メニュー

アメリカの補聴器最新事情! - 天と地にある物事を想い巡らすサイト!よろず放談

お問い合わせ

ブログBLOG

アメリカの補聴器最新事情!

カテゴリ: 補聴器最新情報 公開日:2019年03月17日(日)

アメリカの補聴器最新事情!

アメリカの補聴器販売についてはFDA(食品医薬局)が厳密な管理をしていて、現在は一定の資格がないと販売が出来ない環境にあります。そんな中で、業績を伸ばしているチェーン店にコストコがあります。同社では、各地にある倉庫の中に大きな防音室や測定機器を備え、専門店と同様の対応をしているようです。日本でも、約6年前から補聴器事業を立ち上げ、アメリカと同じ基準で販売をしています。

世界には大手の補聴器販売グループがかなりあるのですが、個人的な推測では、コストコは既に世界の2~4位に入っていると思います。

コストコの動きを見て補聴器事業に参入しようとしたのが、アメリカ最大のドラッグストアであるCVSヘルスでしたが、最近、突如その方針を撤回した模様です。理由はアメリカ議会とFだの動きにあるようです。

昨年8月にアメリカ議会はFDAに対し、2020年8月12日までに、OTC(既製品?)に関する規則を準備するように命じました。既製品については、日本では、新聞紙上で補聴器と集音器の広告が毎日掲載されていて慣れっこになっていますが、アメリカでは、これまで幾度か試みた企業があるのですが、FDAが頑として許可しなかった歴史があります。おそらく、デジタル補聴器の技術的進歩や携帯などが補聴器と連動するデバイスになり、自分である程度の調整が出来る時代になったことが背景にあると思いますが、アメリカの議会もFDAも規制緩和に乗り出した感があります。

CVSヘルスはこの動きを知って、コストコのように巨額の設備投資をやめ、OTCが具体化するであろう2021年頃に向けた戦略を練っているものと思われます。

補聴器関連の規則は世界的にもアメリカのFDAと欧州のCEが主導してきた経緯がありますので、時間の差はあれ、日本でも同様の動きが出てくるように思います。そうなった場合は補聴器の価格に変化が起きますし、流通構造も大きな変化が出てくるかもしれません。

いよいよ、明るく楽しく補聴器を着ける時代の到来になるかもしれません!