霊峰富士山・そっとお休み!
霊峰富士山・そっとお休み!
都心から眺める富士山は、四季の移り変わりとともにいつも優雅な姿を見せてくれていますが、1707年12月16日に富士山の南東斜面が大噴火して、噴煙は2万mまで達しました。この噴火は「プリニー式噴火」と言い、地下のマグマ溜まりからマグマが押し上げられる際、圧力が減少して発泡し、膨大な量の噴石や火山灰、火山ガスが吹き出したものですが、マグマは流出しませんでした。16日断続的に続いたこの噴火は「宝永噴火」と呼ばれ、その痕跡は「宝永火口」として今も残っています。火山礫や火山灰は偏西風に乗って、静岡県北東部、神奈川県、東京都、さらに100km以上離れた房総半島にまで降り注ぎました。江戸の町にも大量の火山灰が降り、昼間でも暗くなり、ロウソクを灯さねばならなかったといいます。2~5cm積もった降灰は強風のたびに細かいチリとなって舞い上がり、多くの人が呼吸器疾患に悩まされたそうです。富士山火山防災協議会が、宝永噴火」と同規模の噴火が現在発生した場合の被害想定を行っています。
○人的被害:
噴石等の直撃で約1万3600人が死傷
○建物被害:
木造家屋が約280~700戸倒壊
○道路:
降灰により東京・神奈川・千葉・茨城・静岡の約3700km~1万4600kmに及ぶ道路が通行不能
○鉄道:
車輪やレールの導電不良による障害や踏切障害等により、東京・神奈川・千葉・静岡等で線路延長は最大で約1800kmが混乱
○航空:
大気中の火山灰により、羽田・成田など6空港で1日あたり515便、約21万9000人に影響
○農林業被害:
降灰による商品価値の喪失・降灰付着による樹木の枯死・牧草地の枯死等で、稲作被害が約18万3000ha、畑作被害が約6万4000ha、森林の壊滅的被害が約700ha
○観光産業:
降灰により東京・神奈川・千葉・静岡等で観光需要の減少
○その他の産業
交通障害や停電などで、東京・神奈川・千葉・茨城・静岡では産業活動が停滞
以上は降灰による被害想定ですが、そのほかにも洪水や土石流による建物被害や農作物被害が出ます。合わせて被害総額は約1兆2000億円~約2兆5000億円と試算されているそうですが、実際はもっと甚大な被害が発生するように思います。東名高速をはじめとする道路網が火山灰により長期間普通となり物流が止まることもと新幹線による人の移動が妨げられることが大きいのではないでしょうか?2020年の東京オリンピックや2025年の大阪万博も控えているので、富士山には現在の美しい姿を維持して、休んだままでいてほしいと思います。(画像は都心から見える優雅な富士山と宝永火口の窪みです。)
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日本の梅雨とヒマラヤ山脈!
日本の梅雨とヒマラヤ山脈!
毎年6~7月に発生する梅雨のシーズンを何気なく受け止めていますが、その発生理由についてあまり真剣に考えたことがありません。実はジェット気流とヒマラヤ山脈が関係しているのです。毎年冬の時期はヒマラヤ山脈の南側を通過しているジェット気流ですが、春になると北側に移動しヒマラヤ山脈とチベット高原にぶつかって二手に分かれます。北の流れは大気を冷やし、南の流れは大気を暖め、日本の東の海上で再び合流して、梅雨の源となるオホーツク海高気圧をつくり出し前線が発生します。さらに7月後半になると、ジェット気流はヒマラヤ山脈とチベット高原の北だけを通るようになるので、海水温の上昇で勢力を強めた太平洋高気圧がオホーツク海高気圧を北に押しやり、ようやく梅雨は終わります。梅雨期間の長さはジェット気流の強さに影響されるので、来年は天気予報士のコメントをよく聞くようにしましょう!
東京と大阪の電車事情!
東京と大阪の電車事情!
日本最初の鉄道は1872年に開通した新橋―横浜間でした。その後、当時の国鉄は東京から他の地域との鉄道網を広げていきます。一方、都内がどうかと言えば、路面電車が張り巡らされ、十分に市内交通の役割を担っていました。これらの路面電車網が後に地下鉄に発展していきます。そして、1925年に山手線が環状運転を開始しました。その段階で私鉄各社が山手線内への延伸を申請しましたが、当時の政府がそれらの認可を与えず、山手線の内側へ入ることをブロックしていたのです。現在は私鉄と地下鉄が直接連結したので、あたかも私鉄が山手線内に延伸したように思われがちですが、大正時代の考え方は脈々と続いています。東横線、小田急線、京王線等、直接連結しても山手線内は各地下鉄名が使われています。むしろ地下鉄が山手線外に延伸していると考えた方が良いかもしれません。
一方の関西、特に大阪は「私鉄王国」です。東京から遅れること2年、1874年に大阪―神戸間が開通して大阪駅が出来ました。その後、私鉄各社が大阪市内に路面電車網を展開していきました。大阪で環状線が完成したのは1961年ですから、既に私鉄各社が路面電車から通常の鉄道に形を変えて営業していました。そのため、大阪市はブロックすることが出来なかったのです。さらに大阪で面白いのは私鉄各社や地下鉄が使っている「梅田」駅です。JRは「大阪駅」と称しますが、その他は「梅田」と称しています。大昔、初めて大阪に行ったときに、大阪と梅田が同じ場所とは知らず、実に変だなと感じたことがありました。1869年にアメリカの商社が大阪―神戸間の敷設を申請しましたが、明治政府は、鉄道は政府がやるべき事業であるとして許可しなかった経緯があります。大阪市民はそれが面白くなく、政府に対する反発から「大阪駅」の名前を拒否して、あえて地元で親しまれていた「梅田」の名で呼んだのだという伝えがあります。大阪人の反骨精神は見上げたものだと思いますが、現代は「梅田」にこだわる世代が多いわけではないので、そろそろ「大阪駅」に統一した方が良いのではないでしょうか?
太陽の塔内部公開中!
太陽の塔内部公開中!
1970年大阪万博の象徴である太陽の塔内部が今年の3月から公開されています。当時、万博会場に入るとこの太陽の塔が迎えてくれたのですが、どこも人だらけで時間ばかりかかり、何を見たのかよくわからないくらい疲れたことを思い出します。もちろん太陽の塔の内部には入れませんでした。芸術家・岡本太郎の傑作である太陽の塔は4つの顔があることを知っていますか?①正面の最も知られた「太陽の顔」、②未来を表す頂部の「黄金の顔」、③過去を表す背面の「黒い太陽」、④過去の根源の世界を表し、地下に展示されている「地底の太陽」がその4つです。「地底の太陽」は大阪万博閉幕後行方不明になってしまい。現在は復元されたものが設置されているそうです。岡本太郎は万博のテーマプロデューサーを引き受けたときに「人間であることの誇り、生きていることの歓びを爆発させたい」と語り、内部に太陽の塔の血流を意図した「生命の樹」を創作しました。高さがおよそ41メートルあるこの「生命の樹」を見学するには下から周りを囲むように上って行きます。下は原生類で、徐々に爬虫類や哺乳類の生物模型が姿を見せ、最後に人類へと姿を変えていき、生命の進化を体感出来るようになっています。カラフルな枝と周りを取り囲む33種183体の生物模型に圧倒されるそうです。2025年の万博の前にぜひ訪れてみましょう!
サグラダ・ファミリア!
サグラダ・ファミリア!
46年前の1972年に訪れたことがあるサグラダ・ファミリアは、当時高い塔が4つしかなかったように記憶しています。当時から完成まで300年かかると言われ、工事中で教会の中には入れなかったような記憶があります。外から眺めると、塔や壁面に施された装飾がごちゃごちゃの感じで、実に奇怪な教会の印象でした。そもそも、サグラダ・ファミリアは、民間カトリック団体「サン・ホセ教会」が聖家族贖罪教会として計画し、初代建築家フランシスコ・ビリャールが無償で設計を引き受けました。1882年3月19日に着工しましたが、団体との意見の対立から翌年にビリャールは辞任し、その後を引き継いで2代目建築家に就任したのが、当時は無名であったアントニオ・ガウディです。ガウディは設計を一から練り直し、1926年に亡くなるまでライフワークとしてサグラダ・ファミリアの設計・建築に取り組みました。現在は8本の高い塔が完成していますが、ガウディの設計では全部で18本の塔が建つことになっています。12本が12使徒、4本が福音記者、1本が聖母マリア、そして最後の1本が特に高くイエス・キリストの昇天を表しているそうです。しかし、ガウディの発想はそこで留まりません。12使徒の塔は「鐘楼」として建てられ、全てが完成した暁には、その塔がピアノの鍵盤やパイプオルガンのような役割を担うことを意図していました。カラン、コロンと音色の異なる鐘を鳴らすことで、ガウディは建物そのものを楽器にして、文字が読めない人にも、聖書を知らない人にも。直感的にキリスト教が何かを体感してもらおうと考えたそうです。東門と西門には壮大なイエスの生涯が克明に彫刻されていて、イエスの生涯を学ぶこととが出来ます。完成まで300年はかかると予想されていた工事ですが、スペインの経済成長や拝観料収入などに支えられて進捗は加速しています。さらに、21世紀に入ってから導入されたIT技術を導入することで、3D構造解析や3Dプリンターによる趣味レーション検証が可能になり、建築工法にも一部RC造が導入されたため工期は大幅に短縮されています。公式発表によると、ガウディ没後100周年目の2026年に完成するそうです。大阪万博終了の翌年に、バルセロナでサグラダ・ファミリアを訪れるというのは如何でしょうか?(画像は現在と完成時のサグラダ・ファミリアです)
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大腸ポリープ!
大腸ポリープ!
本日5回目の大腸内視鏡検査を行い、3ミリと2ミリのポリープを内視鏡で摘除してもらいました。どうもポリープが出来やすい体質のようで5年連続の検査でした。昨年などは5ミリ、4ミリ、3ミリのポリープ摘除とひとつの取り残しがあったくらいですから、多少は気になっていました。今回の摘除後に、次回のスケジュールについて先生とお話したのですが、次回は2年後にしましょうと先生の方から言って頂きました。朝早くおきて排泄をするのが大変でほっとしています。ところで大腸ポリープですが、いろいろ種類があります。下の図で示した通り、悪性は大腸癌で手術が必要です。良性は基本的に癌と無関係な非腫瘍グループと癌につながる腫瘍に分けられます。癌につながる腫瘍を腺腫と言い、今回摘除してもらったものも腺腫です。腺腫が癌になる可能性は10%程度と言われていますが、どうやらサイズに関係しているようです。5mm以下の腺腫に癌がまじっている可能性はほとんどないそうですが、5mm~10mmの腺腫に癌が混じっている可能性は4~5%といわれ、10mm以上ではさらに可能性が高まるそうです。何故大腸ポリープが発生するのかと言えば、大腸癌につながる3つの遺伝子が関係しています。特に肉などの食事やお酒の中にある有害物(発ガン物質)によりAPC遺伝子に傷ができて正常細胞から小さなポリープができます。これがポリープの誕生です。その次にRAS遺伝子が変化するとポリープが大きくなります。最後の決定的なことはP53遺伝子の変化です。これによりポリープは癌に変わり「転移」します。肉食や飲酒をやめるわけにはいかないので、やはり定期的な内視鏡検査と早期摘除が大事だと思います!
鋸山!
鋸山!
日本百低山に選ばれている標高270メートルの鋸山は、千葉県の房総半島にあります。浜金谷駅から歩いて行っても1時間ほどで山頂に着きます。ロープウエイもありますが、途中に石を切り出した壁に彫られた巨大な磨崖仏(まがいぶつ)や百尺観音など、圧倒される彫り跡が残る切り立った垂直の壁があるので歩くのがお勧めです。山頂には展望台があって、眼下に漁港、そして海岸線が伸び、空の色を映したような深い青色の海が広がっています。遠方には三浦半島、そして天気がよかれば富士山の姿も見ることが出来ます。もう一つ、 山頂近くにある岩壁から突き出したテラスの「地獄のぞき」が人気です。広い海を一望に見渡せる絶景スポットですが、その場から見下ろすと足元がすっぱりと切れ落ちていて、思わずすくんでします人もいるそうです。電車では東京から浜金谷駅迄2時間強かかりますが、訪れる価値は十分あると思います。(画像は展望台からの眺めです。)
帝人の100周年プロジェクト!
帝人の100周年プロジェクト!
大手繊維メーカーの帝人が100周年を記念してプロジェクト「THINK HUMAN PROJECT」を立ち上げ、渋谷ヒカリエで展示会を開催していたので覗いてきました。13日の午後3時半ごろ行ったのですが、業界関係と思われる人たちでいっぱいでした。同社の鈴木純社長は「今人に何が起こっているのか、未来の人、社会はどうなるのかという命題について、独自の視点で向き合い、未来の可能性について若手・中堅の社員を中心に議論を重ねてきた。この展示会はその集大成」とコメントしています。9つのテーマ(人間らしさ、超高齢化社会、食、繊維、環境、住空間、感性、移動、加齢)をこれからの100年のキーワードと捉え、社内議論を重ねてきたようです。現在の帝人の製品やこれからの開発と直接結びつかないテーマもあるようでしたが、こちらの質問に対し、誰もが誠意をもって語ってくれたことが印象に残りました。現在の帝人の売上高の内容を見ると、繊維・製品が35%、マテリアル事業(アラミド繊維、炭素繊維、樹脂、フィルム)が30%、ヘルスケア(医薬品、在宅医療)が19%、複合成形材料などが9%、ITその他が7%となっているので、今回のテーマすべてについて、いずれ製品化も実現しそうな感じもしました。
将棋・藤井7段100勝達成!
将棋・藤井7段100勝達成!
当時14歳2か月13日でプロデビューした藤井7段が通算100勝を達成しました。羽生竜王は既に2000勝を達成しているので、それと比較すれば最初の通過点でしかありませんが、実は今回の100勝は3つの項目で大記録なのです。①最年少での達成です。従来は羽生竜王が1988年に達成した17歳6ヵ月20日でしたが、藤井7段は16歳4か月23日で達成しました。②最速での達成です。従来は同じ羽生竜王が達成した2年3ヵ月29日でしたが、藤井7段は2年2カ月11日で達成しています。③最高勝率での達成です。従来は中原十六世名人が1968年に記録した八割二分七厘でしたが、藤井7段は八割四分七厘で記録を塗り替えました。2000勝達成して現在タイトル通算100期に挑戦している羽生竜王とはまだまだ開きがありますが、次の通過点200勝や初のタイトル獲得に向けて、更なる自己研鑽に励んでほしいと思います。
月の探査競争!
月の探査競争!
12月8日、中国は月の裏側に着陸する月面探査機「嫦娥4号」を世界で初めて打ち上げました。月の裏側は常に地球の反対を向いている為、直接信号を送れません。そのため、中国は5月に衛星「鵲橋)号」を打ち上げ、探査機と地球の間でデータや指令を中継できるよう月の軌道に投入しています。着陸は来年1月上旬の予定ですが、月の裏側は山が多く地形が険しいので、着陸には遠隔操作の難易度が高まります。これまで裏側に着陸機や探査機が接したことはないので、今回成功すれば、新たな歴史が刻まれます。特に注目されるのは、太陽光があたらない極域に分布するとされる大量の水や氷の存在です、何故なら、飲み水や野菜の栽培、ロケットの燃料としても使えるからです。さらに、核融合発電の燃料となる「ヘリウム3」も豊富にあるかもしれません。この探査機の先に、中国政府は宇宙開発計画に巨額の資金を投じ、2022年までに有人宇宙ステーションを保有することや、最終的に有人月面着陸を実現することを目指しています。
一方、米国のトランプ大統領は昨年末、国際宇宙ステーション(ISS)とは別に、月を周回する新たな宇宙ステーションの建設を指示しました。宇宙飛行士を滞在させて、再び月面に降り立つ構想です。そして、将来的には火星探査の中継基地としても見込んでいます。
日本は2007年、「アポロ以来の大規模探査」と言われた探査機「かぐや」を打ち上げ、地形や地下構造を詳細に調べました。その後、次の計画がなかなか進んでいませんが、中国に先行さされたのこともあり、2021年には月面着陸をめざし、開発費148億円をかけた探査機を打ち上げる予定です。ロシアやほかの国も黙っていないのではないでしょうか?