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ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡 打ち上げか?

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2021年12月19日(日)

ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡 打ち上げか?

宇宙天文学について多大な貢献をしたハッブル宇宙望遠鏡の後継機であり、打ち上げ予定が遅れていたジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡がいよいよ今月末にも打ち上げられるらしい。費やした金額は約1兆円の貴重な宇宙望遠鏡である。
約600km上空の軌道を周回するハッブル宇宙望遠鏡は4つのタイプカメラを搭載し128億光年先まで観測が可能であったが、
ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡は赤外線を観測するため150万kmの軌道に乗せられる。

ハッブル宇宙望遠鏡は約20年の活動の中で幾度か修理を行うことが出来たが、ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡はあまりに遠いため遠隔操作以外の修理は事実上出来ない。それ故発射までに時間がかかったとも言える。宇宙の歴史は138億年前に起こったビッグバンに始まり、その2年後の136億年前にファーストスターが生まれたと言われている。

ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡の観測範囲限度は135億光年なので、ファーストスターを相当明瞭に観測することが出来るかもしれない。

100メートルやマラソンの42.195kmのタイムで興奮する我々とは全く違う世界で信じがたいが、136億光年先の話は人類の誇りも感じる。

何処まで成長?西之島!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2021年12月16日(木)

何処まで成長?西之島!

18世紀にスペイン船が見つけ「ロサリオ島」と名付けた小さな島は本州から1000km、最寄りの父島から130km離れている。
現在は西之島と称するが当時の「ロサリオ島」の姿はない。

1973年に東南側の噴火により新島が出来、その後の浸食と土砂の堆積で新島と旧西之島は一体化したが、
荒波に削られ新島部分hほとんど消滅した。

ところが、2013年に同じ東南側で噴火があり新島が生まれた。
現在の西之島は夢の如くここから進化したのである。

2013年から約2年間、2015年に約4ヶ月、2018年に約半月、そして2020に8ヶ月の合計4回の噴火を経て現在の姿になった。
旧西之島は2013年の噴火の段階で拡大する新島と一体化し、現在は2020年の噴火による火山灰の堆積で姿を消している。

伊豆半島を線で結んで南に伸ばすと西之島がある。

つまり、西之島は同じ海底火山帯の一部であることが分かる。

しかし一つだけ他と違うことがあり、それが成長する島にさせているようだ。

大島も八丈島も海底のさらに下にあるマントルが30kmほどの深さにあるが、西之島は20kmほどで他に比べ浅いところにマントルが位置しているのである。

そして、大島も八丈島も構成する岩石は高温高圧下で形成された重い岩石であるが、西之島は比較的低温低圧下で形成される安山岩で出来ている。

マントルの表層にあるプレートが他のプレートと接する場所では常にどちらかが沈み込んでいるわけだが、重い岩石はプレートと共に潜り込んでマントルに吸収されることが繰り返されるのに対し、安山岩などの軽い岩石は一度は沈み込むものの、
その後マグマの噴火と共に海面より押し上げられ島や大陸の元になる要素なのである。

最も大きな噴火は2020年に発生した。
この噴火ですり鉢状の形状だった部分が吹っ飛び、火山灰となって島を覆ったのである。

頂上は吹っ飛んだものの90m高くなり容積は6倍、そして火山灰が5m以上島を覆った。

これからも噴火による安山岩の堆積、そしてその後起きる大噴火による火山灰の蓄積を繰り返し、さらに大きくなる可能性を秘めている。

父島迄届く程大きくなるとは思えないが、東京都の島で最大の伊豆大島を抜くのは十分可能かと思われる。
今後の成長を見守りたい。

画像の1段目左から、2020年以前の西之島、2020年の大噴火、現在の形で、
2段目左から、噴火口、噴火前と噴火後の横から見た比較図、火山灰の分布図である。

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ミラーレス一眼カメラの世界!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2021年12月11日(土)

ミラーレス一眼カメラの世界!

和服もメガネも最盛期には莫大な需要があったのに現在の市場規模は10分の一以下になっているようですが、カメラの世界も相当落ち込んでいます。

2012年がレンズ交換式デジタルカメラ最盛期でしたが、世界の出荷台数は2015万台、それが2020年には530万台まで落ち込んでいます。日本では一眼レフカメラといえばキャノンとニコンが代名詞だったのですが、ミラーレス一眼カメラが出現してから業界地図が変わっています。

一眼レフカメラとは撮影用レンズの入射光を光学式ファインダーに導くために反射ミラーを組み込んでいますが、ミラーレス一眼カメラは反射ミラーの代わりに電子ビューファインダーや液晶ディスプレイを通じて像を確認しています。
ミラーレス一眼カメラを最初に販売したのは2008年のパナソニックでした。
ミラーレスは小型化や軽量化が出来るのですが、電子ビューファインダーの表示の遅れ、動いている被写体にピントを合わせる動体AFの速度、発熱による動作の不安定化などの課題も抱えていたのです。

ここで登場するのがソニーです。同社は2006年に当時のコニカミノルタホールディングスのカメラ事業を引き継ぎ、一眼レフカメラでキャノンとニコンの市場シェアを切り崩そうとしたのですが上手くいきません。そこで目をつけたのがミラーレス一眼カメラでした。理由はソニーがビデオカメラなどで培った動画技術や画像センサーの強みを持っていたことです。2013年に世界初のフルサイズミラーレス「α7」を発売し、2018年にキャノンとニコンが参入するまで100%近いシェアを握っていたのです。

2020年のミラーレス一眼カメラは全体の50%を超えました。
単に世界のミラーレス市場としては、ソニーが35.3%、キャノンが32.2%と首位を競っていますが、プロや上級者が主に使用する高性能な「フルサイズ」機に限ると、ソニーが54.2%、で断トツです。2位はキャノンの27.5%ですが、ニコンは15%と低迷しています。
今後、特にニコンの巻き返しが予想されますが、少なくとも日本勢の強さは維持されるでしょう。

日本の技術力のすごさを垣間見ることが出来る典型的で面白い業界だと思います。

地震が多い都道府県ランキング!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2021年07月17日(土)

地震が多い都道府県ランキング!

ねとらぼ調査隊が気象庁の震度データベース検索を参考にまとめた情報に地震が多い都道府県ランキングがあります。

今回のデータは2011年1月1日から2020年12月31日までのまる9年間に発生した震度1~7までの地震の集計です。

2011年3月11日の東日本大震災が大きく影響しているデータなので、

2011年以前で集計すればランキング地図は大きく変わるように思います。

1位~10位を掲載します。

6位以上は平均で1日に1回以上地震が発生しています。

2位以上は平均で1日に2回以上地震が発生しています。

ランク  県名   通算回数   年平均回数

10位  長野県  2240回    249回

 9位  青森県  2244回    249回

 8位  北海道  2459回    273回

 7位  栃木県  3219回    359回

 6位  千葉県  3435回    382回

 5位  熊本県  4747回    527回

 4位  岩手県  5062回    562回

 3位  宮城県  5698回    633回

 2位  茨城県  6716回    746回

 1位  福島県  7404回    823回

日本が地震大国であることが分かります。

さらに、日本の耐震建築技術に勝てる国はにのではないでしょうか?

C.C.U.S.

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2021年06月23日(水)

C.C.U.S.

地球温暖化の延長線上で現在世界的に注目されているのがC.C.U.S.です。

これはCarbon dioxide、Capture、Utilization、Storage.の頭文字を並べたものです。

二酸化炭素を出来るだけ回収して活用して残ったものは地中で保管するというものです。

ノルウェーがこの技術で先行していて、今後、EUから二酸化炭素を引き取る取引も増えるようですが、

日本もアジアのリーダーとしてこの分野での積極的な参入が期待されています。

官民が協力し合う形で進化すると良いのではないでしょうか!

24年振りの皆既月食!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2021年05月27日(木)

24年振りの皆既月食!

24年ぶりの皆既月食ということは、次回は難しいと思い大岡山まで行きました。

同じことを考えた人達が50人ほどおられその後も訪れる方が絶えません。

私は途中で諦めて自宅に近い場所に移動しましたが、おそらく先ほどの場所には2百人くらいは集まったのではないでしょうか?

東急目黒線沿いの場所には地元の方が2-3人おられ、そこが一番良い場所であると言っておられましたが、

残念ながらそこでも見ることは出来ませんでした。

kaikigesshoku kaikigesshoku1

次回は又24年後だと健康寿命100歳を実現しないと難しいなーと思っていたら、

次回は12年後に下記月食があるし、今年の11月には98%の月食が見られるとTVで報道していましたので少し安心しました。

コロナ禍でも皆既月食を見ようと集まる日本人気質に心の豊かさを感じました。

世界最大の氷山誕生!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2021年05月23日(日)

世界最大の氷山誕生!

これまで最大の氷山といわれていたのは南極海に浮かぶ「A23A」と呼ばれる氷山で3、380km2ですが、今般ロンネ棚氷からもっと大きな氷山が分離しました。

新たに最大の氷山誕生です。

hyozan A76

長さ175km、幅25kmの長方形で4、320km2有、これは東京都の約2倍です。スペインのマジョルカ島よりも大きいのです。

「A76」と命名されたこの氷山がよもや北上することは無いと思いますが、地球温暖化の影響で今後もっと大きな氷山が誕生するのかもしれません。

フォッサ・マグナを覚えていますか?

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2021年04月15日(木)

フォッサ・マグナを覚えていますか?

中学の地理で習ったフォッサ・マグナはラテン語でフォッサ「割れ目」・マグナ「大きな」を意味し、

日本語では「中央地溝帯」、または「大地溝帯」と称されます。

画像の様に新潟の新発田―小出構造線、柏崎ー千葉構造線、糸魚川―静岡構造線に囲まれたオレンジ色の面フォッサ・マグナと名付けました。

fossamagna

日本は5億年程前は海底にありましたが、その後の度重なる地殻変動で地上に顔を出します。

しかし、その後フォッサ・マグナの場所は海底に沈み海だったのです。

その後、砂・泥、生物の残骸など様々な堆積物が溜まっていましたが、

数百万年前にフィリピン海プレートが伊豆半島を伴って日本列島に接近した時に真っ二つになっていた列島が圧縮され始めました。

この圧力によってこの地帯は隆起し西側には3000メートル級の日本アルプスを形作るまでになったのです。

まさに地球は生きています!

地球は変化している!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2021年04月14日(水)

地球は変化している!

太平洋は狭まり、大西洋は広がる。

太平洋にはマリアナ海溝という地球で最も深い海溝があります。

そこにマントルが沈み込んでいます。

その影響で北米と日本はごくわずかですが近づいています。

一方、大西洋の真ん中には大西洋中央海嶺(画像)という

taiseiyochuokairyo

世界最大の海底山脈が有り、少しずつ隆起しています。

その影響で大西洋は毎年4~10cm広がっているのです。

いつの日かユーラシア大陸が北米大陸と合体する可能性があります!

ウルルは1枚岩?

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2021年04月02日(金)

ウルルは1枚岩?

南オーストラリアにあるウルルは世界で2番目の1枚岩です。

ururu

現在はアボリジニーとの合意に基づいて登山禁止になってしまった比高335m・周囲9.4kmのウルル(集会の場所)は

1872年の探検家のウイリアム・ゴスが発見し、当時南オーストラリア州書記長ヘンリー・エアーズ卿の名にちなんで

「エアーズ・ロック」と名付けられました。

この1枚岩の歴史は6億年程前に遡ります。

当時この地帯は山から川によって運ばれてきた堆積物によって礫岩層と粗砂岩層が形成されていました。

その後、発生した地盤沈下で海底になり砂、泥、石灰岩などが堆積したのです。

その後3~4億年前に大きな造山活動が始まり、ウルルが地上に再登場したわけです。長い年月をかけて、

上部のもろい部分が風雨に浸食され固い部分の現在の姿になったというわけです。

画像を見ると地表にどでかい岩が地面に蓋をしているように見えるのですが、地中にこの岩は続いています。

そういう意味では岩ではなく地層そのもの、つまり大地ということになります。

本当に最大の単体1枚岩は一体何処にあるのでしょうか?

尚、ウルルと同じ構造で見た目が世界一の1枚岩は西オーストラリアに存在します。

1858年に発見されたマウント・オーガスタです。

比高858mあり、ウルルの約2.5倍の大きさがあります。

mount augusta

こういうブログを書いていると、自然のパワーは凄いものだとつくづく感じます!