2018年、世界・アジア・日本のベストビーチ10!
2018年、世界・アジア・日本のベストビーチ10!
2016年11月から2017年10月の1年間に投稿された世界中の旅行者の口コミの評価点などをもとに、旅行サイト「トリップアドバイザー」が発表した「トラベラーズチョイス 世界のベストビーチ 2018」を記載します。皆さんはこの中で何か所に行かれたことがあるでしょうか?残念ながら私は一か所も行ったことがありません。
- 世界のベストビーチTOP10
10位 プラヤ・ノルテ(メキシコ)
9位 ババロビーチ(ドミニカ共和国)
8位 セブンマイルビーチ(ジャマイカ)
7位 クリアウォータービーチ(アメリカ)
6位 ラ・コンチャ海岸(スペイン)
5位 セブンマイルビーチ(ケイマン諸島)
4位 イーグルビーチ(アルバ)
3位 パラデロビーチ(キューバ)
2位 サンチョ湾ビーチ(ブラジル)
1位 グレースベイ(カリブ諸島、タークス・カイコス諸島)
- アジアのベストビーチTOP10
10位 ベリガンドゥ・アイランドビーチ(モルディブ)
9位 ヌサ ドゥア ビーチ(インドネシア)
8位 ナクパーンビーチ(フィリピン)
7位 ナイハーンビーチ(タイ)
6位 ベントータビーチ(スリランカ)
5位 プラナンビーチ(タイ)
4位 ラドハンガービーチ(インド)
3位 ガパリビーチ(ミャンマー)
2位 ホワイトビーチ(フィリピン)
1位 アゴンダビーチ(インド)
- 日本のベストビーチTOP10
10位 永田いなか浜(鹿児島県屋久島)
9位 古宇利ビーチ(沖縄県今帰仁村)
8位 白良浜海水浴場(和歌山県白浜町)
7位 白浜海岸(静岡県下田市)
6位 イダの浜ビーチ(沖縄県西表島)
5位 阿嘉ビーチ(沖縄県座間味村、慶良間諸島)
4位 砂山ビーチ(沖縄県宮古島)
3位 ニシ浜ビーチ(沖縄県波照間島)
2位 与那覇前浜ビーチ(沖縄県宮古島)
1位 古座間味ビーチ(沖縄県座間味村、慶良間諸島)
(沖縄県に偏りすぎのように思いますが?)
原発に代わる巨大エネルギー源、「黒潮発電」!
原発に代わる巨大エネルギー源、「黒潮発電」!
黒潮は台湾東方沖の太平洋から琉球諸島の西を通り、日本列島東岸をかすめて北上、房総半島沖で東に向かう濃紺の大海流です。その流量は地球上の全河川の合計の30~50倍といわれ、幅約50キロから100キロもあり、日本の沖では秒速1.5~2メートルの巨大な川のような流れとなります。今年こそ、黒潮は大蛇行をしていて気象にもいろいろ影響を与えていますが、紀伊半島沖と房総半島沖ではほぼ決まった海域を通るそうです。この黒潮に焦点を当てて、重工大手のIHIが浮遊式の黒潮発電システム「かいりゅう」を開発しました。「かいりゅう」は全長19メートルの円筒を3本横に並べた筏のような形で、左右の円筒の後部にある直径11メートルの回転翼で発電する解りやすい仕組みです。昨年鹿児島県の口之島沖で発電実験をしたときは、海底の重りと合成繊維のロープでつなぎ、水面下約50メートルの海中に沈め、秒速1.5メートルの流速で100キロワットを発電しました。一見簡単な仕組みにも思えますが、自動的に深度や方向、傾斜などの姿勢を制御するのが難しいと思われます。IHIはまず離島用の電源として実用化する目的で、回転翼の直径を約4倍の直径40メートルにして、2千キロワットを発電する計画です。将来は、蛇行しない場所である九州、四国、紀伊半島、房総半島などの海域で、海岸から約40キロ、水深400mの場所に、実用版「かいりゅう」を600機設置すれば、新型の原子炉1基分の出力(120万キロワット)の電力を各地で生み出すことが出来るそうです。発電後海底ケーブルで送電しますが、排他的経済水域内なので他国との摩擦の懸念はなく、原発や水力発電より大都市の近くで発電しやすく、送電に鉄塔が不要なのも利点です。現在主力の火力発電は電力需要の変動に合わせ発電量を調節できる長所がありますが、その燃料輸入には年間4兆円かかり、二酸化炭素の排出という問題も抱えています。原発は放射性廃棄物の処理が困難という本質的な問題を抱えています。また、再生可能エネルギーでは太陽光や風力が普及していますが、発電は不安定で発電量自体が不足しています。2030年頃には、自然の力を活用したこの「黒潮発電」が日本の電力事情を変えてくれそうです。大いに期待しましょう!
世界各地で異常な猛暑!
世界各地で異常な猛暑!
日本では昨日熊谷で41.1℃を観測して大騒ぎになっていますが、この異常気象は日本だけではないようです。国連の世界気象機関(WMO)が発表したところによると、今年6~7月は北極圏を含め世界的に気温が上昇し、異常な猛暑に見舞われています。北極では30℃超えの日がありましたし、カナダでは熱波の影響で多数の死者が出ました。また、欧州北部では高気圧の停滞のため、平年より3~6度高い気温が続き、雨が降らず水不足も深刻で、農作物への影響が懸念されています。1913年7月に56.7℃の世界最高気温を記録した米カリフォルニア州デスバレーではこの7月に52.0℃を観測しましたし、このほか同州ロサンゼルス近郊チノで48.9℃、アルジェリアのサハラ砂漠で51.3℃に達しています。一昨日、通っているテニスクラブの気温計は45.5℃を指していましたが、クレーコートの表面の温度を測ったら53℃でした。これだけ暑いと走ってボールを追いかけることが中々できません。しかし、汗は出てくるので水分を取らずにはいられませんでした。現在100回大会の甲子園を目指して、高校球児たちが予選を戦っています。連戦で大変だとは思いますが、この暑さの中での奮闘が将来必ず役に立つような気がします。どの高校も頑張ってください!
地球温暖化の問題・二酸化炭素対策!
地球温暖化の問題・二酸化炭素対策!
スイスのベンチャー企業が大気中から二酸化炭素を回収して販売する世界初の商業プラントを完成させ、徐々に活用され始めています。このプラントの仕組は特殊なフィルターを使って大気中の二酸化炭素を吸着させ、100度近くに加熱することによって回収するものです。動力源には、ごみ処理場の廃熱を利用しています。チューリッヒ郊外のある野菜の温室栽培施設でナスやキュウリを栽培していますが、大きく育ったものばかりです。購入したプラントから二酸化炭素を温室内に放つと、二酸化炭素の濃度を高めることで光合成を促進し、野菜は2割ほど大きく、そして早く収穫できるようになったそうです。栽培効率や収益性が向上し、プラント導入の設備投資も負担になっていないそうです。皆さんが飲んでいる炭酸飲料水にも役に立ちます。年内にはスイスの炭酸飲料メーカーの工場に装置が設置される見込みで、メーカーにとっても二酸化炭素の運送コストや排出量の削減につながります。他国でもこの装置を使って回収した二酸化炭素を、石の一部に変えるプロジェクトが進んでいます。ヨーロッパの島国アイスランドでは、アイスランド最大の地熱発電所敷地内に、この二酸化炭素回収装置が設置され、二酸化炭素は水に溶かされてドーム型の建物へと送られます。そして、地中に伸びる1本の管から二酸化炭素を含んだ水を地下800メートルにある火山岩の一種「玄武岩」に注入すると、「石」に変化するというものです。岩の隙間を満たすように白色化した二酸化炭素が、数千年もの間地中にとどまり続けるそうです。日本にも玄武岩などの火山岩があるので、このような二酸化炭素鉱物化の技術を応用できるのではないでしょうか?既に、同じようなプラントを製造している企業があるかもしれませんね。
プラネタリウムで天体を学ぼう!
プラネタリウムで天体を学ぼう!
中野区にある“なかのZERO西館4階のプラネタリウムが7月と8月に様々な特別プログラムでの投影を開催してくれます。天体防炎シート用を持っている人はあまりいませんので、プラネタリウムで天体についての知識を増やしてみるのはどうでしょうか?
○ 7月28日、8月25日、9月23日は「こども星空探偵団」と題し、小中学生を対象としたさまざまな宇宙の謎を調査するプログラムを展開し、季節の星空解説も行います。11時開演で所要時間は50分間です。
○ 7月7日・8日は「たなばたのおほしさま」と題したファミリー向けプログラムで、「おりひめぼし」「ひこぼし」など七夕にまつわる話もあります。開演は11時、14時(16時からは一般向けプログラム投影)で、消費税用時間は50分間です。
○ 7月7日・8日を除く7月の土曜・日曜・祝日は15年ぶりに地球と大接近する火星について紹介する「火星大接近」企画です。8月の土曜・日曜・祝日は「夏期特別投映」として美しい天文現象や星空の光景と最先端の観測機器がもたらすさまざまな天体の神秘的な姿を紹介する「一度は見たい宇宙の絶景」企画です。開演は14時、16時(8月22日は開演が14時20分)で、所要時間は50分間です。
○ 8月7日・8日・9日は「夏休み星空ガイド」と題したプログラムで、夏の星座の探し方や見頃の天体、観察のコツなどを解説してくれます。開演は15時で、所要時間は60分間です。
○ 8月25日には同施設の屋上で天体望遠鏡を使って天体を観望する「天体観望会」が実施されます。18時30分開始です。無料ですが。先着180名に限られているので。早く行って並ぶ必要があるかもしれません。
はやぶさ2・リュウグウに到着!
はやぶさ2・リュウグウに到着!
小惑星探査機はやぶさ2が27日午前9時35分に地球から約3億キロ離れた小惑星リュウグウに到着しました。2014年12月の打ち上げから3年半が経過しています。直前に懸念されていた衛星もこれまではなかったようで一安心です。ここで言う到着とは、化学エンジンを遠隔操作で3度噴射させて、はやぶさ2がリュウグウに対して一定の位置を維持(リュウグウに対する速度が毎秒1センチ以下)したことです。今後やることはまず着陸運用で、このまま放置しておくとはやぶさ2の位置が移動していくので、定期的に修正を掛ける必要があります。衛星の問題についてはこれまで発見されていませんが、これからも観測を続けるので、小さいものが見つかるかもしれません。見つかると新たな障壁になるので厄介です。これから最終的な着陸地点を選ぶために、リュウグウを近傍観察していきます。これまでわかっているところでは、リュウグウは直径900メートルと小さな天体(画像)なのに、さまざまな特徴があります。まず形がコマ型であることです。同じような形の小惑星は何個も見つかっていますが、着陸するのは初めてのことです。地表面を見ると、大きなものも含めてクレーターがかなり多く、大小さまざまなボルダー(岩塊)もあります。実際に着幾するときにボルダーが厄介な存在になることが想定されるので、慎重に観測を進めて行くそうです。実際の着陸は10月が予定されていますが、リュウグウがどのようにできたのかということを調べるなど、世界でも科学的な期待は大きいそうです。また、リュウグウから初めて物質を持ち帰ることができれば、画期的なことが分かるかもしれません。期期待して待ちましょう!
夏至・オリオン座大星雲!
夏至・オリオン座大星雲!
○ 夏至
今日6月21日(木)は昼間の長さが一年で最も長い日の「夏至」です。地球は、地軸が23.4度傾いているので、北半球側が広く太陽に照らされ、特に北極では一日中太陽が見えている「白夜」、南極では一日中太陽が昇ってこない「極夜」になります。気象衛星ひまわり8号が、夏至と冬至の違いがわかる画像を公開してくれました。左は夏至の画像で、右が冬至の画像です。注目すべきは上部右に23.4度傾いた北極周辺です。夏至の頃は、太陽の光が当たっているので北極までハッキリと見えますが、冬至の頃は北極に近づくほど暗くなっていて、北極のあたりは真っ暗になっています。地球の画像はいつ見ても美しいですが、オーストラリアが赤く映っているのは赤土のせいなのでしょうか?
○ オリオン座大星雲が出来たわけを解明!
名古屋大学などの研究チームが貴重な論文を発表しました。 オリオン座の「三つ星」の下にあり、地球から約1,200光年の距離にあるオリオン座大星雲は中心部に十数個ある明るい巨大星の光を受けて光っています。星雲の周囲には星の素となる水素ガス雲はあるのですが、中心の巨大星がどのように形成されたかは解明されていませんでした。今回、名古屋大などの研究チームが、大星雲を取り巻く水素ガス雲の移動速度を詳細に分析したところ、速度が異なる二つの部分に分かれていて、秒速7キロの高速で衝突していることが分かりました。ガス雲が高速で衝突すると、衝突面でガスが急激に圧縮されるため、通常よりも巨大な恒星が誕生することも判明しました。オリオン座大星雲にある十数個の巨大星は、約10万年前に二つのガス雲が高速衝突して生み出されたことが解明されました。現在も、水素ガスの衝突は繰り返されているので、今後も星の誕生が続く可能性があります。また、ガス雲同士の衝突で巨大星が生み出されたとみられる星雲は他にも見つかっているので、宇宙に無数に存在する巨大星が生まれた普遍的なメカニズムとの指摘もされています。それであれば、宇宙に無数に星があるのもわかるような気がします。
はやぶさ2・リュウグウに接近!
はやぶさ2・リュウグウに接近!
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は今月14日に小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」まで約750キロの地点に到達したと発表しました。搭載しているカメラが捉えた映像によると、リュウグウの大きさは、当初予想していた通り約900メートルだそうです。27日前後には20キロの地点に到着する予定ですが、危険なのはリュウグウの周りを公転する衛星です。衛星にぶつかるとこれまでの努力が水の泡と消えてしまいます。これまでの調査では50cmより大きい衛星は見つからなかったので、リュウグウの50キロ以内までは安全に接近できるそうです。これからもより小さな衛星があるから探索を続けて行きます。衛星の問題が解決した前提での今後のスケジュールですが、7月末に高度5キロ、8月に高度1ロまで接近して観測を行う予定になっています。その後9~10月に小型ローバを投下し、小惑星の表面を直接観測したうえではやぶさ2も着陸して表面の物質を採取します。その後、はやぶや2は一旦離陸して上空から銅の塊を打ち込み、リュウグウの表面に人工クレーターを作る世界初の実験を予定しています。実験結果に関わらず、はやぶさ2は再度着陸して地下物質のサンプリングも試みることになっています。一連の作業工程を終えて地球に帰還するのは2020年末になっています。地球から約3億キロ離れた約900メートルのリュウグウに到着させるのは、日本からブラジルにある6センチの的を狙うのと同じくらいだそうで、その正確さには驚かされます。これを可能にさせるのが光学電波複合航法(画像)だそうです。地球、はやぶさ2、リュウグウの“三角形”の位置関係は(1)地球に対するはやぶさ2の軌道、(2)リュウグウに対するはやぶさ2の軌道、(3)地球に対するリュウグウの軌道という3つの方向から求めます。このうち(2)を光学航法で割り出します。はやぶさ2からリュウグウを撮影すると、背景部分には、正確な位置が分かっている別の天体も映ります。その天体を活用することで、リュウグウに対するはやぶさ2の方位がわかります。はやぶさ2が見る位置を左右に振れると、立体視(ステレオ視)と同じ原理で距離感もつかめます。このように、はやぶさ2はジグザグに動きながらリュウグウを撮影し接近しているそうです。3億キロも離れたところでよくこのようなことが出来ますね!
「はやぶさ2」順調、「TESS」初画像!
「はやぶさ2」順調、「TESS」初画像!
○「はやぶさ2」順調!
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は6月4日、小惑星探査機「はやぶさ2」が、リュウグウまで約3100キロに迫り、到着のための予定軌道に入ったことから、3日にイオンエンジンを停止させたと発表しました。現在は秒速33キロまで加速しており、リュウグウを追いかけるように接近しているそうで、映画「アルマゲドン」の接近シーンを思い出させてくれます。今後光学航法によりリュウグウの位置を把握しながら、燃料と酸化剤を燃焼させる化学エンジンによって飛行し、6月21日~7月5日の間にリュウグウに到着見込みです。その後、小さな岩石を収集し2020年末ごろに地球に帰還する予定です。これが成功すると、原始太陽系における地球や海、生命の起源と進化に迫ることが出来るそうです。科学の進歩は凄いですね!
○NASAの系外惑星探査衛星「TESS」初画像を届ける!
地球を周回する軌道へと向かっているNASAのトランジット系外惑星探索衛星「TESS」が、1枚目となる宇宙の画像を送って来ました。そこに写っているのは300光年先にある20万個以上の星です。もうすぐ地球の周りを巡る楕円形の軌道に到達する予定ですが、到達後は今回の撮影の400倍の領域を撮影できるそうです。TESSは弱まったり輝いたりする光のパターン(恒星の前を横切る離れた惑星の存在を示す)を見つけるために宇宙空間を見渡し、4つの広角カメラで近傍の星を調べます。前任のケプラーよりも明るい星を観測できるのに加え、その「ハビタブルゾーン(液体の水が存在すると考えられる領域)」に発見されているTRAPPIST-1(トラピスト1)やプロキシマ・ケンタウリのようなほの暗い赤色矮星も捉えることができるらしいです。
今回発表された最新画像から分かるように、宇宙には計り知れないほどの数の恒星が存在するので、やはり宇宙人と言うのは存在するのでしょうね。
日本列島は美しい地層の宝庫!
日本列島は美しい地層の宝庫!
地球科学にとって重要で美しい地層が日本にはたくさんあるそうです。いくつか紹介しましょう。
○ チバニアン(千葉県市原市)
46億年の長い地球の歴史には、恐竜絶滅といった大きな変化がみられたところを境に、「ジュラ紀」や「白亜紀」などの時代区分の名前が付けられました。そして、固有の名称で呼ばれる地層が特徴的に分布する地域を「模式地」と呼ばれます。今回、「模式地」としてユネスコ登録を目指し検討されているのが、市原市田淵の養老川沿いにある約77万年前の「チバニアン」と名付けられた地層です。地質学上「更新世」と呼ばれる時代の前期と中期の境目で、地球の磁場のN極とS極が最後に逆転した重要な節目とされる時代の地層で希少価値もあります。今後、ユネスコ認定に向けた調査が注目されます。
○ 仏ケ浦(青森県・佐井村)
約2000万年前、大規模な海底火山の活動が起き凝灰岩が堆積し地層が形成されました。その地層が隆起し、さらに浸食され今の姿になっているそうです。この地の凝灰岩はもろく崩れやすいので、現在も少しずつ岩が崩れ落ちています。そのため植物が根付かず白い岩肌が見えます。ここを見学するには、佐井港から定期観光船を利用して訪れることが出来ます。
○ 長瀞岩畳(埼玉県・長瀞町)
荒川沿いに広がっていて、地下深いところで強い圧力を受けて形成された三波川変成岩類と呼ばれる地層が地表に現れたところです。岩畳近くでは、変成によってできた様々な結晶片岩が見られることから、「地球の窓」とも呼ばれています。岩畳の対岸には秩父赤壁と呼ばれる絶壁があり、深く青い水の色とのコントラストが美しいです。
○ 屏風ケ浦(千葉県・銚子市)
高さ40~50メートルの海食崖が約10キロ続く場所で、新第三紀鮮新世末から第四紀更新世に、海底で堆積した地層が隆起して波で削られてできた地層です。よく見ると、わずかに西に傾いています。また、白いスジのような火山灰層や断層のズレを見ることのできる場所もあります。英国のドーバー海峡に似ているところから、「東洋のドーバー」とも呼ばれ、教科書にも取り上げられている有名な場所です。
○ 地層大切断面(東京都・大島町)
バウムクーヘンのような縞模様の地層は、1万5000~2万年の間に、約150年に1回の周期で起こった三原山の噴火により火山灰が堆積したものです。高さ30メートル、長さ800メートルにわたって広がり、1953年の道路工事の際に偶然発見されました。うねるような地層は、起伏のある地に噴出物が堆積したため、側面から圧力を受けて曲がりくねったように見えるそうです。
○ 飛水峡(岐阜県・七宗町、白川町)
飛騨川の七宗町から白川町まで約12キロにわたって続き、赤や薄緑に見える堆積岩の一種である角岩と灰色の砂岩からなる峡谷です。この角岩は三畳紀からジュラ紀の動物プランクトン(放散虫)の化石が、平均1000年に数ミリのペースで堆積してできたものです。とくに上麻生駅の東側は、角岩とそれがえぐり取られてできた円形の穴(甌穴)が見事だそうです。
○ 須佐ホルンフェルス(山口県・萩市)
白、黒、グレーの縞模様が美しい高さ約15メートルの断崖です。ホルンフェルスとはドイツ語で角張った岩石という意味で、熱により変成した接触変成岩のことをいいます。この層は約1500万年前に堆積した砂や泥が、約1400万年前にマグマの熱で変成したもので、とても強固だそうです。地層面は千畳敷とも呼ばれるほど平坦になっています。
○ 鬼の洗濯板(宮崎県・宮崎市)
宮崎市の南に浮かぶ青島から南方の小内海付近まで広がる波状岩の海岸で、その形状から「鬼の洗濯板」と呼ばれています。約700万年前に砂岩と泥岩が交互に堆積し、それが隆起する際に浸食されてできた波食台で、浸食に弱い泥岩が凹んで波状になりました。青島では潮が引くと沖合100メートルにも及ぶ「洗濯板」が出現し。堀切峠からは眺める観光客が絶えることがありません。