箱根駅伝が盛り上がる根拠!
箱根駅伝が盛り上がる根拠!
① 日本橋から箱根の関所に向かうコース取りが良いです。箱根と言えば富士山に向かうイメージもあり、たすきを繋ぐということに東海道5十三次の歴史と伝統を感じさせます。各中継所の名前も東海道線沿いなので親近感があります。
② 中大、日大、早大、明大、日体大、順天大などの伝統校に加え、平成になってからは駒大、東洋大、青学など新伝統校が形成され、さらに、予選会を勝ち抜いて実力校に育つ大学があるなど、多くの大学が学生駅伝の覇権を競うところが面白いです。
③ 正月2日3日に行われることがタイミングとして素晴らしい。元日に実業団駅伝が繰り広げられますが、年始めの3日間に駅伝を見るという文化が日本の中で育っています。
④ 出場10選手が全員20km以上を走らなければならない設定が、出雲駅伝や全日本大学駅伝にない真の駅伝のイメージを与えます。とてつもなく早い選手もいれば、何故こんな選手が走っているのかと思う選手もいますが、全ての選手の懸命に走る姿が若々しく、見てる方も力をもらっているような気になります。
⑤ 往路の各区間でおきるドラマ、特に1区の先頭争い、花の2区の外国人留学生を含めたごぼう抜き、5区山登りの順位変更は、毎年見応えがあります。
⑥ 復路では、たまに起きる逆転劇への期待感が膨らみます。各区間の高低差が選手を苦しめます。特に6区の山下りと8区の上り坂です。選手達が必死に走る形相を見ると身が引き締まります。
⑦ 最近は、青学の原監督が火付け役となって、各大学の監督がメディアで頻繁に登場しています。メンバー発表会での監督達のコメントが面白く、それにより優勝大学占いの議論に一般大衆が引きずり込まれます。
⑧ 駅伝は団体戦ですが、区間賞という個人戦でもあります。特に区間記録の更新に注目が集まります。今年などは7区間で新記録が出ました。
⑨ 繰り上げスタートのドラマは泣けてきます。あと何秒、何メートルでたすきが繋げなかった時の選手の姿を見ていると、人生の非常さ
が垣間見え、自分は今年頑張らなければという気分にさせてくれます。
⑩ 気の毒ですが、大ブレーキへの期待感があります。ペース配分、気温、風、体調不良等の影響で突然手足が動かなくなり、順位の大幅ダウンが起きることや、棄権でチームの成績が残らない等のドラマが繰り広げられます。
⑪ 熾烈なシード権争いがハラハラドキドキです。毎年10位までに与えられる翌年のシード権を巡って、10区で激しい競り合いが展開されます。まさに天国と地獄の勝負です。有名な都々逸をもじって「箱根八里は 馬でも越すが 越すに越されぬ シード権」と謳った人がいます。