富士山、そして兄弟の様な世界の山々!
富士山、そして兄弟の様な世界の山々!
日本人が敬愛し心のよりどころである富士山は、世界文化遺産「信仰の対象と芸術の源泉」に登録されました。山の話しになると、世界最高峰のエヴェレストやK2、そしてモンブラン、マッキンレー、アコンカグア、キリマンジャロなどがよく話題に上りますが、日本人の誇りは何といっても富士山だと思います。円錐状の優雅な独立峰で、時の流れとともに様々な表情を見せてくれます。
富士山によく似た世界の山々を見てみましょう
まずは、チリ富士と呼ばれているオソルノ火山(2660m)。周りにいくつかの湖があり、南米チリの風光明媚なリゾート地として有名です。まるで富士山と河口湖みたいですね。
ニュージーランド富士とも呼ばれるタラナキ山(別名エグモント山、2518m)。日本を舞台にした映画のロケ池にもなったそうです。
エクアドルの首都キトから約50kmに位置するコトパクシ山(5897m)。標高約4300迄車で行き、そこから須走状の道をまっすぐ登ると標高約5000mにある山小屋に着くことが出来ます。コトパクシ山は赤道に近いところに位置しているので、世界でいちばん高い山とも言われています。地球が赤道方向に長い楕円型をしているので、地球の中心から測るとエヴェレストより高いというのがその理由です。
ニュージーランドにあるもう一つの山ナウルホエ山(2291m)。富士山クラブが姉妹山としての認定をしているそうで、稜線が似ているとの評判です。
トルコ共和国の東端に位置するアララト山(5165m)。ノアの箱舟がおりた伝説のある神秘的な火山です。大地からそびえる山容が豪快です。
メキシコのポポカテペトル火山(5426m)。今も噴煙を上げている活火山で、高い山ですから迫力満点です。
ペルーの世界遺産アレキパを見下ろすミスティー山(5822m)。富士山そっくりな形をしているのでアレキパ富士と呼ぶ人もいるそうです。ふもとの田園風景との組み合わせがまるで富士山の様です。
グアテマラにあるアグア山(3766m)。形も標高をほぼ同じでグアテマラの富士とも呼ばれているそうです。
最後はフィリピンのマヨン火山(2463m)。かつて日系移民はこの山をルソン富士と呼んで、遠い故郷を懐かしんだそうです。現在大噴火していて、何万人もの避難住民がおられるようで大変なことになっています。
猛威を振るう今季最強寒気、他!
猛威を振るう今季最強寒気、他!
● 25日の朝東京都心では零下-4℃と1970年以来48年ぶりの気温になりました。府中では観測史上初となる零下8.4℃を記録したそうです。ずいぶん昔を思い起こせば、1970年前の冬は確かに寒かったような気がします。先日の雪が残っているところもあるので、凍った雪でけがをしないように注意をしましょう。
青森では零下10℃以下を記録していて、荒れる吹雪で一面ホワイトアウトの地区もあるそうです。
● 今月末の31日夜は、日本全国で皆既月食が見られます。前回の2015年4月4日はわずか12分間でしたが、今回は21時51分から23時8分迄1時間21分もの間楽しむことが出来ますよ。このチャンスを逃すまいと、六本木ヒルズ、池袋サンシャイン、スカイツリーなどで観測イベントをやるそうです。時間があれば行ってみたらよいと思いますが、相当混雑することを覚悟した方がよさそうです。当日は冬型の気圧配置となる予想で、太平洋側では観測のチャンスが高いです。次回のチャンスは2022年11月8日だそうです。
● 最強寒気で大変な本州や北海道ですが、鹿児島の奄美大島には春の息吹が感じられます。龍郷町の県道沿いに昨年9月に種をまいたコスモスが今見頃だそうです。この10日には、奄美自然観察の森に植えられているヒカンザクラも開花宣言されたそうなので、今奄美大島に行くと桜とコスモスの花見で2度楽しむことが出来ます。しかし本州の人には少し遠いですね。
● 少し早めの掲載ですが2月には所々で梅が開花します。広さ3ヘクタールの修善寺梅林は約20種1000本の紅白梅が開花して、高台からは富士山も見えるので大変人気の高いスポットです。毎年梅まつりを開催していて、今年は2月10日から3月4日迄開催されます。ぜひ花見に行って診てください。
石油資源確保の切り札「ひすい」開発!
石油資源確保の切り札「ひすい」開発!
石油資源の少ない日本は、安定供給が脅かされると死活問題になります。未だ発見されていない鉱区の先取りを実現する手段として、宇宙からの資源探査が期待されています。その最先端が、経済産業省が主導して2019年の打ち上げを目指すハイスペクトルセンサー「ひすい」です。「ひすい」の大きさは縦約150センチ、横約100センチ、高さ約140センチで重さは約170キロ、宇宙システム開発利用推進機構(JSS)や民間企業が一体となって完成を目指しています。完成後は国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」の船外実験施設に設置される予定です。高度約400キロの軌道上から20メートルX31メートルの区画ごとに地表をスキャンして、その地質構造に関する情報を石油会社などの専門機関に送り、最終的には鉱区取得につなげようという構想です。見分け方の方法は、物質が固有の波長域の光を吸収する特性を利用します。「ひすい」は地表で反射した太陽光を軌道上で観測し、地表で吸収されて減少した波長域を調べることでその地質を見分けて行きます。
日本が行う宇宙からの資源探査は2011年に打ち上げられた光学センサー「アスター」で始まっていて、これまで中東地域を始め、インドネシアやロシアのサハリンなどで探査恋補地の絞り込みに役立っています。「ひすい」は「アスター」に比べると光の波長を見分ける能力が13倍にも達しているので、地表にどのような物質があるかをほぼ断定することができるそうです。特定できる物質は石油だけに限りません。天然ガスや金銀銅、一部のレアメタルなどの鉱物資源も可能なので、「ひすい」が活動し始めることで、日本の資源不足を解消するかもしれません!
火星での居住?
火星での居住?
以前、月の水(氷)が注目されている記事を掲載し、その究極の目的が火星探査であることを記載しました。今回は、火星そのものの話です。2016年に火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)が送ってきたデータを調べた結果、火星にもかなりの量の氷床があることがわかったそうです。しかもこの氷床は表面から1~2メートルの深さから始まっているので、氷の採集と水としての利用の可能性が高いようです。さらに、最近NASAが発表したところによると、NASAは火星基地用の原子力発電ユニット「Kilopower」を開発中で、3月にも最大出力試験を行う予定だそうです。この「kilopower」はコンパクトに作られているので、一つの着陸機に複数基を搭載することが出来ます。4~5基ほどあれば居住施設全体の電力を賄えるらしいのです。SF小説の世界では、火星に行ったり、居住したりするのは当たり前のように書かれていますが、氷の存在とか「Kilopower」の開発を知ると、SFの世界が現実味を帯びてきたような気になりますね。
絶滅寸前の動物たち!
絶滅寸前の動物たち!
地上哺乳動物で2番目に重いカバが絶滅の危機に瀕しているとは思いませんでした。サハラ砂漠以南のアフリカ大陸に生息していますが、生息地が激減しています。理由は、肉と象牙の様な歯が人間に狙われているからだそうです。
ヒマラヤ山脈で森林が減るにつれて生息地が減少しているユキヒョウも絶滅危機の対象になっています。その他にも、シロサイ、センザンコウ、サイガ、ヘサキリクガメ等、かなりの生物が絶滅の危機に瀕しています。ヘサキリクガメはマダガスカル島に約400匹しか生存していないと言われていますが、たまたま密輸が発覚して、神奈川県の野毛山動物園で保護飼育されています。時間があれば訪れてみてください。
空から見た地球の美しい表情 その2!
空から見た地球の美しい表情 その2!
人類が誇る美しい地球。空から眺めると様々な表情を見せてくれます。いくつかの表情をシリーズでお届けします。
左は、オーストラリアのカーネギー湖。普段は泥だらけの沼地ですが、大雨が降るとにわかに湖になります。中央は、マダガスカルの北西にあるボンベトカ湾。意図的に着色した画像になっています。右は、ナミビアのカリハリ砂漠。かつては肥沃な土地であった北部に砂丘が広がっています。中央部分の赤い点は灌漑システムだったようです。
今、月に注目!
今、月に注目!
1972年12月以来人類は月に到達していませんが、現在、世界では月が再度注目されていて、2030年頃には人類到達が再開されるかもしれません。特に注目されているのは水の存在です。約60億トンあると考えられている氷から水を確保し、さらに分解して水素や酸素の様な燃料を作り出すことが想定されています。また、JAXAなどの研究チームが月の地下に東西5kmに及ぶ巨大な地下空洞を見つけているので、将来月面基地の建設場所としても有望だそうです。日本を始め米国、ロシア、中国、インドなどが月面探査に積極的に動き始めています。さらに日本の宇宙ベンチャー「ispace」や米宇宙ベンチャー「ムーン・エクスプレス」などの民間団体も積極的で、今後、無人探査機を頻繁に月に送り込むことになりそうです。月の基地化が実現すると、火星の有人探査の中間拠点にもなるらしいので、いよいよSF小説の世界が現実化しそうです!
空飛ぶタクシー?
空飛ぶタクシー?
Uber(アプリやウェブを利用した配車サービス)が、2020年までには空飛ぶタクシーが実現すると言っています。Uberが予言しているこのアイデアを、真剣に開発しているのがベルヘリコプターです。見本市CES2018に同社が出展したモックアップ。
最終的には回転翼の下にこの機体が取り付けられる予定で、内部には4シートと荷物スペースが予定されているとのこと。速度は時速150マイル(時速約241km)を想定しているとのことなので、具体性が増している感じがします。日本だけでなく世界の交通事情は渋滞が当たり前の状態ですから、それを解消する手段になる可能性を秘めています。ベルヘリコプターはUberと協力して飛ばすことを考えているようなので、通常のタクシーと比較可能な料金が設定できると面白いですね!
小惑星探査機「はやぶさ2」ラストスパート!
小惑星探査機「はやぶさ2」ラストスパート!
以前「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに向かっていることを掲載しましたが、飛行上最後の難関とみられていたイオンエンジンの連続運転を10日から開始し、順調に稼働しているそうです。このまま行けば、7月初めごろにリュウグウ付近に到着して、着陸点の選定などを始めるそうです。予定では着陸後1年半ほど滞在し、3か所でのサンプル回収を行い、数グラムのサンプルを2020年12月ごろに持ち帰るそうです。小惑星探査はこれだけかと思っていたら、NASAが別の小惑星「ベンヌ」に「オシリス・レックス」を打ち上げていることがわかりました。「リュウグウ」も「ベンヌ」も共に地球と火星の間の軌道を回っている小惑星ですが、まるで目に見えるような感覚で探査機を操っている人類の技術は凄いと思います。「オシリス・レックス」も8月ごろ到達して、その後2年半ぐらい滞在、最大2kgのサンプルを回収して2023年9月に帰還する予定です。NASAとJAXAはお互いが持ちかえった試料の一部を交換する協定を結んでいるそうです。両小惑星とも有機物や水を多く含んでいるので、生命の起源となる物質がどこから来たのかを解明する手掛かりになるかもしれません。
今シーズンの異常気象!
今シーズンの異常気象!
日本では北日本や北陸地方を中心に大寒波が襲来して大雪に悩まされていますが、世界でも異常気象は発生しています。あのサハラ砂漠でも昨年12月19日と先日7日に雪が降りました。1979年2月18日以来37年ぶりの出来事だそうです。1979年の時は30分ほどの降雪出したが、今回はかなりの積雪となり、丸一日ほど雪が残っていたそうです。こんな現象が続くと砂漠の緑地化という現象が見られるかもしれません。
米国のマサチューセッツ州では、驚くことに湾内全域の海が凍ってしまいました。フロリダ迄極超寒波が襲っているようなので、米国も大変だと思います。
逆に暑い方では、今年に入ってオーストラリア中南部で54℃を記録したそうです。これまでの記録は1960年の50.7℃だったので大幅に記録を更新しています。あまりの暑さに耐えきれず、コウモリが大量に死んだそうです。これらの異常気象はいつまで続くのでしょうか?