養老天命反転地を知っていますか?
カテゴリ: 散策
公開日:2019年12月04日(水)
養老天命反転地を知っていますか?
不思議な感覚を覚える楕円形のフィールド・養老天命反転地は、岐阜県の養老鉄道養老線養老駅下車徒歩10分のところにあります。
1995年に開演したこの不思議な空間は、名古屋出身の美術家である荒川修作と妻で美術家のマドリン・ギンズが共同して構築したモダンアートの公園施設です。
見取り図の様に、楕円形のフィールドには「極限で似るものの家」から「精緻の塔」を通過して入ります。「極限で似るものの家」は、建物内の机や壁・天井が上下左右を全く無視した場所に配置されており、視覚的な錯覚を体感出来ます。楕円形のフィールドではまず「白昼の混乱地帯」で感覚が混乱し、その後、「もののあわれ変容器」、「宿命の家」、「切り閉じの間」、「陥入膜の径」、「地震」、「想像のへそ」を巡るのですが、例えば、通路の床面がいつのまにか壁面になるなど、起伏に富んだ地面が不思議な感じに構成されていて、これも感覚の不安定さや危うさを体全体で楽しむことが出来るそうです。
東京からは少し遠いですが、これほど不思議な場所は日本にないとの評判もあるので、是非訪れてみたいと思います。