大気圏と宇宙!
大気圏と宇宙!
我々が上を向くと空があります。全くの快晴であれば雲はなく水色と言うか青と言うか、綺麗な空間が
見えます。その青い空は大気圏か宇宙かわかりません。宇宙を感じるのは、昼は太陽が見えること、
夜は月や星が見えることで、なんとなく宇宙を見ている気になります。
地球を取り巻く大気圏と宇宙の境界はどの辺にあるのでしょうか?
大気とは地球を取り巻く気体の集まりで様々な成分があります。地上で我々が生存する源の気体は
大気の一部で空気と呼ばれています。
大気圏は次の様な層に分れています。
対流圏:
地表から約11kmまでで、雲が存在します。
成層圏:
11km~50kmの範囲でオゾン層があり温度が上がります。
中間圏:
50km~80kmの範囲でオゾンが減り温度が下がります。
熱圏:
80km~800kmの範囲で電解槽が広がっています。
急激に温度が上がります。
外気圏:
800km~10000kmの範囲です。
この圏内からは大気の気体分子や原子が宇宙空間に大量に流出しています。
大気があるか無いかでは10000kmが境界になりますが、一般的にはぐっと低く、ハンガリー出身の
航空工学者であるセオドア・フォン・カルマン氏が提唱したカーマン・ライン(100km)とされています。
国際航空連盟やアメリカ航空宇宙局(NASA)は、活動を円滑に進めるために便宜的にこの定義を
用いていますが、アメリカ軍では50海里である92.6km、連邦航空局では80km以上の高空を
宇宙空間と定義しているので、決定的な定義はありません。現象的に見ると、250km辺りで真空
空間になりますし、大気圏再突入の際に発生するブラックアウト(完全に視野を失う症状)は80km
くらいで起こります。
大気は目に見えないので大気圏と宇宙を見分ける事は出来ませんが、雲がある対流圏と成層圏の
境界くらいは認識しておきましょう!
宇宙のことを考えるのが楽しい!
宇宙のことを考えるのが楽しい!
新型コロナウイルスの出現で生活習慣が変わりました。
変わった事をいくつか掲載しましょう。
1. 遠くへの外出が減った。
2. 人との交流が減った。
3. 外食が減った。
4. TVを見る時間が増えた。
5. インターネット記事を見るようになった。
6. 健康に気を遣うようになった。
7. 様々な事に興味を持つようになった。
時間があるのでインターネット記事をいろいろ読みますが、知らないことが沢山ある事を痛感します。
また、TVに頻繁に出て来る人達の名前もほとんど知りません。これじゃいかんと思い、出来るだけ
覚えるように心がけているのですが、古希のせいかよほど印象が強くないと覚えられません。
全く困ったものです。
そんな中で、宇宙について思い巡らすことは結構気にいっています。そもそも宇宙物理学など理解
出来るわけではないのですが、わかりやすく解説している記事を読むとわかったような気分になる
ところが楽しいではないですか。更に、現在話題になっている下記のようなテーマは全て仮説なので、
自分なりに推測を広げて行くことが出来るのです。夢の中で自分なりの定義を作っているようなもの
です。
【はじめての補聴器】サイトを訪れる皆さんも思いを巡らせて、コロナ禍の煩わしさから自分を
解放してみてはいかがでしょう!
・宇宙の起源
・宇宙の起源前
・宇宙の終焉
・ブラックホール
・ダークマター
・ダークエネルギー
・中性子星
・マグネター
・グレート・トラクター
興味深い自然現象!
興味深い自然現象!
○だるま夕日:
だるま夕日とは太陽の光が屈折することで起こる蜃気楼の一種です。一般的には、だるま太陽と
言われ、だるま朝日もあります。
光が屈折する理由は空気の密度が気温の変化によって異なる状態になることなのです。
冬場は寒気などで空気が冷やされますが、海水はゆっくり冷たくなるので、そこに気温差が発生し
太陽がだるまの頭のように見えるのです。
○気嵐(けあらし):
海面から湯気が上がるような自然現象です。
この時期になると、寒気によって冷えた空気がそれよりも温度の高い水面に流れ込みます。そのため
海面近くの水蒸気が急激に冷やされて霧になるのです。
○笠雲:
笠雲と言えば富士山が有名ですが、独立峰の山頂付近に現れる雲です。まるで山が笠を被っている
ように見えることから笠雲と名付けられました。
笠雲が発生するには、①上空の風が強いこと、②湿った空気が存在することが前提になります。
湿った空気が強い風で山にぶつかって持ち上げられると、両側や上方に風の流れが変わります。
空気が湿っている時、この空気が山にぶつかって持ち上げられることでと膨張し、その後冷えるので雲ができます。山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消えるます。
結果として、山頂付近にだけ雲が出来続けているのです。
○ダブルレインボー:
9月10日のブログに記載した主虹と副虹のダブルレインボーですが、綺麗なものが福島県に
出現しました。
主紅は太陽と40~42度の角度、副虹は51~53度の角度に位置します。
主紅は水滴の中で1度反射して赤が最上部に見えますが、副虹は2度反射するので赤が最下部に
見えます。福島のダブルレインボーはその違いを鮮明に見せてくれています。
ハヤブサ2・カプセル回収!
ハヤブサ2・カプセル回収!
本日午前7時頃、オーストラリアの砂漠に落下したサンプルが回収されました。
明後日には日本に届くそうで、足かけ6年で成し遂げた偉業です。
サンプルの中身が期待通りの内容であり、多くの分析成果が出ることを期待します。
それにしても、宇宙からサンプルを落下させ、予定地に正確に落下させる人類の技術は
凄いの一言です!
12月6日にハヤブサ2が帰還させるカプセル!
12月6日にハヤブサ2が帰還させるカプセル!
6年前に打ち上げられたハヤブサ2が小惑星リュウグウから採取したサンプルを地球に帰還させる
ために、現在も秒速約4kmで地球に向かっています。昨日軌道の最終修正を行いましたので、
このまま順調に進めば、砂が入っているであろうカプセルを日本時間12月6日未明に大気圏に
突入させ、オーストラリア南部の砂漠地帯に着地させる見込みです。
遠隔操作でこの様なことが出来るのは夢みたいな話ですが、着地点もほぼ特定出来るようで、
回収するためのスタッフも現地に待機しているようです。
採取した砂を分析することで何がわかるのか期待して待ちましょう!
FUJIFILM SQUARE・ハッブル宇宙望遠鏡展!
FUJIFILM SQUARE・ハッブル宇宙望遠鏡展!
先日訪問した「138億光年 宇宙の旅」と同時並行して開催されている、ハッブル宇宙望遠鏡展を
訪れました。場所はミッドタウン ウエストの一階のFUJIFILM SQUAREです。
この展示会ではハッブル宇宙望遠鏡で撮影された画像を集中的に転じしています。
特に目を引いたのが貴石を集めたような星雲達の画像でした。
水素、窒素、酸素、硫黄などの化学成分がまとまって星雲を造っているのですが、見れば見るほど
不思議な気分にさせられます。
映像コーナーでは国立天文台副台長 渡部潤一氏が、「ハッブル宇宙望遠鏡とは」、
「宇宙空間に望遠鏡を設置する理由」、「ハッブル宇宙望遠鏡の画像の美しさの秘密」を説明してくれます。
そして、「写真展の見どころ」や、「ハッブル宇宙望遠鏡の天文学上の功績」、「打ち上げから30年を
迎えたハッブル宇宙望遠鏡の位置づけと役割」まで、幅広い内容を画像を交えて解説してくれます。
宇宙の姿を見せてくれるNASA(アメリカ航空宇宙局)!
宇宙の姿を見せてくれるNASA(アメリカ航空宇宙局)!
何十年振りに恵比寿ガーデンプレイスに行ってきました。
JR恵比寿駅から歩く歩道を乗り継いで行くとたどり着くのですが、相当な距離だと再認識しました。
パブリックエリアにはマンションの住民や観光客が沢山いて、飲食店が沢山あって賑わっています。
各店がれぞれが良い雰囲気を醸し出しているので、販売されている物は価格が高そうと思って
しまいます。昔、こんな場所に住みたいと思った時もありましたが、今となっては最寄り駅が
遠すぎるし、生活費が凄く高そうなので住む気は全く無くなりました。
今回訪れた目的は、東京都写真美術館で開催されている「138億光年 宇宙の旅」を見学すること
でした。11月21日より来年1月24日まで開館されています。
今回様々な画像を見て、地球、太陽、太陽系惑星、我々が属する銀河、宇宙の深淵など、全ての
画像を公開してくれて、NASAが宇宙科学の発展に貢献してくれていることを再認識しました。
展示会場では多くの公開した画像がコメント付きで展示されています。一つ一つ形が違い、まるで
迷彩画を見ているように感じます。
この企画に特別に用意された本も買いましたので、今後少しずつ紹介しようと思いますが、
まずはNASAに感謝したいと思います。
NASAは1958年7月29日に設立され、10月1日から正式に活動を始めました。
マーキュリー計画や月面着陸を果たしたアポロ計画など宇宙開発を進めると同時に、宇宙望遠鏡を
開発して、宇宙の起源や謎の解明に数多くの貢献をしています。様々な画像を提供してくれてきた
ハッブル宇宙望遠鏡がその役目を終了し、2021年にはその後継機であるジェームズ・ウェブ
望遠鏡が打ち上げられる予定です。
2006年2月に発表されたNASAの到達目的は「宇宙空間の開拓、科学的発見、そして最新鋭機の開発において、常に先駆者たれ」で、
現在もその目的は保たれています。今年輪郭の撮影に成功したブラックホールの鮮明画像に加え、
ダークマターやダークエネルギーの存在を視覚化出来るかもしれません。(画像はブラックホールの輪郭画像とハッブル宇宙望遠鏡です)
NASAの本部はワシントンD.Cにあって、下記諸施設を管理していますので、参考に掲載します。。
研究施設:
エイムズ研究センター:カリフォルニア州マウンテンビュー、モフェット連邦空港内
ジェット推進研究所ジェット推進研究所:カリフォルニア州パサデナ
ゴダード宇宙研究機関:ニューヨーク
ゴダード宇宙飛行センター:メリーランド州グリーンベルト
ジョン・グレン研究センター:オハイオ州クリーブランド
ラングレー研究所:バージニア州ハンプトン
実験施設:
エイムズ研究センター:カリフォルニア州マウンテンビュー、モフェット連邦空港内
アームストロング飛行研究センター:カリフォルニア州ロサンゼルス、エドワーズ空軍基地内。
独立検査確認施設:ウェストバージニア州フェアモント
ジョン・C・ステニス宇宙センター:ミシシッピー州セントルイス湾近郊
ラングレー研究所:ヴァージニア州ハンプトン
組立および発射施設:
ケネディ宇宙センターマーシャル宇宙飛行センター:アラバマ州ハンツビル
ケネディ宇宙センター:フロリダ州ケープ・カナベラル
ジョンソン宇宙センター:テキサス州ヒューストン
ミシュー組立施設:ルイジアナ州ニューオーリンズ
ワロップス飛行施設:ヴァージニア州ワロップス島
ホワイトサンズ試験施設:ニューメキシコ州ラスクルーセス
深宇宙通信網:
ディープスペースネットワーク基地 キャンベラ深宇宙通信施設:オーストラリア・キャンベラ
ゴールドストーン深宇宙通信複合施設:カリフォルニア州バーストウ
マドリード深宇宙通信施設:スペイン・マドリッド
娯楽博物施設:
ケネディ宇宙センター来訪者用複合施設:フロリダ州メリット島
ヒューストン宇宙センター:テキサス州ヒューストン
合衆国宇宙ロケットセンター:アラバマ州ハンツビル
画像は展示されていたもので、左から地球、太陽、太陽系です。
NASAの探査機がベンヌのサンプル採取に挑戦!
NASAの探査機がベンヌのサンプル採取に挑戦!
JAXAのはやぶさ2がリュウグウからサンプルを採取して、現在地球に向かっていることは
既に掲載していますが、NASAでも同様の挑戦が日本時間21日に行われます。
2016年に打ち上げられ、2018年に小惑星ベンヌに到着した探索機オシリス・レックスは、
今までベンヌの表面を念入りに観察調査してきました。そのおかげでいろいろなことがわかりました。
1. 直径500メートルほどのコマのようなベンヌは多孔質の「がれきの山」のような小惑星で、
私たちが地球上で感じる重力の100万分の8未満という非常に弱い重力でゆるやかに
まとまっていること。
2. ベンヌの表面が細かい粒子状物質で覆われていることを想定して設計されていましたが、
実際のベンヌは、小さなビルほどの大きさの岩石で覆われていること。
3. 地球上の生命の必須成分である炭酸塩鉱脈が存在すること。
4. ベンヌのアスファルト色の岩石の中に、鉱物組成から判断すると、ベスタという別の小惑星の
ものと分かる岩塊があること。
5. ベンヌの表面の岩石に強いものと弱いものの2つの種類があること。
6. 小惑星の色、保温能力、局所的な密度、および北半球と南半球の地形などに微妙な違いが
あること。
今回NASAがオシリス・レックスをベンヌに向かわせたもう一つの理由は、2100年代後半に
約2700分の1の確率で地球と衝突する可能性があるためだそうです。
21日に約60グラムの粒子や岩石サンプル採取に成功すると、ベンヌは2023年に地球に
帰還する予定です。
成功を祈りましょう!
ヒアリの侵略は食い止められるか?
ヒアリの侵略は食い止められるか?
ヒアリは南米大陸原産のアリで、世界の侵略的外来種ワースト100選定種です。
主に植物に多く含まれるアルカロイド系の毒と強力な針を持っています。人間が刺されても
死ぬことはまれで、かゆみ等の軽度の症状が中心ですが、体質によりアレルギー反応や
蕁麻疹等の重い症状が出る場合もあります。
2017年6月9日に兵庫県で中国からのコンテナ内部ではじめて発見されました。
先月9月には名古屋港飛島ふ頭で、コンテナターミナルから数百メートル離れた道路沿いに、
700匹以上のヒアリが見つかり、横浜高本牧ふ頭のコンテナヤードでも数百匹を見つけました。
環境省は毎年定期的な全国港湾調査を行い、各港湾管理管理会社も早期発見と駆除に努めて
いますが、完全な駆除は難しいかもしれません。港湾だけでなく、最寄りの市内にも広がりが
散見されますので、さらに地域が拡大すると生態系にも影響が出る様なことにもなりかねません。
2019年11月末時点での確認場所を掲載しておきます。
東京港 大井ふ頭
埼玉県 狭山市
横浜港 本牧ふ頭・大黒ふ頭
静岡県 清水港・浜松市
愛知県 弥富市・春日井市・名古屋港
京都府 向日市
大阪府 南港・大阪港
兵庫県 尼崎港・神戸港
岡山市 水島港・笠岡市
広島県 広島港・呉市
福岡件 博多港・博多区・北九州港
大分県 中津市
繊細さとしぶとさを兼ね備えた彼岸花!
繊細さとしぶとさを兼ね備えた彼岸花!
先日高尾山でも見かけた彼岸花はこの時期に川岸のほか田んぼや畑のあぜ道などでも
よく赤い花を咲かせています。
何故川岸や田んぼのあぜ道に多く咲いているかといえば、リコリンという毒性の物質が
あり、それが雑草の抑制やモグラやネズミなど畑を荒らす害獣を寄せ付けない効果が
あるために植えられたそうです。
彼岸花という名の由来は、秋の彼岸の時期に突然に花茎を伸ばして鮮やかな紅色の花が
開花することであることは多くの日本人が知っています。
しかし、別名の曼珠沙華(マンジュシャゲ)がサンスクリット語で「葉に先立って赤花を
咲かせる」という意味から名づけられたことはあまり知られていません。
彼岸花が他の植物と違うところがマンジュシャゲという名前に込められています。
よく見ると彼岸花が咲いているときに葉がないのです。
彼岸花の花の命は約1週間で繊細さやはかなさを感じます。
しかし、彼岸花が枯れたあと、11月ごろに葉だけが出てきてひっそりと光合成を
はじめます。 そして、冬から春の時期にかけて、葉で集めた栄養を球根に蓄え、
秋に1週間だけ開花する花のために準備をしているのです。
花の命は短いですが、毎年繰り返すのでこれも「継続は力なり」の証明かもしれません。