アメリカの補聴器最新事情!
アメリカの補聴器最新事情!
アメリカの補聴器販売についてはFDA(食品医薬局)が厳密な管理をしていて、現在は一定の資格がないと販売が出来ない環境にあります。そんな中で、業績を伸ばしているチェーン店にコストコがあります。同社では、各地にある倉庫の中に大きな防音室や測定機器を備え、専門店と同様の対応をしているようです。日本でも、約6年前から補聴器事業を立ち上げ、アメリカと同じ基準で販売をしています。
世界には大手の補聴器販売グループがかなりあるのですが、個人的な推測では、コストコは既に世界の2~4位に入っていると思います。
コストコの動きを見て補聴器事業に参入しようとしたのが、アメリカ最大のドラッグストアであるCVSヘルスでしたが、最近、突如その方針を撤回した模様です。理由はアメリカ議会とFだの動きにあるようです。
昨年8月にアメリカ議会はFDAに対し、2020年8月12日までに、OTC(既製品?)に関する規則を準備するように命じました。既製品については、日本では、新聞紙上で補聴器と集音器の広告が毎日掲載されていて慣れっこになっていますが、アメリカでは、これまで幾度か試みた企業があるのですが、FDAが頑として許可しなかった歴史があります。おそらく、デジタル補聴器の技術的進歩や携帯などが補聴器と連動するデバイスになり、自分である程度の調整が出来る時代になったことが背景にあると思いますが、アメリカの議会もFDAも規制緩和に乗り出した感があります。
CVSヘルスはこの動きを知って、コストコのように巨額の設備投資をやめ、OTCが具体化するであろう2021年頃に向けた戦略を練っているものと思われます。
補聴器関連の規則は世界的にもアメリカのFDAと欧州のCEが主導してきた経緯がありますので、時間の差はあれ、日本でも同様の動きが出てくるように思います。そうなった場合は補聴器の価格に変化が起きますし、流通構造も大きな変化が出てくるかもしれません。
いよいよ、明るく楽しく補聴器を着ける時代の到来になるかもしれません!
3月14日は数学の日!
3月14日は数学の日!
昨日3月14日は日本ではホワイトトデイですが、アメリカなどでは円周率「3.14151926535・・・・」に因んで数学の日だそうです。
数学というのはとても面白い学問です。昔、鉄鋼の仕事をしていましたが、住友金属の工場で技術部に所属する若い社員と合金鋼の腐食の話をしていた時に、腐食については数学で解けるんですと言われ驚いたことがありました。何十年も経って、ある物理化学の教授に聞いてみたところ、答えが一つのものは全て数学で解けると言われ、なるほど思ったものです。数学的に考えるとタイムマシンで過去には行けるが、未来には行けないということかもしれません。
話は違いますが。紀元前に地球の円周を測った数学者がいました。古代ギリシャの数学者エラトステネス(紀元前275~紀元前194)です。彼が測った距離は46,250kmでした。現在、地球の円周は40,008kmとされているので、多少誤差はありますが、たった一本の棒で測った結果なので、大したものです。それではどうやって測ったのでしょうか?
当時、エラトステネスはエジプトの都、アレクサンドリアの図書館長だったのですが、ある書物に「シエネ(現在のアスワン)では、夏至の日の正午に、深い井戸の底まで光が届き、地上の影は消える。」という記述があるのを見つけました。シエネでは、夏至の日の正午に太陽がまっすぐ頭上に来ることを知ったエラトステネスは、自分の住むアレクサンドリアの地面に棒を垂直に立ててみました。すると、影が少しできて、太陽光線と棒がなす角度を測ってみると、7.2度であることがわかりました。エラトステネスは地球は球体であると考え、そして、太陽までの距離が非常に大きく太陽光は基本的に平行だという仮定に基づいて、(360度÷7.2度=50)にアレクサドリアとシエラの距離を掛ければ地球の円周が解ると考えたのです。両都市の距離は古代ギリシアなどで用いられた距離の単位で、5000スタジアでした。1スタジアは約185m(本当のところは定かでありません)ですから、50X5000X185÷1000=46,500kmという結果を出したのです。
紀元前6世紀に哲学者ピタゴラスが地球球体説の創始者と言われ、その後プラトンもアリストテレスも唱えたそうですが、具体的な証明は出来ていませんでした。そういう意味ではエラトステネスがはじめて具体的な証明をしたと言えるのではないでしょうか?
陣馬山!
陣馬山!
東京都と神奈川県の境にそびえる標高855メートルの陣馬山は、頂上から富士山も丹沢も関東平野も見渡せる絶好の登山コースです。中央本線で藤野駅に行き、そこからバスに乗り15分で着く和田バス停からスタートします。一の尾根を経由するルートをのんびり歩いても、美しい樹林を楽しみながら登ると、1時間半ほどで頂上に着きます。頂上では「トロイの木馬」の様な白馬が迎えてくれます。下山は来た道を戻ってもいいのですが、体力と時間のある方は、景信山まで心地よい稜線を縦走し、小仏バス停に下山するのがおすすめです。縦走の場合は往復で4時間半ほどかかります。
ぜひ挑戦してみてください!
宇宙と太陽系の最後のシナリオ!
宇宙と太陽系の最後のシナリオ!
ビッグバンから138億年経った宇宙は今でも膨張し続けているそうです。まだまだ先の話で現実感がないですが、宇宙物理学者たちは宇宙の最後についていろいろ議論を交わしています。代表的なものを見てみましょう。
① ビッグ・フィリーズ:
宇宙がどんどん冷えて、最後はマイナス273度の絶対零度に近づくシナリオです。温度は物質の熱振動をもとにして規定されているので、下限が存在します。絶対零度に近づくということは、熱振動(原子の振動)が小さくなり、エネルギーが限りなく最低に近づいた状態を意味します。宇宙という大空間だけがあるようなイメージでしょうか!
② ビッグ・リップ:
リップは強く引き裂かれることを意味します。宇宙を膨張させているのは、宇宙全体の約71%を占めている暗黒エネルギーだと言われていますが、このまま加速しながら膨張が進行すると、数千億年後には宇宙全体の膨張速度が光速を超えてしまいます。その時宇宙は原子レベルまで引き裂かれ、宇宙は破壊され死に至るシナリオです。
③ ビッグ・クランチ:
クランチは潰れることを意味します。現在、暗黒エネルギーにより宇宙は膨張していますが、仮に、暗黒エネルギーが物質に転化したとしたら、宇宙全体の約24%を占める暗黒マターが、重力を通じて宇宙を収縮させ、最終的には宇宙はまた一つの点の様な領域に収縮されるというシナリオです。
④ サイクリック宇宙:
ビッグ・クランチの後に宇宙はまた、ビッグバンのような出来事が起きて、膨張に転じる可能性があります。つまり、膨張 → 収縮 → 膨張 → 収縮を繰り返すこととで、宇宙が続いていくシナリオです。
太陽系に目を向けてみると、太陽は生まれて約50億年が経ちました。太陽は大きな核融合炉で水素原子核(陽子)をヘリウム原子核に熱核融合してエネルギーを出しています。しかし、水素原子核が枯渇すると核融合は止まります。時期的にはあと50億年後と推定されています。その頃には、太陽が赤色巨星に進化していくので、外層部が膨張して水星から順に飲み込まれていくそうです。
一方、太陽系のある天の川銀河は70億年後には最寄りのアンドロメダ銀河と一体化するそうです。40億年後ぐらいから2つの銀河の衝突が始まるらしく、太陽が赤色巨星になる前に、大きな変化が起きているかもしれません。
スコットランド・アイラ島のシングルモルト!
スコットランド・アイラ島のシングルモルト!
最近日本ではウイスキーが復活して、特にハイボールの人気が高いようです。さらに、昔のブレンド・ウイスキーからシングルモルトウイスキーに趣向が変わってきています。
シングルモルトのメッカはやはりスコットランドですが、その中でも独特の香りや味がするアイラ島のシングルモルトをご存知ですか?
スコットランドの南西部に位置し、淡路島と同じくらいのアイラ島には8つのシングルモルトウイスキーがあります。草とかもろもろの水生植物が炭化したピート(泥炭)をいぶしてウイスキーに香りをつけると、燻製のようなクセの強い香りが生まれ、また、海鮮を感じる塩っぽい旨味が出てきます。最初は薬の様なスモーキーな香りに驚かされるのですが、馴れるとやみつきになる方も多いそうです。アイラ島の各蒸留所はそれぞれ個性があって、10年〜16年の時間をかけて、丹精込めてつくられたウイスキーは香りと味が異なります。
8つのブランドを見てみましょう!
ボウモア(BOWMORE):安くてバランスが良いです。
ラフロイグ(LAPHLOAIG):スモーキーさはトップクラスで男性が好む感じです。
カリラ(CAOL ILA):スモーキーなのですが、少し淡白でさっぱりした感じです。
ブナハーブン(BUNNAHABHAIN):あまりスモーキーな感じではなく、旨みが目立つ感じです。
アードベッグ(ARDBEG):海藻の香りが凄く印象的な独特の味です。
ラガブーリン(LAGAVULIN):スモーキーですが、刺激は強くなく塩味が絶妙です。
ブルイックラディ(BRUICHLADDICH):エレガントでドライな感じです。
キルホーマン(KILCHOMAN):びっくりするくらいスモーキーです。
尚、まだ完成していないのですが、フランス人によって建設中の蒸溜所があるらしいです。
一体どんなシングルモルト・ウイスキーになるのでしょうか?
幼児期(4~5歳)から音楽との触れ合い!
幼児期(4~5歳)から音楽との触れ合い!
音を聴いて脳がそれを直接理解する能力を絶対音感と言いますが、この能力は特に幼少期に身に着くと言われています。また、リズムを知覚したりあるいはピッチを感じたり、色んな和音やハーモニーを感じる能力というのも、特に幼少期に発達することがよく知られています。
実際の音楽体験としては①聴くこと、②歌うこと、③弾くこと、④音符を読むこと、の手順で進行していきます。音楽に親しむと大人になった時に、情緒が豊かになり、社会性も向上します。
さらに外国語習得にも効果があるとと言われています。英語もそうなのですが、言葉によって独特のピッチやリズムがあります。音感を育むことによって相手のピッチ、あるいはリズムがよく理解できるので、結果的に言語の習得が促進されるそうです。
音楽はまず聴くことから始まりますので、ここでも聞こえの重要性が感じられます。
これらの漢字を読めかすか?の答え:
これらの漢字を読めかすか?の答え:
昨日の漢字の読み方は次の通りです。地名が特に難しいと沢山コメントを頂きました!
● 野菜と果物:
1:「オクラ」
2:「キャベツ」
3:「ツクシ」
4:「トウモロコシ」
5:「アーモンド」
6:「イチジク」
7:「アスパラガス」
8:「ザクロ」
9:「パセリ」
10:「ヒジキ」
11:「バナナ」
12:「ホウレンソウ」
13:「ソラマメ」
14:「ラッキョウ」
15:「ブロッコリー」
16:「アケビ」
17:「ビワ」
18:「ワカメ」
19:「エンドウ」
20:「レモン」
21:「カリフラワー」
22:「ナツメ」
23:「クルミ」
24:「キウイ」
● 魚:
1:「どじょう」
2:「ししゃも」
3:「わかさぎ」
4:「すずき」
5:「さより」
6:「まんぼう」
7:「はぜ」
● 地名:
1:ちぷらんけうし
2:もや
3:おおぬかり
4:あぼっけちょう
5:いかっこ
6:ぐぞ
7:どめき
8:ふるさと
9:さかり
10:うどんたに
11:よのっぞん
12:びん
これらの漢字を読めかすか?
これらの漢字を読めかすか?
日本語は読み方が難しい漢字が沢山あります。
いくつかのカテゴリーでこれはと思う漢字を集めてみました。野菜と果物、そして魚は全部読める人がいるかもしれませんが、地名が特に難しい気がします。果たして、皆さんはどのくらい正解出来るでしょうか?答えは明日のブログに掲載します。
○ 野菜と果物:
1:陸蓮根
2:甘藍
3:土筆
4:玉蜀黍
5:扁桃
6:無花果
7:竜髭菜
8:柘榴
9:和蘭芹
10:鹿尾菜
11:甘蕉
12:菠薐草
13:蚕豆
14:辣韮
15:芽花椰菜
16:木通
17:枇杷
18:若布
19:豌豆
20:檸檬
21:花椰菜
22:棗
23:胡桃
24:彌猴桃
○ 魚:
1:鰌
2:柳葉魚
3:公魚
4:鱸
5:細魚
6:翻車魚
7:鯊
○ 地名:
1:重蘭窮(北海道釧路市)
2:雲谷(青森県青森市)
3:大垬(福島県矢祭町)
4:木葉下町(茨城県水戸市)
5:五十子(埼玉県本庄市)
6:久所(神奈川県足柄上郡中井町)
7:轟(福井県吉田郡永平寺町)
8:生琉里(三重県伊賀市)
9:十八女(徳島県阿南市)
10:宇都谷(鹿児島県鹿児島市)
11:榎薗(鹿児島県日置市)
12:保栄茂(沖縄県)
メニエール病に効く有酸素運動!
メニエール病に効く有酸素運動!
テレビの健康番組で結構取り上げられ、知名度が高くなっているメニエール病について少し掲載します。
① メニエール病の本態:
メニエール病とは内耳の内リンパ水腫です。少し難しい内容ですが、内耳はカリウムに富んだ内リンパ液で充填された膜迷路と呼ばれる器官と、骨迷路と膜迷路の間を充填するナトリウムに富んだ外リンパ液に分かれています。メニエール病の本態である内リンパ水腫の内圧が上昇すると、内リンパと外リンパを隔てている膜が膨張し最後は破裂します。そうすると、カリウムに富んだ内リンパとナトリウムに富んだ外リンパが混合して、平衡や聴覚をつかさどっている感覚細胞が化学的刺激を受けることや、物理的な刺激を受けることなどにより、激しいめまいや聞こえの症状として感じられます。内リンパと外リンパを隔てている膜は短時間で閉鎖するのですが、再度内リンパ液が貯まるとまた膨張及び破裂を繰り返し、めまいや聞こえの症状も繰り返します。感覚細胞が刺激を受けることが重なると、感覚細胞の機能がだんだん劣化し、様々な症状が常態化するようになります。
② メニエール病の症状:
メニエール病の症状は、回転性のめまいと吐き気や嘔吐、さらに耳鳴りや難聴などの蝸牛障害症状の発作が不規則に反復します。
③ メニエール病の発生率:
正確な統計はありませんが、人口10万人に対して20~30人程度でそれほど多くはありません。しかし、めまいと共に難聴を自覚すると耳鼻咽喉科に行き、メニエール病と誤審されるケースも多いそうです。めまいで最も多い病気は良性発作性頭位めまい症ですが、その診断基準に『耳の症状をともなわない』という一文があるので、難聴があるとすぐメニエール病と結びつけるケースが多いようです。メニエール病専門の医師によると、軽い難聴の場合はメニエール病ではないそうです。
④ メニエール病の発生原因:
大半のメニエール病は仕事熱心な人にありがちなストレス病です。仕事での心労やイライラが溜まると不眠になりやすくなります。睡眠不足になると、翌日の体調が優れず、昼間の脳の活動が落ちてしまい、仕事がうまくいかないなど、余計にストレスを溜めてしまい、メニエール病の発生につながるのです。
⑤ メニエール病の対策:
メニエール病に明確な確証がある薬はありません。一番有効なのはストレスを溜めないように生活習慣を見直すことです。特に睡眠は大切で、不眠対策として、夕食は9時までに摂ることを徹底すべきです。睡眠の最大の目的は脳を癒すことですが、夜遅く食事を摂ると、眠っている最中に消化器に血流が行き、脳の血流が減り熟睡できません。さらに、熟睡するために最も効果的なのは有酸素運動によって体を疲れさせることです。また、有酸素運動をすることで、全身の血液循環が改善され、内耳の血流が増加して代謝が活発になり、それによって内リンパ水腫が軽快し、内耳の状態が正常に戻る効果もあります。少し息が上がる程度の運動を、毎日最低1時間行うと、1~2ヶ月でめまいはほとんど消えるとも言われています。
宇宙の秘密を解き明かしてくれる宇宙望遠鏡群!
宇宙の秘密を解き明かしてくれる宇宙望遠鏡群!
アインシュタインの相対性理論やその他人類の科学知識を全て注ぎ込んでも、いまだ未知の世界である宇宙について、たくさんの情報を提供してくれる宇宙望遠鏡に注目が集まっています。地上に設置されている望遠鏡は大気や天候の影響を受けるので、NASA(アメリカ航空宇宙局)が立てた「グレートオブザバトリー」計画に基づいて、1990~2003年にかけて4基の宇宙望遠鏡が打ち上げられました。
① 1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡:現在も活動中
② 1991年に打ち上げられたコンプトンガンマ線観測衛星:2000年に終了
③ 1999年に打ち上げられたチャンドラX線観測衛星:G冤罪も活動中
④ 2003年に打ち上げられたスピッツァー宇宙望遠鏡:2009年に大幅機能ダウン
上記の中で最も貴重な画像情報を提供してくれているのがハッブル宇宙望遠鏡です。可視光から近紫外線の波長を観測する目的で地球から600㎞上空の軌道に打ち上げられました。その後改造や修理が進み、現在は近赤外線行の観測も可能な最高の宇宙望遠鏡です。(画像はハッブル宇宙望遠鏡)
これまで数々の画像情報を提供してくれて、天文学者達の宇宙起源や構造に関する議論を促進させてくれましたし、ダークマターやダークエネルギー、そしてブラックホールについても、かなり解明できてきました。そう意味で、この宇宙望遠鏡のおかげで宇宙物理学は飛躍的な発展を遂げています。
例えばこれです:
この画像は、おおいぬ座の方向約1億1000万光年先の「IC 2163(右)」と「NGC 2207(左)」を捉えたものです。この2つの銀河は数千万年前に衝突が始まったとされ、銀河の衝突合体において初期状態に該当するそうです。現在の2つの「目と瞼」の様な形状では、それぞれの銀河核や渦巻腕がはっきりと区別することが可能です。しかし、これは数千万年かけて徐々に異なる形へと変化していくそうですが、それを見る人類はいるかどうかわかりません。
もう一つはこれです:
スペイン語の「エルゴルド」というい愛称がついたこの巨大銀河団「ACT-CL J0102―4915」は、太陽の3000兆倍の質量があり、これまで観測されている銀河団の中で、最も大きく、熱く、そして、X線観測でも最も明るい銀河団とされています。「エルゴルド」は2つの銀河団が高速に衝突したことで形成されたことや、重力を通してのみ物質と影響を及ぼし合う見えない物質のダークマターが周囲に分布されていることも確認されています。一見、シンプルな星々の画像に見えますが、1つ1つが銀河であることを知ると驚くと同時に、宇宙が果てしないことを再確認できます。
このように大活躍のハッブル宇宙望遠鏡ですが、残念ながら2021年に活動を停止することになっています。そして、現在ハッブル宇宙望遠鏡の後継機であり、赤外線観測用宇宙望遠鏡のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が建造されています。打ち上げ予定は2021年3月30日です。(画像は完成予想図)
JWSTの主な任務は、宇宙誕生ビッグバンの約2億年後以降に輝き始めたとされるファーストスターを初観測することだそうです。ファーストスターからの光は赤方偏移により波長が引き延ばされ赤外線に変化すると考えられており、赤外線域で捜索及び観測することによって、ファーストスターを発見することが期待されています。JWSTの主鏡はヘリウム主体で反射鏡の口径は約6.5mにもなり、面積で比較するとハッブル宇宙望遠鏡の7倍以上になります。宇宙誕生初期の星や星雲をとらえるためには非常にエネルギーの小さい赤外線をとらえる必要があり、反射鏡をー220℃にまで冷却しておかなければなりません。従い、地球からみて太陽とは反対側150万kmのラグランジュ点(太陽と地球からの赤外線を同時に遮光できる点)の空間に漂わせるように飛行します。ハッブル宇宙望遠鏡の600kmと異なり150万kmっも離れている為、修理が必要となっても難しいことが欠点かもしれません。また、鏡面は赤外線をよく反射させるため金メッキが施されるので、黄色より波長の短い可視光域は金に吸収され観測できないそうです。
打ちあげられたのちはどんな画像情報が送られてくるのか、天文物理学者たちは期待に胸を膨らませているに違いありません。
ハッブル宇宙望遠鏡が撮った画像は沢山公開されていますが次のURLで一部を見ることが出来ます。