ヒアリの侵略は食い止められるか?
カテゴリ: 科学、自然
公開日:2020年10月06日(火)
ヒアリの侵略は食い止められるか?
ヒアリは南米大陸原産のアリで、世界の侵略的外来種ワースト100選定種です。
主に植物に多く含まれるアルカロイド系の毒と強力な針を持っています。人間が刺されても
死ぬことはまれで、かゆみ等の軽度の症状が中心ですが、体質によりアレルギー反応や
蕁麻疹等の重い症状が出る場合もあります。
2017年6月9日に兵庫県で中国からのコンテナ内部ではじめて発見されました。
先月9月には名古屋港飛島ふ頭で、コンテナターミナルから数百メートル離れた道路沿いに、
700匹以上のヒアリが見つかり、横浜高本牧ふ頭のコンテナヤードでも数百匹を見つけました。
環境省は毎年定期的な全国港湾調査を行い、各港湾管理管理会社も早期発見と駆除に努めて
いますが、完全な駆除は難しいかもしれません。港湾だけでなく、最寄りの市内にも広がりが
散見されますので、さらに地域が拡大すると生態系にも影響が出る様なことにもなりかねません。
2019年11月末時点での確認場所を掲載しておきます。
東京港 大井ふ頭
埼玉県 狭山市
横浜港 本牧ふ頭・大黒ふ頭
静岡県 清水港・浜松市
愛知県 弥富市・春日井市・名古屋港
京都府 向日市
大阪府 南港・大阪港
兵庫県 尼崎港・神戸港
岡山市 水島港・笠岡市
広島県 広島港・呉市
福岡件 博多港・博多区・北九州港
大分県 中津市