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ノーベル賞について知っておきたいこと!

カテゴリ: 趣味 公開日:2019年12月08日(日)

ノーベル賞について知っておきたいこと!

毎年12月10日に行われるノーベル賞授与式がこの時期になると話題になります。今年は日本人として28人目の吉野氏が化学賞を受賞されます。ノーベル賞について知っておきたいことを掲載します。

   ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベル(1833~1896年)の遺言に従って始まった賞です。

   遺言に書かれていたことは、「私のすべての換金可能な財は、次の方法で処理されなくてはならない。私の遺言執行者が安全な有価証券に投資し継続される基金を設立し、その毎年の利子について、前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする」でした。

   1888年に彼の兄がフランスのカンヌで亡くなったのですが、このときフランスのある新聞がアルフレッドが死去したと取り違え、「死の商人、死す」との見出しとともに報道したことで、彼は困惑し7年間考えた末に、1895年11月27日にパリのスウェーデン人・ノルウェー人クラブで3度目の遺言に署名しました。

   1900年にノーベル財団の設立法令がスウェーデン国王オスカル2世により公布され、1901年から授与式が始まりました。

   1905年まではスウェーデンとノルウェーは同君連合でしたが、1906年からは分離しました。しかし、ノーベル賞はそれまでと同様の体制で継続されています。

   当初のノーベル財団に資産は3100万クローナでしたが、2018年末の段階では43億3800万クローナ(約468億円)になっています。118年間で約140倍ですが、その間2度の世界大戦や経済恐慌などを経ているので、相当手堅い運用をしてきていると思います。

   授与する賞金は資産運用の状況で増減しています。2001年からは各部門当り1000万クローナでしたが、2012~2016年は800万クローナ、それ以降は900万クローナです。

   賞は全部で6部門がありますが、経済学賞は1968年に設立されました。ノーベル財団はノーベル賞ではないとの立場なので、スウェーデン国立銀行が賞金を捻出しています。

   選考する機関は賞によって異なります。
スウェーデン王立科学アカデミー:物理学賞、化学賞、経済学賞
スウェーデン・カロリンスカ研究所:生理学・医学賞
スウェーデン・アカデミー:文学賞
ノルウェー・ノーベル委員会:平和賞

   授与式は12月10日に行われます。平和賞を除く5部門はストックホルムのコンサートホールです。平和賞はノルウェー・オスロの市庁舎で行われます。

   これまでの国別獲得数トップ10は次の通りです。

誇らしいことに日本は6位に位置しています。

1位:アメリカ・275
2位:イギリス・88
3位:ドイツ・83
4位:フランス・56
5位:スウェーデン・29
6位:日本・28
7位:ロシア(旧ソ含む)・26
8位:カナダ・20
9位:スイス・19
9位:イタリア・19