地球温暖化の問題・二酸化炭素対策!
地球温暖化の問題・二酸化炭素対策!
スイスのベンチャー企業が大気中から二酸化炭素を回収して販売する世界初の商業プラントを完成させ、徐々に活用され始めています。このプラントの仕組は特殊なフィルターを使って大気中の二酸化炭素を吸着させ、100度近くに加熱することによって回収するものです。動力源には、ごみ処理場の廃熱を利用しています。チューリッヒ郊外のある野菜の温室栽培施設でナスやキュウリを栽培していますが、大きく育ったものばかりです。購入したプラントから二酸化炭素を温室内に放つと、二酸化炭素の濃度を高めることで光合成を促進し、野菜は2割ほど大きく、そして早く収穫できるようになったそうです。栽培効率や収益性が向上し、プラント導入の設備投資も負担になっていないそうです。皆さんが飲んでいる炭酸飲料水にも役に立ちます。年内にはスイスの炭酸飲料メーカーの工場に装置が設置される見込みで、メーカーにとっても二酸化炭素の運送コストや排出量の削減につながります。他国でもこの装置を使って回収した二酸化炭素を、石の一部に変えるプロジェクトが進んでいます。ヨーロッパの島国アイスランドでは、アイスランド最大の地熱発電所敷地内に、この二酸化炭素回収装置が設置され、二酸化炭素は水に溶かされてドーム型の建物へと送られます。そして、地中に伸びる1本の管から二酸化炭素を含んだ水を地下800メートルにある火山岩の一種「玄武岩」に注入すると、「石」に変化するというものです。岩の隙間を満たすように白色化した二酸化炭素が、数千年もの間地中にとどまり続けるそうです。日本にも玄武岩などの火山岩があるので、このような二酸化炭素鉱物化の技術を応用できるのではないでしょうか?既に、同じようなプラントを製造している企業があるかもしれませんね。