際ワインコンクール「デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード」で金賞を獲得するレベルになっています。来年初めにも発効が見込まれる日EUの経済連携協定でワインの輸入関税が即時撤廃されるので、欧州勢は一斉に日本市場に乗り込んでくるでしょうし、【日本ワイン】がそれに対抗する局面や、逆に欧州に打って出るチャンスも増えていくと思います。
参考までに日本と世界のワイ用ブドウ品種を掲載しておきます(カッコ内は原産地)。
○ 日本(アメリカから輸入したものがほとんどです):
甲州(山梨)
ナイアガラ(アメリカ)
デラウェア(アメリカ)
マスカット・ベリーA(ベリーとマスカット・ハンブルグの交配種)
コンコード(アメリカ)
キャンベルアーリー(アメリカ)
ビジュノワール(山梨27号とマルベックの交配種)
ブラック・クィーン(ベリーとゴールデン・クィーンの交配種)
ヤマ・ソービニオン(ヤマブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンの交配種)
○ 世界(フランス原産が多いです):
黒品種:
アギヨルギティコ(ギリシャ)
カベルネ・ソーヴィニヨン(フランス、ソーヴィニヨン・ブラン、とカベルネ・フランの自然交配種)
カベルネ・フラン(フランス)
ガメ(フランス・ボジョレー)
カリニャン(南フランス)
カルメネール(フランス・チリ)
クシノマヴロ(ギリシャ)
グルナッシュ(南フランス・スペイン・イタリア)
サンジョベーゼ(イタリア)
シラー(フランス・オーストラリア・南アフリカ)
ジンファンデル(アメリカ・カリフォルニア・クロアチア・イタリア)
タナ(フランス・ウルグアイ)
ツヴァイゲルト(オーストリア)
テンプラニーリョ(スペイン)
ネグロアマーロ(イタリア)
ネッビオーロ(イタリア)
ネロ・ダヴォラ(イタリア・シチリア)
バルベーラ(イタリア)
ピノタージュ(南アフリカ)
ピノ・ノワール(フランス・イタリア・スイス・ドイツ)
マルベック(フランス)
ムールヴェードル(フランス・スペイン・オーストラリア)
ムニエ(フランス)
メルロー(フランス)
ルビー・カベルネ(オーストラリア)
白品種:
アルバリーニョ(スペイン)
ヴィオニエ(フランス)
ゲヴュルツトラミネール(フランス・アルザス)
ケルナー(ドイツ)
コロンバール(フランス)
サルタナ(アメリカ・カリフォルニア)
シャルドネ(フランス)
シュナン・ブラン(フランス)
セミヨン(フランス・ボルドー)
ソーヴィニヨン・ブラン(フランス)
トレッビアーノ(イタリア)
ピノ・グリ(フランス・ブルゴーニュ)
ピノ・ブラン(フランス・アルザス)
ミュラー・トゥルガウ(スイス)
ムロン・ド・ブルゴーニュ(フランス)
モスカート(イタリア)
リースリング(ドイツ・フランス)
国際競争力ランキング!
国際競争力ランキング!
先日WEF(世界経済フォーラム)が発表した報告書によると、日本のランキングは昨年より3つ上がり5位となりました。一方、IMD(国際経営開発研究所)の報告書では9位になっています。WEFとIMDの違いについて調べてみたら興味深いことがわかりました。
WEFはスイスのジュネーブに本部を置き、世界賢人サミットともいわれる「ダボス会議」の主宰者として有名です。WEFが毎年発表する国際競争力ランキングの報告書は「Grobal Competitiveness Reports」として発表されていますが、世界の130以上の国・地域を対象として調査した結果を発表しています。調査項目は12大項目(制度的環境、インフラ整備、マクロ経済、保健衛生・初等教育、高等教育、市場効率性、労働市場効率性、投資市場洗練性、技術先進性、市場規模、ビジネス洗練性、技術革新)及び100以上の小項目に分かれています。国の生産性能力に関する要因を重視しているので、先進国のランキングが高くなる傾向があります。
IMDはスイスのローザンヌに本部を置くビジネススクールです。IMDが毎年発表する国際競争力の報告書は「World Competitiveness Yearbook」として発表されています。調査項目は4大項目(経済状況、政府の効率性、企業の効率性、インフラ)及び300以上の小項目に分かれています。企業活動を支援する環境を重視しているので、国力や経済力そのものの指標とするのは無理があると言われています。
両団体は、1995年迄は共同で報告書を出していましたが、1996年から袂を分かち現在に至っています。参考までにWEF報告書の20位までを掲載しておきます。全体の半分を欧州勢が占め、アジアではシンガポールの2位がトップでした。
順位 国名 スコア
1位 米国 85.6
2位 シンガポール 83.5
3位 ドイツ 82.8
4位 スイス 82.6
5位 日本 82.5
6位 オランダ 82.4
7位 香港 82.3
8位 英国 82.0
9位 スウェーデン 81.7
10位 デンマーク 80.6
11位 フィンランド 80.3
12位 カナダ 79.9
13位 台湾 79.3
14位 オーストラリア 78.9
15位 韓国 78.8
16位 ノルウェー 78.2
17位 フランス 78.0
18位 ニュージーランド 77.5
19位 ルクセンブルグ 76.6
20位 イスラエル 76.6