自然、歴史、食文化溢れる、豊穣の県【熊本】!
自然、歴史、食文化溢れる、豊穣の県【熊本】!
くまモンブームから一躍注目されている熊本県。昔は「火の国(肥の国)」とも呼ばれ、「肥後もっこす」の県人気質から頑固一徹の県の様な印象を受けがちですが、色々資料を読んでみると、見どころも食べどころもたくさんあって、すべての面で豊穣感があふれる素晴らしい県であることがわかります。
世界最大級のカルデラを誇る「阿蘇くじゅう国立公園」と大小120の島からなる「雲仙天草国立公園」の2つの国立公園を持ち、有明海は沖合まで干拓が続き、希少動物や海産物の宝庫も抱えています。九州の真ん中に位置し、山あり海ありの美しい景観に富んだ地形が訪れる観光客をお迎えします。
加藤清正やそれに続く細川藩肥後54万石の歴史と伝統がいたるところに息づき、訪れる人たちの興味を失わせることはありません。温暖な平野から山間部の寒冷な気候まで、幅広く豊かな自然を生かした農林水産業も盛んです。例えば、スイカ、トマト、イチゴ、い草、車エビなどの生産量は日本でもトップクラスです。豊富な食材を使った郷土料理もたくさんあって観光客は迷うのではないでしょうか?
もう一つ注目したいのは、熊本県が地下水の国でもあることです。人口74万人の熊本市は、上水道に流れる水をほぼ100%地下水で賄っており、世界でも稀な地下水都市なのです。阿蘇山に降り注いだ雨は、これまでの阿蘇山の噴火で堆積した水が浸透しやすい熊本の地層を経由して、約20年かけて熊本市に達します。その間、水は浄化され、さらにミネラル分も溶け込んで、体にやさし天然水になるのです。
これから「熊本県応援隊」のタイトルで続きを書いていこうと思います。
金沢、兼六園の雪化粧、他!
金沢、兼六園の雪化粧、他!
● 水戸偕楽園、岡山後楽園と並ぶ日本三大名園の1つである兼六園。12月になり20センチ以上の積雪で、あたり一面真っ白の雪化粧になりました。金沢は「雪吊り」でも有名ですが、11月1日から兼六園で始まるのが慣わしです。庭の中に大きな池を穿ち、築山を築き、御亭や茶屋を点在させ、それらに立ち寄りながら全体を遊覧できる「廻遊式」の庭園。大きな池を大海に見立て、その中に不老不死の神仙人が住むと言われる島を配しています。真っ白な雪化粧の中で神仙人は寒さを感じるのでしょうか?
● 厳寒の阿寒湖に霜の花が咲いた!
阿寒湖の結氷した湖面に「フロストフラワー(霜の花)」の花畑が広がりました。結氷間もないこの時期、晴れて風がなく、氷点下15℃以下に冷えた早朝だけに見られる幻想的な光景らしいです。画像の後ろは雄阿寒岳です。
● 宇宙から見た「夏至」と「冬至」
気象衛星から見た地球が2つ。左が「夏至」の時で、右が「冬至」の時です。この2つの地球の上部を見比べてみると左は明るいのに対し右は暗いですね。最上部が北極なので、「夏至」の時は北半球が太陽に照らされ、「冬至」の時は南半球が照らされているのがよくわかります。
● 米科学誌「サイエンス」は、今年の「ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー」(その年最も革新的だった科学研究に送る賞)に、2つの中性子星の合体を世界で初めて観測した業績を選定しました。8月17日に観測された2つの超高密度星の衝突は、巨大爆発を起こし、時空を引き裂いたそうです。「サイエンス」はいくつかの主要な天体物理学モデルを裏付け、多くの重元素の起源を明らかにし、一般相対性理論を今までになく検証したと指摘しています。1億3000万光年離れた場所で発生したこの爆発は、宇宙に存在する金、プラチナ、ウラン、水銀の約半分を生成したくらいのものだったそうです。関連の観測も含めると、953機関、3674人の研究者が関わり日本の国立天文台「すばる望遠鏡」も参加しました。
日本橋五街道、江戸四宿、内藤新宿、追分、落合!
日本橋五街道、江戸四宿、内藤新宿、追分、落合!
関東に徳川家康が江戸幕府を開府するのを機に、日本橋を拠点とする5街道が整備されました。人の行きかう処に宿場があり、各街道の最初の宿場町は、「江戸四宿」と呼ばれていました。東海道の品川宿、中山道の板橋宿、日光街道の千住宿。甲州街道は当初高井戸宿が最初の宿場だったのですが、16km以上離れている為、いささか遠いのではないか?との理由から、途中に新たな宿場が作られることになり、「内藤新宿」が誕生しました。「新宿」は新しい宿場を表しています。「内藤」はこの宿場町の脇が徳川諸代の大名である、高遠藩内藤家の下屋敷があったことに由来します。5街道の最後はどこかというと、日本橋小網町にある行徳河岸と千葉県市川市の行徳を行き交う海上航路の行徳船航路でした。海上に宿場ができるわけもなく、江戸四宿なのです。
かつて、街道が二つに分かれる地点を「追分」と呼び、今でも地名に残っています。甲州街道を四谷から西に向かって行くと新宿三丁目の交差点に辿り着きます。ここが、甲州街道から青梅街道の追分です。この交差点を中心に伊勢丹の点対称の位置に「新宿元標」として、追分であったことの記念碑と路面にパネルがはめ込まれています。
ちなみに、川が合流する地を「落合」といいます。高田馬場に近いところに「落合」という地名がありますが、そこは、神田川と妙正寺川の合流地点です。水利によって江戸時代初期から染色工業の中心地の一つとして賑わい、現在でもクリーニング工場など、繊維関連企業が集中しています。(投稿者:K・K)
内藤トウガラシ!
内藤トウガラシ!
天下泰平が300年も続いた江戸時代。特に目立った特徴のない荒野の関東八州を、徳川家康が所領としてあてがわれたところから、江戸の文化が始まりました。日本橋を起点とする五街道が江戸城を中心とする街づくりに寄与したようです。そして、その街道沿いに宿場町が生まれ、江戸の町に人が集い、広がって行きました。現在の甲州街道は西へ向かい、新宿を経由して高井戸、八王子へと進みます。江戸時代、日本橋からこの街道を進み、四谷大木戸の関所(今の四谷四丁目交差点)をくぐると、目の前には宿場町「内藤新宿」が続きます。人で賑わう通りの両脇には多種多様な店が軒を連ね、裏手の軒先には畑が広がっていたようです。秋深くなる時期には緑鮮やかな葉の間に、鮮やかな真紅の剣先を空に向けた「内藤トウガラシ」がたわわに実っていたそうです。このトウガラシは八房系に分類され、葉の上に天に向かって房状に実るのが特徴です。一面のトウガラシ畑は、赤と緑の見事なコントラストを成し、それはそれは、目を見張る光景だったことでしょう!(投稿者:K・K様)
残しておきたかった絶景 その3!
残しておきたかった絶景 その3!
マルタ共和国のゴゾ島にそびえる「アズール・ウィンドウ(青い窓)」。ユネスコの世界遺産であり、何千年もかけてそびえたつ石灰岩の崖を削って作られたといわれています。ここはもともと風や波が強く、引き続き浸食が進んでいたらしいのですが、2017年3月8日の嵐で崩壊してしまいました。誠に残念なことです。
崩壊前と崩壊後の画像を下記します。
自然の驚異に立ち向かう「アヴァルの門」!
アズール・ウィンドウの崩壊ではあまりにも寂しいので、今もある絶景を紹介します。フランス、ノルマンディー地域圏、セーヌ=マリティーム県に位置するエトルタ。石灰岩の断崖と砂浜で知られていて、クロード・モネ等の画家たちを魅了し、アルセーヌ・ルパン・シリーズの「奇巌城」の舞台となった場所です。ここに風雨にさらされながら毅然としてそびえる「アヴァルの門」!ぜひ一度は訪れてみたいものです。
残しておきたかった絶景 その2!
残しておきたかった絶景 その2!
世界最高峰のエヴェレスト。頂上まで僅か80メートルの標高差にあり、最難関とも言われたヒラリーステップが、2017年4月のネパール地震の影響で崩壊したことが明らかになりました。ほぼ垂直で12メートルの岩壁がなくなり、少しだけ登りやすくなったらしいとの説がありますがどうでしょう?
画像は左が手前に見えるヒラリーステップ、中央は登攀しているところ、右は崩壊後です。
世界一急勾配の登山電車、運行開始!
世界一急勾配の登山電車、運行開始!
12月17日からスイスで世界一急勾配の登山電車が運行します。場所は中部都市シュビーツと海抜1300メートルの山岳村落シュトースを結んでいます。航路の走行距離は1738メートルで標高差は743メートル、そして最大勾配はなんと47.73度もあります。この急勾配のための“たる型”の車両に、設計と建設に14年をかけたそうです。47.73度の急勾配時も乗客はまっすぐ立っていられるそうです。
日本一の急勾配登山電車は高尾山にあります。全長1020メートルで標高差は271メートル、そして最大勾配は31.18度ですから、スイスの登山電車がすごいことがわかります。スイスに行かれた時に乗ってみては如何でしょう!
全国一位の生産、讃岐うどん!
全国一位の生産、讃岐うどん!
日照時間の長い瀬戸内式気候で平野が多い香川県は、昔から水田が広がる一大穀倉地帯でした。江戸時代初頭ころから二毛作が盛んになり、小麦の生産が増加したことが讃岐うどんの原点です。特にうどんが広く知られ始めたのは金毘羅門前町の活況で、お参りに来る参拝客用の旅籠の一階はほとんどがうどん屋だったそうです。明治時代になると高松市内にうどんの行商人や屋台が増え、特に鰹節とだしをかけただけの“ぶっかけ”が人気だったそうです。香川県の家庭で当たり前に食べられた“うどん”が全国に広まっていったのにはそれほど時間はかからず、現在では各県で食べられるようになっています。
讃岐うどんとして、名産、特産、本場、名物等を表示する場合は、公正取引委員会などが定める下記の基準がありあることをご存知でしょうか?
・香川県内製造されたもの
・手打、手打式(風)のもの
・加水量-小麦粉重量に対し40%以上
・食塩-小麦粉重量に対し3%以上
・熟成時間-2時間以上
・ゆでる場合-ゆで時間約15分間で十分アルファ化されていること
讃岐うどんの人気店については、様々なグルメサイトがランキングを掲載しています。中でも、【補聴器のやまだ】様から車で5分くらいの所にある「山越うどん」は有名で、どのサイトでも上位にランクされています。毎日いろいろな県の方々が車で訪れて行列を作っています。釜玉うどんの元祖とも言われるこのお店に入ると、注文を次々に聞いてくれる女将さんが迎えてくれるのですが、その記憶力の良さに驚かされますよ!1度はぜひ訪れてみてください。
期待の【はやぶさ2】、小惑星「リュウグウ」に来年到着!
期待の【はやぶさ2】、小惑星「リュウグウ」に来年到着!
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表したところによると、2014年12月に打ち上げられた【はやぶさ2】が、来年(2018)6月21日~7月5日頃に「リュウグウ」に到着するようです。現在、地球から約3億5千万キロを飛行し、あと550万キロのところ迄近づいています。リュウグウに接近した後、1ヵ月間でリュウグウを観測して、着陸地点を決めなければならないそうで、それが当面の最大の課題の様です。到着が無事にできたとして、予定の作業を終了するのが2019年11~12月。それから小惑星を出発して、2020年11~12月に地球に帰還する予定です。太陽系ができた46億年前の有機物が、リュウグウに残されている可能性があるので、世界の研究者や科学者が注目しています。3億5千万キロもはなれている【はやぶさ2】を、遠隔操作でリュウグウに到着させて、データ集積とサンプル採集をした後地球に送り返えすなんて、日本人の科学技術は凄いことだと思います。小惑星「イトカワ」の【はやぶさ】以上に、いろいろなサンプルを地球に持ち帰ることが出来ると良いですね!
甲子園球場の名前の由来は?
甲子園球場の名前の由来は?
阪神タイガースのホームグラウンドであり、高校野球の聖地である甲子園球場。何故甲子園球場という名前なのかについて、関東で生まれ育った人などはあまり知らないのではないでしょうか。答えは、十干・十二支から来ているそうです。甲子園球場が完成したのは1924年で、その年が千支の組み合わせの一番目である「甲子(きのえね)」だったので、甲子園球場(当時は甲子園大運動場)と命名されました。
十干・十二支についておさらいすると、十干の「千」は木の幹が語源で、「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」の漢字で表し、十二支の「支」は幹の枝を意味し、「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」と表されています。これらは、古代中国の時代に天空の方角を12に分けて、それぞれの方角に動物の名をつけていたことから、名付けられたという説もあるようです。