お酢の効用!
お酢の効用!
最近、お酢が注目されています。従来から定番であった穀物酢から調味酢に主流が変わりつつあるようで、さらにフルーツ酢の人気が高まっています。意外なお酢の使い方では、お味噌汁一杯に、お酢を大さじ1、ショウガを小さじ1加えることで、お味噌の甘味が増し、風味が豊かになるそうです。
●良いことだらけのお酢の効果効能は全部で9つあります。
① 食欲増進:
酢酸の酸っぱさが摂食中枢を刺激して食欲が出るだけでなく、酸っぱい味で唾液や胃液が出て消化も促進されます。さらに、消化が促進されると胃もたれの予防も期待できます。
② 疲労回復:
酢酸は体内にはいると「クエン酸」に変わり、疲れの元になる「乳酸」の発生を抑えたり、取り除いたりします。
③ 殺菌効果:
酢酸は殺菌効果が高いので、チフス菌・大腸菌・サルモネラ菌などを殺すことができます。鯖をお酢でしめて長持ちさせるのが典型的な例です。また、風邪や口の中の雑菌も殺してくれるので、口臭予防にもなります。
④ ストレスを緩和:
クエン酸が自律神経を正常にします。また、お酢はストレスから体を守る「副腎皮質ホルモン」の分泌を高める効果もあります。ストレスとは関係ありませんが、お酢はカルシウムの吸収を高めるチカラも持っています。魚の南蛮漬けは、お酢が魚の骨をやわらかくしてカルシウムを吸収しやすくしているのです。
⑤ 血液サラサラ効果:
クエン酸で血流が改善され、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・肩こり・冷え性などの予防と改善ができます。
⑥ 高血圧を改善:
酢酸は細胞に入ると血管を広げる「アデノシン」という物質が出ます。また、お酢は塩味を強く感じさせるチカラがあるので、料理に使うと塩の摂取量が減ります。
⑦ 便秘解消:
お酢の殺菌効果が腸内の悪玉菌を減らして、善玉菌を増やします。さらに、お酢は腸内で炭酸ガスを出すので、ガスに刺激された腸はよく動くようになり、便秘解消になります。ただ、摂りすぎると便秘が悪化してしまうので1日15ml~30mlくらいが適量のようです。
⑧ ダイエット効果:
酢酸が体内で脂質が合成されるのを抑えます。また、アミノ酸が脂質が燃焼されるのを促します。
⑨ 美肌効果:
クエン酸が老化の原因になる「活性酸素」を取り除いてくれます。アルギニン・プロリンはコラーゲンの材料になります。そして、便秘解消効果により腸に溜まった老廃物を再吸収しなくなるので、毒素が原因の吹き出物を予防できます。
●お酢の種類は大きく分けて次の2つがあります。
醸造酢:穀物や果実をアルコール発酵、酢酸菌で酢酸発酵させたもの
合成酢:酢酸を薄めて味を人工的に付けたもの
上記に記載した効果効能を得るためには、余分なものが入っていない熟成した醸造酢を選ぶことをお勧めします。また、醸造酢の中でも良いお酢を選びたいというときは、原材料を見て天然の素材だけを使っている、「純」がついているお酢を選ぶのか良いと思います。
●お酢の使い分けですが、基本は次のようになっているようです。
加熱する料理には穀物酢
加熱しない料理には米酢
飲むなら果実酢・黒酢
但し、穀物酢の方が米酢より酸っぱいので、加熱しない料理に穀物酢を使う方もいます。
●お酢は酸性が強いので摂り方も大切です。次の4つの項目に注意しましょう。
① お酢は、空腹時に摂らない
② 飲むお酢は、必ず希釈を守ること
③ お酢を摂ったあと、口をそのままにしない
④ 栄養バランスの良い食事を心がける
●簡単に作れる酢漬け野菜・果物があります。
1.レモン酢の効果:
便秘解消
ダイエット
美肌&美白
アンチエイジング
尿酸値の改善
動脈硬化の予防
風邪・インフルエンザ予防
リラックス効果
2.リンゴ酢の効果:
ダイエット効果
腸内環境が整う
免疫力がアップ
メタボ&動脈硬化の予防
血圧の低下&安定
活性化酸素を無害化
糖尿病予防
3.酢キャベツの効果:
ダイエット効果
肝臓がん予防
美肌効果
免疫力効果
4.酢ショウガの効果:
冷え性改善
ダイエット効果
生活習慣病予防
美肌効果
便秘改善
5.酢玉ねぎの効果:
血液サラサラ効果
生活習慣病予防
肝機能の効果を高める
デトックス効果
ダイエット効果
便秘解消
疲労回復効果
美白効果
6.酢にんにくの効果:
コレステロール値を下げる
血圧を下げる
便秘改善
動脈硬化を防ぐ
ダイエット効果
疲労回復
冷え性改善
免疫力アップ
お肌のトラブルに効果的
心が安定する
7.ピクルスの効果:
脂肪の蓄積を防ぐ
脂肪を燃焼
血液サラサラ
むくみの予防
新陳代謝を活発にする
(ピクルスに合う5つの野菜:赤パプリカ、プチトマト、ニンジン、セロリ、カリフラワー)
堺屋太一氏の「平成三十年」!
堺屋太一氏の「平成三十年」!
今年の2月に逝去された堺屋太一氏の著書「平成三十年」が注目を集めています。
この予測小説は、1997年6月1日より1998年7月26日まで、朝日新聞朝刊に連載した小説がベースになっています。この連載が終了した直後に、同氏は小渕内閣の経済企画庁長官や情報産業担当大臣として関与した時期があり、その間に変化した内外の情勢を含めて編、編集4年間の修正加筆を経て世の中に出た未来予測小説です。
同氏は、まず初めに、今後日本で確実に進むであろう三つのことを前提として取り上げました。
① 少子高齢化:平成30年には「団塊の世代」は60歳代後半の高齢者となり、その子供たちの「団塊ジュニア」も40歳代に入るので、本編主人公の木下和夫とその父昭夫は「団塊とその子」としました。
② 地方の過疎化:もしその時までに日本が首都機能の移転をしていなければ、中山間地は凄まじい衰退に陥っていることと、東京で営まれる官僚機構は、東京一極集中の仕組みを保つだろうと想定しました。
③ 知価社会化:様々な新産業と新製品が出現し、創業と閉業が増加していることを想定しました。
そして、本編主人公の木下和夫とその父昭夫を通じて、平成30年の姿を様々な分野で記述しています。外れていることも多少はありますが、当たっていることの方が多く、同氏の洞察力に驚きます。
今の時代に対する警世の意味合いも含まれていますので、ぜひ読んでみては如何でしょうか?
JAPAN‘S BEST GLOBAL BRANDS 4位と5位は?
JAPAN‘S BEST GLOBAL BRANDS 4位と5位は?
世界最大のブランドコンサルティング会社・インターブランドが上記タイトルの2019年版を発表しました。このランキングの評価手法は3つあります。
① 財務分析から企業が生み出す将来の利益予測はどれぐらいか?
② 利益のうち、ブランドが顧客の購買意思決定にどれくらい貢献したのか?
③ ブランドによって将来の利益を維持できる力はどれくらいあるのか?
これらについて企業情報、アナリストの業績予想、インターブランドの過去の価値評価実績データなどを基に分析し、企業のブランド価値を金額で算出したものです。別の言い方をすると、企業のグローバル化がどれほど進んでいるかを見る指標です。
1位:TOYOTA
2位:HONDA
3位:NISSAN
4位:?
5位:?
4位と5位候補で、単順に思いつくブランド候補は次の様なものがあります。
SUBARU、MAZDA、
PANASONIC、SONY、
MUFG、MIZUHO、SMBC、
NIKON、CANON、
BRIDGESTONE、DUNLOP
SHISEIDO、KAO、
UNIQLO、NINTENDO・・・・・・・・・
この先はすぐに読まないで、まず4位と5位を当ててみてください!
小休止・・・・・・・・・・・・・
1位から3位までは全て自動車産業でした。世界で売れている金額や台数からすると当然のように思いますが、
4位と5位については、迷う方が結構おられるのではないでしょうか?
その中で選ばれたのは、4位がCANONで、5位がSONYでした。SONYはある程度理解できますが、4位がCANONとは思いつきませんでした。皆さんは如何でしたか?
ITの変遷!
ITの変遷!
世界で初めてのデジタル・コンピューターは1946年にアメリカで生まれました。エニアックという名称で大砲の弾道を計算したものでした。百畳ほどの部屋に1万7000本以上の真空管と10万もの部品を使用した機械でしたが、性能は現在のコンピュータの200万分の1程度でした。
ITにおける第1の革新はIBMによって起こりました。当時の商用コンピュータは計算装置であるメインフレームと言われる本体と、データを読ませる入力装置及び計算結果を打ち出す出力装置が装備されていましたが、メインフレームを変えるたびに入出力装置を買い替える必要があったのです。、IBMのS/360シリーズは周辺機器との互換性を保つシステムに変更しコストを軽減したことで、、一挙に広がったのです。
第2の革新はAppleとMicrosoftによって起こりました。1977年に発売したアップルⅡを皮切りにAppleはパソコン市場を生み出しました。そして、IBMのより依頼を受けて完成したOSを1982年に「MOS-DOS」としてOEMを始め、さらに1995年にウィンドウズ95を発売したことで、Microsoftが盤石の地位を築きました。
第3の革新は2000~2010年にかけて起こったインターネットの普及でした。1983年にアメリカ国防省が開発に着手した軍事用のネットワークが1983年に一般利用されるようになったのですが、それから10年強でなくてはならないインフラとして世界をつなげたのです。
一昔前までは、世界の会社の時価総額ランキングをみると、石油メジャー最大手エクソンモービルが1位の地位を守り続けてきましたが、2016年時点では次のように変わりmした。アメリカのIT企業が上位5位までを独占し、エクソンモービルは6位に落ちてしまったのです。
1位アップル(アメリカ)
2位アルファベット(アメリカ・グーグル系企業の持ち株会社)
3位マイクロソフト(アメリカ)
4位アマゾン(アメリカ)
5位フェイスブック(アメリカ)
6位エクソンモービル(アメリカ)
ITの変遷をマクロ的に眺めると、約20年ごとに革新的な出来事が起こっています。この流れで行くと、第4の革新が2020年頃に起こる可能性があります。それはITとAIが合体したものなのか、それとも全く異なるものなのかわかりませんが、注目したいところです!
森昌子との思い出!
森昌子との思い出!
60歳になった森昌子が2019年末をもって引退することを発表しました。あまり芸能界とは縁がない私ですが、森昌子とは一度の接点がありました。1969年上智大学に入学し、スポーツはテニス部に入りました、確か年末の時期にコートで練習をしていた時に、カメラマンたちと一緒に小さな学生服姿の女の子がやって来ました。その時おつきの人が、受験生向け雑誌「大学時代?」の表紙写真を撮りたいというので、私ともう一人が森昌子を挟んで写真を撮りました。彼女とは一言もしゃべらなかったのですが、この子が森昌子かと思いました。さらに、直前に偶然新宿で見かけたのですが、山口百恵はきれいな印象でしたが、森昌子はかわいい印象でした。後日その雑誌を買いに行ったら、書店の店頭平台で売られていました。50年が経過した現在、その雑誌は手元にありませんが、森昌子引退とニュースで知って記憶がよみがえってきました。果たして彼女は覚えているでしょうか?
「ボヘラプ」とは?
「ボヘラプ」とは?
大手の一角であるTOHOシネマズが、6月1日から観賞料金を100円上げることを発表しました。アルバイト人件費などの運営コストの増加が理由とのことですが、実に26年振りの値上げです。26年振りであればまあいいかと思うのですが、業界ではあまり歓迎されていません。TOHOシネマが値上げをするということは、他の大手も当然上げてくるでしょうから、映画ブームが益々落ち校で行くと危惧しているからです。「ボヘミアン ラプソディー」が注目を浴びて、映画鑑賞は伸びていると思っていたのですが、実態は2016年をピークに2017年が前年比2.9%減、2018年が前年比2.7%減と落ち込んでいるのです。10月には消費税が上がることも危惧の材料になっているようです。映画には夢があるので、我々が盛り立ててあげなければと思いますが如何でしょう?
ところで表題の「ボヘラプ」ですが、これは「ボヘミアン ラプソディー」の略称です。いつも思うのですが、日本人は4文字略語が好きで、しかも実にうまい4文字にすると感心してしまいます。「ボヘラプ」が歴代興行で相当上位に入っていると思いきや、18位なのには驚きました。歴代上位を掲載します。
第1位:『千と千尋の神隠し』(2001年) 308億円
第2位:『タイタニック』(1997年) 262億円
第3位:『アナと雪の女王』(2014年) 255億円
第4位:『君の名は。』(2016年 205億円
第5位:『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年) 203億円
第18位:『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年) 125億円(上映中)
人間の感情に影響を与える音楽!
人間の感情に影響を与える音楽!
○ アメリカのある大学の研究によると、決断を下すときに後押ししてくれる音楽は、ベースが強調されて重低音が効いた音楽だそうです。中でも現在脚光を浴びているクイーンの(We Will Rock You)が最も効果があったそうです。
○ オーストラリアの大学の研究によると、怒りやネガティブな感情に陥ったときに効果が一番あったのはベビ―メタルの曲だったそうです。怒った時は怒りの曲、悲しいときは悲しい曲など、その時の感情に寄り添った音楽を聴くのが効果的だそうです。
○ 日本の脳科学者が指摘するのは、言語習得、分析、リスニング、記憶、語彙といった能力を向上させるには、楽器の演奏スキルを習得することだそうです。認知機能を司るさまざまな脳内の部位が活性化され、皮質の量が増えたという研究報告もあります
○ 人間の脳は体重の2~3%程度の重さしかないのですが、体の25%の酸素、ブドウ糖の20%を使い、カロリーも沢山消費しています。従い、エネルギー節約のために簡単な音学、例えば、どこかで聞いたことのある曲、わかりやすいメロディーと歌詞の曲、心拍に近い曲などを好む傾向があります。人との結びつっきを強めるためには、ピコ太郎の「PPAP」の様な心拍に近い曲を流すと良いそうです。
○ 心理学では、音楽の好みがその人のパーソナリティや思考パターンに関係していることがわかっているそうです。いくつかの大学の研究による
と、感情移入しやすい人はR&B・ソウルやソフトロックなどの心地よい音楽を好み、論理的な考え方をする傾向がある人はパンクやハードロ
ック、ヘヴィメタルなど激しい音楽を好む傾向があるそうです。また、各種ロックを好んだ人は、一般に自尊心がそれほど高くなく、ブルース、ク
ラシック、ジャズ、ラップ、オペラ、レゲエ、ソウル、チャートの上位曲などが好きな人は、自己評価が高い傾向があるそうです。このように、そ
の人の「人となり」を理解するには、好きな音楽を知ることが役に立つようですが、自分自身を知ることも出来そうです!
南極のエメラルド氷山!
南極のエメラルド氷山!
南極に緑色をした氷山があることを知っていますか?
この氷山は100年以上前から存在が知られていたのですが、何故緑色になるのかは解明されていませんでした。通常、気泡が含まれている氷河の氷は、光の吸収が少なく氷は白っぽく見えます。しかし、高圧下で氷が出来たところでは、気泡が含まれていないので、波長の長い赤い光は氷に吸収され、波長の短い青い光だけが氷の中を進み、私たちの目には、信じられないほど澄んだ鮮やかな青に映ります。エメラルド氷山も眺めていると、驚くほど透き通って見えるので、気泡が含まれていないことがわかります。
永く謎だった緑色の理由を解くヒントがここにありました。当初は海洋生物の死骸などが分解されて、黄色みがかった微小な物質が青く見える氷に混ざり緑の色合になると思われましたが、当時、氷の中の溶存有機炭素量が少なく、この理由は受け入れられませんでした。
未だ推測の域を脱していないのですが、ごく最近指摘されていることによると、土壌や岩石の一般的な成分である 酸化鉄が原因として注目されています。氷床が岩盤の上を流れた際に削り取られた酸化鉄が、やがて岩紛となり棚氷の底の海氷に閉じ込められ、棚氷から分離した氷山に黄色みがかった赤色として残ったと考えられているのです。
氷は赤い光を通しませんし、酸化鉄は青い光を通さないので、侵入した太陽光が屈折されて氷山から出てきたときは、緑の光だけになっているシナリオです。絵具で青色と黄色を混ぜると緑色になりますが、氷山の中でそれが行われていると思うと不思議な気分になります!
カルピス100周年!
カルピス100周年!
僧侶出身の実業家である三島海雲が、内モンゴルで出会った飲料「酸乳」をヒントに国民の健康を願って開発したのがカルピスです。脱脂乳を乳酸菌で発酵させた飲料「醍醐素」に砂糖を加えて2日ほど放置した結果生まれたのが「カルピス」の原液で、それに日本の食事に不足していた「カルシウム」を混ぜて完成させました。名前の由来は、カルシウムの「カル」とサンスクリット語の「サルピス」から「ピス」を合わせたものです。「サルピス」は仏教で五味と呼ばれる乳・酪・生酥・熟酥・醍醐の中の熟酥(じゅくそ)のことです。カルピスの元になっている醍醐は五味で最高位にあたりサンスクリット語で「サルピルマンダ」と呼ぶため「サルピル」や「カルピル」といった案もあったそうですが、音声学の権威であった山田耕筰に相談したところ、響きの良さを重視して醍醐の次位である「サルピス」からとって「カルピス」となったそうです。
1919年年7月7日の七夕に発売を開始しましたが、瞬く間に広まっていき、カルピスは有名ブランドになったそうです。
100年間経過した現在でも販売を伸ばし続けているカルピスは立派なブランドですが、100年の歴史は必ずしも順風満帆に成長を遂げたわけではなく、これまでに何回か苦難の時期があったそうです。創業者の三島海雲が立ち上げたカルピス食品工業は、三島の「一品主義の思い」を貫き、60~70年代には希釈用飲料として、贈答用商品などを中心にシェアを高めました。しかし、コンビニエンスストアや自動販売機が増えた1980年代に最初の苦難が待ち構えていました。飲料の主流が缶やペットボトル入りに替わり、いつでも外で飲めるようになったため、希釈用のカルピスはその流れに乗れませんでした。さらに、外で飲めるようなものを開発すると、希釈用との共食いが懸念され、決断できなかったそうです。この状況が続く中、同社は1991年に味の素の資本参加を仰ぎました。それを機に缶入りの「カルピスウォーター」を発売し、2000万ケースを販売する大ヒットとなり苦難を克服しました。懸念された共食い現象も起きませんでした。
2度目の苦難は2000年代に来ました。飲料市場の競争が一層激化し、カルピスは「子ども用の白い甘い飲み物」と言ったイメージが強まり、さらに、カルピスウォーターの大ヒットに頼りすぎて、新規製品開発を怠ったことが業績を悪化させました。過去の失敗経験を踏まえ、2009年以降は原点である「発酵」を切り口として「おいしさと健康」をブランドの価値として訴求しました。具体的には「濃いめのカルピス」「カラダカルピス」などをラインアップに加え、再度販売を成長軌道に乗せのです。
経営体制にもメスを入れました。2007年に味の素の子会社となり、その後2012年にアサヒグループが買収してアサヒ飲料となりました。アサヒ飲料には100年続く3大飲料がありますが、カルピスは他の三ツ矢サイダー、ウイルキンソンにも増して、重要な位置にあるそうです。
2019年は、発売100周年としてカルピスブランドのさらなるPR活動や商品展開の拡充を推進します。商品ラインアップではヨーグルトとカルピスを組み合わせた「ヨーグルト&カルピス」を通年商品として加えました。6月には大人向けリッチテイストの新シリーズを発売するほか、10月には100周年限定商品として新たな発酵技術を活用したカルピス新商品を発売する予定です。どんな製品が誕生するのでしょうか?
公園散歩はストレス緩和法!
公園散歩はストレス緩和法!
最近「ウェルビーイング」という言葉をよく耳にしますが、「ウェルビーイング」とは身体的・精神的・社会的に良好な状態を意味しています。
アラバマ大学の研究者たちが行った研究で、公園で毎日20分過ごす人はハッピーになって、ストレス緩和や精神的疲労からの回復など、身体的にも精神的にもメリットがあることが解ったそうです。正にウェルビーイングの向上との関係を示唆しています。
一方、キングス・カレッジ・ロンドンが行った別の研究では、木々や空、鳥のさえずりなどに触れながら屋外で過ごすことの効用が、特に、都市生活者の健康やウェルビーイング促進につながることを証明しているそうです。
お花見シーズンもすぐそこに迫ってきました。
出来るだけ野外でお花見を楽しみ、ウェルビーイングの向上に努めましょう!