NHK紅白歌合戦!
NHK紅白歌合戦!
20代イタリアに行くまでは毎年紅白歌合戦を見ていた様に思います。
なぜならイタリアに行ってからは毎年サンレモ音楽祭をTVで見て楽しんでいましたから。
1983年でしたか?TOTO・CUTUGNOが歌ったL‘ITALIANOが出たときがサンレモの最高の時代だった様に思います。
TOTOがお世辞にも良い声とは言えない独特のバリトンでイタリア人の典型的な日常生活を歌い上げるのですが、
曲のテンポといい、歌詞の面白さといい、今でも時々口ずさみます。
その後サンレモの内容が国際化を取り入れるなど変化して行った様に、日本に戻った時に見た紅白歌合戦が面白くなくなり、
それ以降はほとんど見なくなったのです。
昨年大晦日はNHKが視聴率を稼ごうと19時以降の本番を前に3時間ほど紅白歌合戦の予告番組を組むほど熱の入れようでした。
昨日の報道では第2部の世帯平均視聴率が過去最低の34.3%を記録して大惨敗と恰も敵将の首を取ったような騒ぎですが、
あの程度の内容で34.3%も取れば十分との見方もあるのではないでしょうか?
一昨年もそうでしたが、紅白歌合戦は最後の歌手の歌と紅白いずれの勝利かを確認するだけにしています。
昨年のMISIAの歌唱力は凄かったですね。彼女は国際はとして十分通用すると思います。
そもそも紅白歌合戦とは男女が曲の良さと歌唱力を競うものでしたから、現在の様にやたらにグループが出場したり、
何を言っているのか分からない歌詞、ダンスまがいの振り付けや衣装合戦をする場ではなかったはずです。
別の言い方をすると、本当の歌合戦は目をつぶって聴いていても評価が出来たのですが、
現代は耳を塞いで目で評価する内容になっている様に思います。
これは歌合戦とは言いがたいので、番組の名前を変えたらどうでしょうか?
また男女に分けるのも時代の風潮に合っていないかもしれません。
毎回分け方を変えて見るとか、若者、中年、おじさんおばさん年代の3グループに分けて歌のうまさを競い合うとか、
憲法改正の議論と同じように変えるべきところは変えて行くべきではないでしょうか?
王将戦!
王将戦!
2022年の幕開けは渡辺三冠に藤井四冠が挑む王将戦である。
第1局は9~10日に行われるが、棋士だけでなく将棋ファンが最も注目する七番勝負である。
藤井四冠が勝てば五冠になり、渡辺三冠が勝てば四冠となり藤井四冠は二冠に後退する。
2021年豊島竜王を破って四冠を達成したが、多くの棋士の中でもう一度撃破しておかなければならない棋士が渡辺三冠と言える。
藤井四冠は渡辺三冠が保持している名人位でもA級順位戦に昇級する一歩手前まで来ているので、
今回の王将戦で勝つと2023年には名人戦挑戦の可能性がある。
今回タイトルを奪取するとその勢いに拍車がかかり、名人位奪取への道が開ける様に思うのである。
余談を一つ。本日A級順位戦の斎藤八段と羽生九段が対局中である。斎藤八段は現在6連勝で渡辺名人への挑戦者第一候補である。
羽生九段は現在2勝4敗でA級残留がかかっている。
1993年にA級に昇級して以来、最も厳しいと言われるA級リーグに29期所属し続けている。
過去に大棋士がA級からの陥落で引退したことが何回もあったので、羽生九段の残留にも注目が集まっている。
まだ50歳なので引退はないと推測するが、出来れば残留して連続30期というとてつもない記録を続けてほしいものである。
何故東京タワーは高さ333mで赤色なのか?
何故東京タワーは高さ333mで赤色なのか?
世界遺産で一番高いタワーがパリのエッフェル塔で高さが324mだから、それを超えた覚えやすい数字にした。
赤いのは東京タワーが鉄塔なので赤い防錆塗料を塗る必要があるからと答える人は多いのではないでしょうか?
真実は全く違います。
昭和33年12月23日は平成天皇の25歳のお誕生日で、この日に完成した東京タワーは鏡、玉、剣によって構成される
皇位のシンボル「三種の神器」そのものを表わした塔だそうです。
形が“剣”、放送局からの電波を反射して八方に拡散させる役割としての“鏡”、そして、昼はその巨大さで太陽の如く地上に君臨し、
夜はライトアップされて月のごとく優しくわれわれを見守るという性質としての“玉”を表わしているのです。
赤色に塗られているのは防錆塗料だからではありません。
航空法で定められた色を使っています。航空法第51条に60m以上の高さがある塔は昼間障害標識を設置することが求められ、
その色が、赤色、もしくはインターナショナルオレンジと白の塗り分けなのです。
東京タワーはインターナショナルオレンジと白を採用して、画像の如く地上150mの大展望台の上からインターナショナルオレンジと白を7等分に塗り分けているのです。
スカイツリーは藍色ですから昼間障害標識色ではありません。
航空法を元に具体的なルールを定める航空方施行規則で高光度航空障害灯(赤色や白色の電灯)があれば良いことになっっています。
現在の東京タワーは夜間にネオン装飾を披露していますから、高光度航空障害灯も切歯しているのではないでしょうか?
喫茶店の思い出!
喫茶店の思い出!
若い頃から喫茶店で時間を過ごすのが好きだった。
日々の日常がとても忙しく目が回る様な時も、ほんの少しの時間を割いて喫茶店で美味しいコーヒ―を飲んで音楽を聴いていると心がゆったりとして和んで行くのを感じたものだ。仕事前のほんの一瞬を気合付けとも言える濃いエスプレッソを一気に飲んで出勤するのは毎日の行事でもあった。あるいは雨の日にぽかっと出来た暇な時間をゆったりと新聞や雑誌を見て過ごしたり、買ったばかりの本を読み始めたり気が付いたら結構な時間が流れていたりしていた。
昨今のコロナ禍でそういう時間も減りもっぱら家でゆっくりと本を読み音楽を聴き美味しいコーヒーをいれて飲むようになった。それはそれでいいのだが、住んでいる場所やよく行く場所にあるお気に入りの喫茶店はその空間が心をほっとさせ、日常からほんの少し遠ざけてくれる感覚に欠ける。
小さい頃遊んだ自分の基地みたいなものである。
インベーダ―ゲームが置いてある店や、焼きサンドが美味しい店もあった。さらに、お店のママが飾るお花がいつも素敵な店、
コーヒーカップが様々で一つ一つあれで飲んでみたいと思わせる店、近所の人がエスプレッソを立ち飲みしてお喋りに忙しい店もあった。
記憶を辿ると、どの店もその街のたたずまいと雰囲気そしてその活気をさえ蘇ってくる。
ブエノスアイレスのマリア!
ブエノスアイレスのマリア!
アストル ピアソラ生誕100周年に当たる今年の12月22日夜にピアソラと詩人オラシオ フェレールの最高傑作オペレッタ
(小さなオペラ)が、座・高円寺2で上演されました。
バンドネオン、ヴァイオリンをはじめとする楽器11人、歌手2人、朗読1人、それとは別に群読するのは世界チャンピオンを含んだ
5人のアルゼンチンタンゴダンサー達。すべてスペイン語での上演なので日本語字幕がスクリーンにあらわれます。
目で追えるスピードということで意訳になっていますが原語での上演の雰囲気はそのままに字幕で内容の理解を助けるという手法です。
内容は難解です。“田舎から出てきたマリアがやがて地獄に落ちて死んでしまうが、その影は街をさまよい続けやがて身ごもる” マリアが生んだものは一体何だったのか。どうやらマリアはタンゴそのものという風にとらえられるのではないかということのようです。
詩の内容も象徴的で難しいのですが、あとは感覚で理解を補うということなのでしょうか。
1時間35分の上演時間の間、ある時は音楽に、ある時は歌に、ある時は言葉に、ある時はダンスに、そしてある時は全てが重なりあってとてつもなく大きなエネルギーになり、その中に引き込まれて行く体験をしました。
観客に大きな感動を与え拍手は鳴りやまずスタンディングオベーションで称える人々もいました。
日本レコード大賞受賞曲から選ぶ昭和の名曲ベスト3!
日本レコード大賞受賞曲から選ぶ昭和の名曲ベスト3!
株式会社CMサイトが30~60代の男女7384名から入手した回答を集計した結果、
昭和(1959年~1989年)のベスト3は、
1位ルビーの指輪(1005票)、
2位喝采(530票)、
3位DESIRE(506票)となったそうです。
圧倒的な1位のルビーの指輪は個人的にはあまり聞いたことがないのでものすごく意外な感じがします。
自分なりのベスト3は次の様にないます。
1位 シクラメンのかほり
2位 また会う日まで
3位 襟裳岬
最近の歌は歌詞が何を言っているのか分からないものが多く魅力を感じませんが、時代の移り変わりについて行けていないのか、
感性が劣化しているのか、自分に疑問も感じます。
M-1グランプリ2021・錦鯉!
M-1グランプリ2021・錦鯉!
17回目を迎えたM-1グランプリ画先日の日曜日に行われました。
年を重ねるごとに大会が派手になり、参加者も増えています。
今回は6017組が挑戦し、頂点に立ったのは錦鯉でした。
個人的には今年で4年連続この番組を見ています。
漫才はもともとあまり関心がなかったのでよくわからないこともあるし、以前はどの漫才を見ても同じ様に見えてちょっと飽きた感じをもっていました。
3年前は霜降り明星という何を言っているのか全く分からないほどの早口漫才が優勝して驚くと共に疑問を感じました。
2年前はミルクボーイが優勝しましたが、説明が明快でスタイルもこれまでと異なり優勝に相応しいと思いました。
昨年はマチ“カルラブリーが優勝しましたが、一人はのたうち回る動きだけで掛け合いのトークがないもので何でこれが優勝するのかと再度疑問に感じました。
今年の決勝は錦鯉とオズワルド、インディアンスの戦いでした。
本命の評判が高かったオズワルドは予選は見事だったのですが、決勝のトークがおや?と思うほど低下したのでチャンスはないと思いました。インディアンスは予選も決勝も同じレベルでの演技・トークをしていました。錦鯉は50歳おじさんの動きが予選の方が良かった様に思いました。内容的には漫才というよりもコントに近い内容に思えました。個人的にはインディアンスが優勝と思いましたが、結果は錦鯉でした。
漫才とコントの境界が何処にあるのか、審査員の判断基準が統一されているのか等不明点が多く心底見事な演技という感じにはなりませんが、6017組の皆さんが必ずしも裕福ではなさそうなので、優勝する事が凄いことであることは分かりました。
来年もまた熱戦が繰り広げられるでしょうが、コントとの違いを明確にすることと、
審査員だけでなく会場の観客やネット投票も加えて採点されることをお勧めします。
2歳馬の頂点・ドウデュース!
2歳馬の頂点・ドウデュース!
昨日行われた「第73回朝日杯フューチュリティステークス」で3番人気のドウデュースが3連勝でG1初制覇しました。
1番人気のセリフォス、2番人気のジオグリフ、4番人気のダノンスコーピオンも2連勝で参戦した注目馬でした。
この4頭のオッズは1けたの倍率でしたが、それ以外は20倍以上で事実上この4頭の頂上決戦でした。
今回の勝利でドウデュースだけが無敗の3冠馬の権利を得たことになります。
来年の3歳馬3冠(皐月賞、ダービー、菊花賞)はこの4頭が最も注目されるはずなので覚えておきましょう。
ディープインパクトの産駒ではないことが個人的には残念ですが、父ハーツクライ、母ダストアンドダイヤモンズの血統です。
尚、騎手の武豊がこの朝日杯で初めて勝ちました。
騎手として偉大な記録を持っている武豊ですが、朝日杯は22度目の挑戦で獲得した優勝でした。
現在JRAで実施されている平地のG1レースは24ありますが、今回23個目のレースを制覇しました。
残るは「ホープフルS」だけですから、来年は前人未到の完全制覇が達成されるかもしれません。
ドウデュースらの3歳馬だけでなく、武豊にも注目です!
平成中村座ニューヨーク公演!
平成中村座ニューヨーク公演!
先日BSプレミアムで偶然平成中村座のニューヨーク公演ドキュメンタリーを観ました。
観ているうちに強く引き込まれいまだその感動が消えません。
五代目中村勘九郎(十八代目中村勘三郎)はニューヨークに住む歌舞伎になじみのない人々にも歌舞伎を楽しんでもらうことは出来るという信念のもとニューヨーク歌舞伎公演を企てます。
アメリカでの歌舞伎公演はこれまでにも例はあるのですが、勘九郎のはニューヨークのど真ん中マンハッタンに江戸時代の芝居小屋を忠実に再現してそこで歌舞伎を公演するという壮大なスケールのものでした。
もともと江戸時代の歌舞伎は庶民の娯楽でエネルギーに溢れたものですが、それがニューヨークのど真ん中によみがえったような趣向です。演目は“夏祭鑑浪速鑑”悲劇的な芝居ですが華やかさもある舞台です。ですが例えば“連獅子”“のような派手な衣装や豪快な毛振りではなく演者の心の動きを追う、それも英語でですから難易度は高いかと思われます。
現代感覚で古典を解釈し演出し時間と空間を超えて、果たしてこの大がかりで冒険心に満ちた興行はうまく行くのだろうかと誰もが思ったでしょう。結局中村勘九郎の卓越した演技力とプロデューサーとしての優れた能力は素晴らしい結果を引き出します。
初日ニューヨーカー達はスタンディングオベーションで熱狂的に応えニューヨークタイムズをはじめメディアも絶賛するという大成功に終わりました。
テレビを観ていた私もラストシーンの逃げる主人公団七(勘九郎)の疾走感、そしてその後を追いかける岡っ引きならぬニューヨーク市警、その絵のあざ鮮やかさ、美しさ、面白さに釘付けになりました。
ルベン・ラダ日本公演!
ルベン・ラダ日本公演!
12月月6日に中野サンプラザで日本ウルグアイの外交関係樹立100周年記念の「ルベン・ラダ」公演がありました。
久し振りの海外ミュージシャンの公演ということで楽しみに行ってきました。
「カンドンべの帝王」として知られるルベン・ラダ。カンドンべは太鼓を中心とした激しいリズムを持つウルグアイの音楽様式で起源はコンゴ王の行進の儀式にあるそうです。
ルベン・ラダはこのカンドンべはもちろんロック、ジャズ、ファンク、 サルサ、ソウルなど様々なサウンドを自由自在に融合させて独特の魅力ある音楽を作りだしています。
今回の公演でもいろいろな曲をカンドンべのリズムにアレンジしています。
タンゴ史上最高の歌手でウルグアイ生まれのカルロス・ガルデルに捧げた「ガルデルのためのカンドンべ」、米ラテンロックの象徴サンタナに捧げた「サンタニータ」、陽気なチャチャチャ「チャチャ ムチャ―チャ」、宮沢和史の島唄も入ってスペイン語歌詞でコラボを実現。
ラテンの音楽というのはなぜこうも心と身体を揺さぶるのでしょうか。
2時間強の公演中、パーカッションが刻むリズムと達者なギターそして実に味のあるルベン・ラダの歌が息もつかせぬほどでした。
ライブはやはり楽しいですね。また来たいと思いました。