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がん治療・画期的治療法が治験中!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2018年11月02日(金)

がん治療・画期的治療法が治験中!

国立衛生研究所(NIH)の主任研究員である小林久隆医師が編み出した「近赤外光線免疫治療法」(光免疫療法)と銘打たれた画期的メソッドが注目を浴びています。

従来のがん治療は、「外科手術」「放射線療法」「化学療法(抗がん剤)」の三つに大別され、それに、オプジーボで代表される免疫療法が加わっています。しかしいずれも一長一短があり、患者への負担が懸念されています。外科手術では免疫細胞ごとがんを摘出し、さらには免疫を司るリンパ節まで摘出する場合が多く、大きな穴が開いて体への負担が大きくなります。放射線の場合は最初の治療により、リンパ球の一種でがん細胞を攻撃する作用がある『T細胞』が死滅してしまうので、腫瘍の成長を抑える『腫瘍免疫』が見込めません。抗がん剤も、増殖するがん細胞をターゲットとするものが多いですが、同時に体内で増えている免疫細胞もやられてしまい、やはり腫瘍免疫が効かなくなります。最近脚光を浴びている免疫療法は、がんを直接殺さないで免疫を活性化する方法を用いているので、がん細胞を全部殺せなければなりません。ところが一つのリンパ球が殺せるがん細胞には限りがあるので、最初は頑張って働くものの、そのうちリンパ球自身が疲れ切って死んでしまう可能性があり、それまでにがんが死滅していなければなりません。

これらに対して小林医師があみだした「近赤外光線免疫治療法」(光免疫療法)は人体に無害な光線をがん細胞に照射することで、周囲を傷つけずピンポイントでがんを死滅させられる療法です。具体的には次の様な内容です。「体に異物(抗原)が入った時、これを排除しようとして抗体と呼ばれるタンパク質が合成されます。この抗体IR700という色素で、抗原にピタリと貼り付き結合する性質があるので、がん細胞膜表面に現れるタンパク質の抗原を標的に、近赤外光に反応する物質を組み込んだ抗体を注入します。注入された抗体はがん細胞膜表面の抗原と結合します。ここに近赤外光を当てると組み込まれたIR700が反応し、それまで水溶性だった性質が一変、水に対して不溶性の物質へと変化します。結合した抗原と抗体は不溶性となったIR700を覆おうとするため、抗原が引っ張られて抗原の細胞膜に小さな傷がつきます。この反応があちこちで起こるため、がん細胞の体積は急激に膨張し、耐えきれずに膜の表面に多数の傷が生まれます。その傷口から、周囲の水分が一気に細胞内へと流入。膨れ上がった風船がパンと割れるように、がん細胞が物理的に破壊されていくことになります。さらに、この療法はがん細胞の数を減らしながら同時に免疫力を落とさず、逆にアップさせていくという“二段構え”の治療法なのが特徴です」。
アイデアを実践に移して十余年が経過し、2015年には米食品医薬品局(FDA)から治験が認可され、日本でも今年3月、国立がん研究センターが治験を開始しています。米国では、その治療法によって大きな副作用がないか確認する「フェーズ1」、そして治療効果の有無を確認する「フェーズ2」が終了し、現在は、既存の治療法に対する優位性を検証する「フェーズ3」の準備段階にあるそうです。現在は、喉頭がんや咽頭がんなどの頭頸部がんで発現する『EGFR(上皮成長因子受容体)』という抗原に対応する『セツキシマブ』という抗体を用いているので、治験の対象も頭頸部がんに限定して進められています。このEGFRは食道がんや大腸がん、胆道がん、そして一部のすい臓がんや乳がんの表面にもあるため、すでに動物実験では成功している他の部位への適用も視野に入ってきています。抗体の研究も進んでいて、がん治療に利用できる抗体は他にも20種類ほど実在していることがわかっています。従い、最終的には8~9割のがんに対応できると小林医師は考えています。また、経費面でも高い優位性があると同氏は指摘しています。この療法で必要なのは、IR700を付着させた抗体と、近赤外光を発するレーザー光源くらいで、抗体のセツキシマブは現在、1回投与で実費はおよそ数万円というレベルです。治療は抗体を注射し、その後数回、光を当てるだけなので、早期がんであれば、入院せずに数回の通院だけで対応が可能とのことです。高額なオプジーボや放射線装置に比べれば、相当安い金額で治療が受けられ、患者さんへの身体的負担も圧倒的に軽いそうです。フェーズ3をクリアすれば、保険適用への道も開けるので、これほど負担のないがん治療が早く受けられるようになればと期待します。


東横線・学芸大学駅と都立大学駅!

カテゴリ: 趣味 公開日:2018年11月01日(木)

東横線・学芸大学駅と都立大学駅!

東横線沿線に居住していることもあり、学芸大学駅と都立大学駅を取り上げます。何故大学が存在しないのに両駅名があるのでしょうか?東京学芸大学は1964年に小金井市に移転をし、東京都立大学に至っては、1992年に八王子市に移転後、2005年に首都大学東京に名前まで変更しています。歴史を紐解くと、両駅が開業したのは1927年です。学芸大学駅は「碑文谷」として開業し、その後青山師範学校(のちの東京学芸大学)の移転に伴って「青山師範」、さらに学校名の変更によって「第一師範」となり、その後学芸大学駅となりました。都立大学駅は当初「柿の木坂」で、その後東京府立高等学校(のちの都立大学)の移転と校名変更に合わせて「府立高等前」「府立高等」「都立高校」、そして都立大学駅と変わっていったのです。両駅とももともとは地名でしたが、その後学校の名将が変わるたびに変わって行ったのです。それであれば、大学が無くなった現在、駅名を変えるべきとの発想が出てくるのですが、今日現在変わっていません。実は、受験生などから「駅名が紛らわしい」という声が出たため、1999年に両駅の地元である目黒区は、3分の2以上の賛成があれば変更する方針で、区民にアンケート調査を行いました。その結果、「学芸大学」の駅名変更に賛成したのは549名で反対は934名。「都立大学」は賛成が630名で反対が436名だった為、両駅とも名前を変更せず今日に至っています。区民からは「長年親しんだ駅名を変えないで」という声が多かったそうです。今日年の8月に、小池都知事が発表したところによると、大学名が変わったことによる認知度の回復を狙い、2020年度から首都大学東京を東京都立大学に戻すそうです。「都立大学駅」を残す理由にもなりそうです!

【日本ワイン】表示発足!

カテゴリ: 趣味 公開日:2018年10月31日(水)

【日本ワイン】表示発足!

10月30日に国税庁が告示した「果実酒等の製法品質表示基準」により、新たな表示である【日本ワイン】は国産ブドウだけで国内で製造された果実酒のみに認められることになりました。国内のワインのラベル表示はこれまで公的なルールがなかったため、バルクワインと称し、150リットル以上の容器に詰められて輸入されたワインを、そのまま瓶詰にするか少量の国産ワインと混合して「国産ワイン」として販売されていました。今から40年ほど前のバルクワインの3大輸入元はアルゼンチン・スペイン・ユーゴスラビアでしたが、現在はアメリカ・アルゼンチン・チリになっているようです。今回の【日本ワイン】表示誕生で、バルクワインを使用して製造されたワインは「国内製造ワイン」と表記し、濃縮果汁などの輸入原料を使用したワインは「濃縮果汁使用」「輸入ワイン使用」などの表記が義務づけられることになります。最近、日本のワインは、世界最大の国際ワインコンクール「デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード」で金賞を獲得するレベルになっています。来年初めにも発効が見込まれる日EUの経済連携協定でワインの輸入関税が即時撤廃されるので、欧州勢は一斉に日本市場に乗り込んでくるでしょうし、【日本ワイン】がそれに対抗する局面や、逆に欧州に打って出るチャンスも増えていくと思います。

参考までに日本と世界のワイ用ブドウ品種を掲載しておきます(カッコ内は原産地)。

  日本(アメリカから輸入したものがほとんどです):

甲州(山梨)

ナイアガラ(アメリカ)

デラウェア(アメリカ)

マスカット・ベリーA(ベリーとマスカット・ハンブルグの交配種)

コンコード(アメリカ)

キャンベルアーリー(アメリカ)

ビジュノワール(山梨27号とマルベックの交配種)

ブラック・クィーン(ベリーとゴールデン・クィーンの交配種)

ヤマ・ソービニオン(ヤマブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンの交配種)

  世界(フランス原産が多いです):

黒品種:

アギヨルギティコ(ギリシャ)

カベルネ・ソーヴィニヨン(フランス、ソーヴィニヨン・ブラン、とカベルネ・フランの自然交配種)

カベルネ・フラン(フランス)

ガメ(フランス・ボジョレー)

カリニャン(南フランス)

カルメネール(フランス・チリ)

クシノマヴロ(ギリシャ)

グルナッシュ(南フランス・スペイン・イタリア)

サンジョベーゼ(イタリア)

シラー(フランス・オーストラリア・南アフリカ)

ジンファンデル(アメリカ・カリフォルニア・クロアチア・イタリア)

タナ(フランス・ウルグアイ)

ツヴァイゲルト(オーストリア)

テンプラニーリョ(スペイン)

ネグロアマーロ(イタリア)

ネッビオーロ(イタリア)

ネロ・ダヴォラ(イタリア・シチリア)

バルベーラ(イタリア)

ピノタージュ(南アフリカ)

ピノ・ノワール(フランス・イタリア・スイス・ドイツ)

マルベック(フランス)

ムールヴェードル(フランス・スペイン・オーストラリア)

ムニエ(フランス)

メルロー(フランス)

ルビー・カベルネ(オーストラリア)

白品種:

アルバリーニョ(スペイン)

ヴィオニエ(フランス)

ゲヴュルツトラミネール(フランス・アルザス)

ケルナー(ドイツ)

コロンバール(フランス)

サルタナ(アメリカ・カリフォルニア)

シャルドネ(フランス)

シュナン・ブラン(フランス)

セミヨン(フランス・ボルドー)

ソーヴィニヨン・ブラン(フランス)

トレッビアーノ(イタリア)

ピノ・グリ(フランス・ブルゴーニュ)

ピノ・ブラン(フランス・アルザス)

ミュラー・トゥルガウ(スイス)

ムロン・ド・ブルゴーニュ(フランス)

モスカート(イタリア)

リースリング(ドイツ・フランス)

地球の構造と歴史!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2018年10月30日(火)

地球の構造と歴史!

現在人類が認識している限り、全宇宙で唯一生物が存在している惑星「地球(年齢:46億年、直径:12,756km、大気の主要成分:窒素、酸素、アルゴン、二酸化炭素、水蒸気)」について簡単に掲載します。
地球の構造】:
大きくは「大気圏」、「地殻」、「マントル」、「核」に分けられます。一つひとつをもう少し細かく見てみましょう。
「大気圏」
○ 電離層:
大気が一部電離してプラズマ状態になっている層です。この層が地球嫌圏の最上部にあり、その高さは地表から100㎞と国際的な取り決めがされていてそれより上部は宇宙空間となります。
○ オゾン層:
幅が約さ20KM程あり、オゾンが多く有害な紫外線を吸収してくれます。
○ 熱圏:
80kmより上の層でオーロラが輝く層です。
○ 中間圏:
高さ50~80㎞の領域で一番温度が低い層です。
○ 成層圏:
高さ10~50KMの比較的穏やかな層です。
○ 対流圏:
高さ10kmより下の大気圏です。雨や雲などの自然現象は大体ここで発生しています。
「地殻」
○ 上部大陸地殻:大陸地殻全体の厚さは30~60KMですが、上部大陸地殻は花崗岩質です。
○ 下部大陸地殻:玄武岩質のグラニュライト状の変成岩です。
○ 海洋地殻:厚さは5km保手で減歩画質の岩石です。
「マントル」
○ 上部マントル:橄欖(かんらん)石、輝石、ザクロ石などの鉱物から成る橄欖岩です。近くと上部マントルを合わせてリンスフェアと称し、地震の原因となるプレートを形成しています。
○ 下部マントル:ペロフスカイトやマグネシオウスタイトという橄欖岩質よりもシリコンに投打輝石質組成になっています。地上から約670kmの深さに上部と下部の不連続面であるアセノフフェアがあり、部分的に溶けて流動性を持っています。プレートはこの上に浮かんでいる状態と言えます。
「核」
○ 外核:この層は液体状になっています。内核に比べると景元素である酸素、硫黄、水素が溶けていると推測されています。
○ 内核:鉄のニッケルの合金です。外核と内核は相転移と言って組成構造の転換を繰り返していると考えられています。
地球の歴史】:
約46億年前に誕生した地球が大きく分けて、どのような時代の変遷があったのか掲載します。
「先カンブリア時代(46億~5.41億年前)」:
○ 冥王代:
46億年前に地球
誕生しました。初期の地球にはマグマの海(マグマオーシャン)が広がり,隕石が降り注いでいました。その後地球は徐々に冷え,水蒸気が大量の雨として降った結果,マグマは固まり,原始海洋が誕生しました。
○ 始生代:
40億年前に原始生命が誕生しました。発見されている最古の化石は35億年前のものですが、27億年前には光合成を行うシアノバクテリアが誕生し,酸素の供給が始まりました。
○ 原生代:
25億年前からで、この頃には酸化物が沈殿するほどの多量の酸素が供給されていました。大型多細胞生物が出現しました。エディアカラ動物群が有名ですが,8億~6億年前のスノーボールアース(全球凍結)により、原生代末に大量絶滅しています。超大陸の分裂によりゴンドワナ大陸が誕生したのもこの頃です。
「古生代(5.4億~2.45
億年前)」:
○ カンブリア
紀:、
5.4億年前からで、カンブリア
大爆発の影響により急激に生物が多様化し,現在見られる動物の祖先がほぼ全て出揃いました。三葉虫などの節足動物が繁栄し,また無脊椎動物のほとんどの系統が出現しました。アノマロカリス,ハルキゲニア,ピカイアなどに代表されるバージェス動物群が有名です。
○ オルドビス紀:
4.854
億年前からで、オウムガイの全盛期であり,引き続き三葉虫が繁栄します。甲冑魚のような魚類も登場しました。
○ シルル
紀:
4.434
億年前からで、最古の陸上植物が出現しました。
○ デボン
紀:
4.192
億年前からで、シダ類を主とする森林が出現しました。魚類は更なる進化を遂げ,両生類・昆虫・サメなどが出現しました。しかし,デボン紀末の大量絶滅では,海洋生物を中心に全生物の82%が絶滅したのです。
○ 石炭紀:
3.589
億年前からで、巨大なシダ類が大森林を形成して,後に大量の石炭を産出する元となりました(石炭紀の由来です)。昆虫類・両生類が繁栄し,爬虫類が出現しました。生きた化石「ゴキブリ」もこの頃出現したらしいですが.末期には数百万年に及ぶ氷河期が訪れ多くの生物が死滅しました。
○ ペルム紀(二畳紀):
2.989
億年前からで、ゴンドワナ大陸とローラシア大陸が衝突し超大陸パンゲアが出現します。陸上には多様な生態系が築かれ,哺乳類の祖先である,単弓類(かつて哺乳類型爬虫類と呼ばれたもの)も繁栄していました。しかしペルム紀末の史上最大規模の大量絶滅により、全ての生物種の90-95%が絶滅したと言われています。
「中生代(2.522億~6600万年前)」
○ 三畳紀(トリアス紀):
2.522
億年前からで、恐竜と哺乳類が出現し,アンモナイトが繁栄した時代です。ペルム紀に30%程度あった酸素濃度が三畳紀には10%程度まで減少し,低酸素状態が続きました(現在は約21%)。
○ ジュラ紀:
2.01
億年前からで恐竜の時代と言われています。現在よりも温暖な気候で降水量も多かったようです。植物はイチョウなどの裸子植物、海洋ではアンモナイトやプランクトンが繁栄しました。また原始的な鳥類が出現し、超大陸パンゲアは分裂し始めました。
○ 白亜紀:
1.45
億年前からで、引き続き温暖な時代.裸子植物やシダ類が減少し被子植物が進化し、繁栄します。恐竜などの爬虫類も引き続き全盛期でティラノサウルス、トリケラトプス、翼竜のプテラノドンなどが最盛期を迎えます。しかし白亜紀末に突如として恐竜等は姿を消しました。その原因としては隕石衝突説が有力です。アンモナイトをはじめ全生物の70%が死滅したと言われています。
「新生代(6600万年前~現在)」
○ 古第三紀:
6600万
年前からで、原始的哺乳類の時代です。現存する哺乳類の多くのグループの祖先型が誕生しました。被子植物の全盛期であり、北極海沿岸に温帯林が広がるほど温暖でした。中期以降は南極の大陸氷河の形成がはじまり,徐々に寒冷化がすすみます。後期は世界的な海退期でした。
○ 新第三紀:
2303万年前からで、世界的な海面大上昇期です。地層が広く分布する.ヨーロッパではアルプス・ヒマラヤが隆起し大山脈を形成しました。生物は現生種と系統的に近いものであり,ゾウやウマなどの草食動物の増加に従い肉食動物も発展しました。末期には寒冷化が進みました。
○ 第四紀:
2588千年前から現在までで、人類の誕生と進化の時代です。現存の人類であるホモ・サピエンスは25万年前に誕生しました。第四紀には氷期と間氷が繰り返し訪れています。

 

国際競争力ランキング!

カテゴリ: 趣味 公開日:2018年10月25日(木)

国際競争力ランキング!

先日WEF(世界経済フォーラム)が発表した報告書によると、日本のランキングは昨年より3つ上がり5位となりました。一方、IMD(国際経営開発研究所)の報告書では9位になっています。WEFとIMDの違いについて調べてみたら興味深いことがわかりました。

WEFはスイスのジュネーブに本部を置き、世界賢人サミットともいわれる「ダボス会議」の主宰者として有名です。WEFが毎年発表する国際競争力ランキングの報告書は「Grobal Competitiveness Reports」として発表されていますが、世界の130以上の国・地域を対象として調査した結果を発表しています。調査項目は12大項目(制度的環境、インフラ整備、マクロ経済、保健衛生・初等教育、高等教育、市場効率性、労働市場効率性、投資市場洗練性、技術先進性、市場規模、ビジネス洗練性、技術革新)及び100以上の小項目に分かれています。国の生産性能力に関する要因を重視しているので、先進国のランキングが高くなる傾向があります。

IMDはスイスのローザンヌに本部を置くビジネススクールです。IMDが毎年発表する国際競争力の報告書は「World Competitiveness Yearbook」として発表されています。調査項目は4大項目(経済状況、政府の効率性、企業の効率性、インフラ)及び300以上の小項目に分かれています。企業活動を支援する環境を重視しているので、国力や経済力そのものの指標とするのは無理があると言われています。

両団体は、1995年迄は共同で報告書を出していましたが、1996年から袂を分かち現在に至っています。参考までにWEF報告書の20位までを掲載しておきます。全体の半分を欧州勢が占め、アジアではシンガポールの2位がトップでした。

順位  国名       スコア
1位  米国       85.6
2位  シンガポール    83.5
3位  ドイツ      82.8
4位  スイス      82.6
5位  日本       82.5
6位  オランダ     82.4
7位  香港       82.3
8位  英国       82.0
9位  スウェーデン   81.7
10位 デンマーク    80.6
11位 フィンランド   80.3
12位 カナダ      79.9
13位 台湾       79.3
14位 オーストラリア  78.9
15位 韓国       78.8
16位 ノルウェー    78.2
17位 フランス     78.0
18位 ニュージーランド 77.5
19位 ルクセンブルグ  76.6
20位 イスラエル    76.6

世界の外国人観光客訪問数ランキングTOP10!

カテゴリ: 散策 公開日:2018年10月24日(水)

世界の外国人観光客訪問数ランキングTOP10!

2017年以に世界各国。地域へ訪問した外国人訪問者の集計が出来上がりとp10が発表されました。当然日本は入っていると思いましたが、意外にも12位でした。2016年は14位だったので少しランクを上げています。東京オリンピックが開催される2020年は果たしてTOP10入りするでしょうか?

1位:フランス

30年以上も連続で首位を守り続けている観光大国です。フランスと言えば、パリの観光地のイメージが強いのですが、パリ以外にも世界遺産で有名なヴェルサイユ宮殿、モンサンミッシェルやコート・ダジュールの透き通った青い海が魅力的なニース、国際映画祭で有名なカンヌなど見どころが盛りだくさんあります。2017年に約8600万人もの外国人観光客が訪れています。2024年にパリで開催予定のオリンピックに向けて、年間1億人の外国人観光客を目指しているそうです。

2位:スペイン

スペインは世界遺産の数も世界3位で、バルセロナのサクラダファミリアとピカソの青の美術館、グラナダのアルハンブラ宮殿、トレドの街並み、マドリードのプラド美術館など、一生に一度は目にしたい観光スポットで溢れています。余談ですが、大生4年生の時に1ヶ月バルセロナでホームステイをし、その後SEAT500(500CCのレンタカー)に乗り、2週間かけて、バルセロナからヴァレンシア、アリカンテ、ムルシア、アルメリア、グラナダ、マラガ、カディズ、タリッファ、セビーリャ、コルドバ、トレドを経由して最後はマドリードにたどり着く4000kmのドライブ旅行をしたことがあります。訪れた町の雰囲気がそれぞれ違うのと、国土が赤土なのが印象的でした。バルセロナで何度も味わった、美味しいガスパチョが忘れられません。

3位:アメリカ

国が広いので当然1位だと思ったら3位でした。アメリカと言えばトップクラスの世界都市であるニューヨークや映画やテレビ産業の中心地であるロサンゼルス、カジノで有名なラスベガスが思い浮かびます。しかし、グランドキャニオンやイエローストーンなど国立公園も豊富です。また、4大スポーツ(MLB、NFL、NBA、NHL)の観戦に訪問する人も沢山いるのではないでしょうか?他にも、ディズニーランドやユニバーサルスタジオなど広大なテーマパークがあり、訪れるべき場所は尽きません。

4位:中国

長い歴史を誇る中国には、世界遺産の万里の長城、透き通った湖沼群の九寨溝、天安門広場など、数えきれないくらいの観光スポットがあります。歴史的文化遺産や心を奪うような美しい自然のスケールが大きいのも特徴です。食の世界を見ると、中華料理は大きく分けて、山東・江蘇・浙江・安徽・福建・広東・湖南・四川と8種類あります。訪れる地域によって調理方法や味つけが異なるのも魅力の一つです。

5位:イタリア

ヨーロッパ南部に位置するイタリアはブーツや長靴のような形をしていて、首都ローマだけでもサンピエトロ大聖堂、システィーナ礼拝堂、フォロ・ロマーノ、コロッセオやスペイン広場、トレビの泉など外せない観光スポットがたくさんあります。パスタ、ピザ、ドルチェで有名なイタリア料理が美味しいのも魅力です。また、ヴェネチアやミラノ、フィレンツェなどにも歴史歴建造物が豊富ですし、北に向かえばコモ湖、マッジョーレ湖やチェルヴィーノを眺めながらヴァル・ダオスタでの避暑を堪能することもできます。この先もランキング上位を維持することは間違いでしょう。

6位:メキシコ

麻薬カルテルの戦争が激化して治安が悪化しているらしいですが、カンクンやロスカボスなどのリゾート地は比較的安全で、白い砂浜とブルーの海が広がり、ハネムーナーにも人気です。世界遺産であるマヤ文明の「チチェン・イッツァ遺跡」やとてつもなく広いテオティワカン文明の「テオティワカン遺跡」などもあります。メキシコシティーに近づくと、飛行機の中でもせき込む人が出るほどの自動車が吐き出す排煙には驚かされます。

7位:イギリス

イギリスは、ヨーロッパ大陸の北西岸に位置するグレートブリテン島とアイルランド島北東部、そのほかの島々からなる国です。首都ロンドンのビッグベン、ロンドン塔、バッキンガム宮殿、大英博物館をはじめ、カントリーサイドに位置するコッツウォルやストーンヘンジなど、イングランドだけでも歴史ある観光地がいっぱいあります。そのほか、自治権を有するスコットランド、ウェールズ、北アイルランドにも多くの観光地があり、何度も訪れる訪問客が多数います。

8位:トルコ

アジアとヨーロッパをまたがるイスタンブールをはじめ、奇岩群で有名なカッパドキア、古代都市エフェソス、ノアの箱舟がたどり着いたとされるアララト山、なんとも言えないベリーダンスなど、見どころが満載です。世界三大料理のひとつであるトルコ料理も美味しいです。そんなトルコですが、2018年8月にたった1日でトルコ通貨のリラが20%以上も下落しました。その影響なのか高級品店街で買い物をしようとトルコを訪れる外国人観光客が増えているそうです。2018年はランキングを挙げるかもしれません。

9位:ドイツ

ノイシュバンシュタイン城やロマンチック街道、ベルリンの壁、ケルン大聖堂など、美しい街並みや歴世的建造物が豊富な国です。また、ビール、ソーセージ、ザワークラフトが有名で、毎年「オクトーバーフェスト」がミュンヘンで開催されています。

10位:タイ

「微笑みの国」と呼ばれアジアの1位に君臨しています。熱帯に属するタイは1年を通して温暖なことも人気の一つでしょう。バンコク以外にも、チェンマイやアユタヤ、プーケットなど魅力的な地域が多く、一度の旅行では行きれず、リピーターが多いそうです。

紅葉の季節になりました!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2018年10月21日(日)

紅葉の季節になりました!

毎年我々を楽しませてくれる紅葉はどうして起きるのでしょうか?実はあまりよく理解していないのでは無いでしょうか?
まずは、葉が色づく条件があります。
1.地域によって異なりますが、一般的には朝の最低気温が8℃前後(※)より低くなる日があって、しばらくして色づき出します。
2.昼間の時間が短くなることで色づき始めます。
3.たっぷり日光を浴びる必要があります。
紅葉の色の変化は色素により緑→黄色→赤色と変化していきます。その色素とは次の3つです。
○ 緑色の色素「葉緑素クロロフィル」:葉を緑色にしている色素のことで、光を吸収し、二酸化炭素+水を、酸素+炭水化物に換えるためのエネルギーを供給しています。
○ 黄色の色素:「カロチノイド」:葉を黄色にする色素。光からエネルギーを吸収する役割を持ち、そのエネルギーはクロロフィルに運ばれます。
・赤色の色素「アントシアニン」:葉を赤色にする色素。熟したリンゴやブドウの皮の赤い色の原因となるものです。
一般的な紅葉の仕組を図解すると次のようになります。
kouyou2
もう一つ疑問に感じるのは、カエデやサクラなどの葉は赤く染まるのに、イチョウやポプラなどの葉は黄色に染まるのは何故だろうということです。実は色づく仕組みが違っているのです。カエデのように赤く染まる葉は、秋が深まり気温が低下し日が短くなると、葉の根元と枝の間に【離層(りそう)】と呼ばれるワインのコルク栓のような組織が形成されます。それにより、光合成で作られた糖が枝などに届かず、日光を浴びて糖とタンパク質が化学反応し、アントシアニンという赤い色素が作られるのです。(その図解)

kouyou3
一方、イチョウなどの黄色くなる葉はカロチノイドとクロロフィルが含まれています。季節が進み気温が下がると、クロロフィルが先に分解され、分解が遅いカロチノイドの色が際立って見えるようになり、黄色く見えるようになるのです。(その図解)

kouyou4 

はやぶさ2・リュウグウへの着地延期!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2018年10月12日(金)

はやぶさ2・リュウグウへの着地延期!

今月末に予定されていたリュウグウへの着地が来年1月以降に延期されました。JAXAの発表によれば、画像の分析結果、地表面が想定以上に険しい為、今後慎重に場所を選んで着地を目指すとのことです。着地に支障が出る直径50センチ以上の岩が多いので、直径100メートルの場所ではなく、直径20メートルに範囲を狭め、より安全な場所を探すことになりました。11月~12月は、はやぶさ2との交信が悪くなるため1月以降にしたものです。着地に失敗すると全てが台無しになるので、慎重を期してもらいましょう!

補聴器出荷台数・2018年7~9月!

カテゴリ: 補聴器最新情報 公開日:2018年10月12日(金)

補聴器出荷台数・2018年7~9月!

2018年第3四半期(7月~9月)の出荷台数が発表されました。

総台数は146,175台で、前年同期比1.1%の増加です。

ポケット型は4,833台で、前年同期比14.2%の減少です。

RIC耳かけ型は49,522台で、前年同期比12.0%の増加です。

通常の耳かけ型は49,470台で、前年同期比0.4%の微増です。

メガネ型は92台で、前年同期比11.5%の減少です。

耳あな型オーダーメイドは39,832台で、前年同期比3.7%の減少です。

既製品の耳あな型は5,306台で、前年同期比33.1%の増加です。

2018年1月~9月の状況は下記の通りです。

総台数は434,283台で、前年同期比1.1%の増加です。

ポケット型は14,556台で、前年同期比17.6%の減少です。

RIC耳かけ型は146,023台で、前年同期比15.8%の増加です。

通常の耳かけ型は138,957台で、前年同期比1.8%の増加です。

メガネ型は249台で、前年同期比29.9%の減少です。

耳あな型オーダーメイドは117,0220台で、前年同期比4.4%の減少です。

既製品の耳あな型は17,476台で、前年同期比30.7%の増加です。

主宰者コメント:

―全体としては2018年前半の好調を維持しています。9月に開催された補聴器フォーラム2018の影響で最終四半期(10月~12月)に出荷台数の増加が期待されます。

―製品のカテゴリー別にみるとRIC耳かけ型が益々増加する傾向にあります。背景としては、各メーカーの製品が品質的に向上していることや充電式が広まっていることが考えられます。これから購入を検討される方は、まずRIC耳かけ型を試してみることをお勧めします。耳あな型オーダーメイドは減少傾向に歯止めがかかりません。耳かけタイプが多少見えても構わないという時代になってきたのかもしれません。

―既製品の耳あな型も増えています。ほとんどが小型の耳穴型ですが、気安く耳に挿入出来ることが人気の要因です。加えて、一部のメーカーがかなりレベルの高い機種を使用していることも影響しているかもしれません。

はやぶさ2・マスコット着陸に成功!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2018年10月06日(土)

はやぶさ2・マスコット着陸に成功!

10月3日にマスコットが無事リュウグウに着陸して、その後17時間の地表分析に成功しました。マスコットは、ドイツ航空宇宙センター(DLR)とフランス国立宇宙研究センター(CNES)が共同開発し、JAXAの探査機に乗せるという国際共同ミッションで、大きさは縦横約30センチ、高さ約20センチの直方体です。小惑星の鉱物を近赤外線と顕微鏡を使って観測、分析する「分光顕微鏡」のほか、磁力計、広角カメラ、温度を測る熱放射計を搭載しています。ミネルバ2は表面の撮影をするだけでしたが、マスコットは分光顕微鏡を使って表面の物質をその場で分析することによって、鉱物に有機物や水が含まれるか、どのような鉱物かなどを明らかにでき、リュウグウの形成過程に迫る科学的なデータを得られると期待されています。はやぶさ2は「リュウグウへの計画通りの到着」「ミネルバ2の2台の分離成功」に続き、「マスコットの着陸と分析」に成功し、着実に運用のハードルを越えてきました。今月末には本番と言える探査機本体の着陸が予定されています。岩石などの凹凸が激しい地表に無事到着させて、一連の作業とデータ収集が出来るのか注目されます。画像はマスコットのイメージです。
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