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プロが選ぶ2020年、日本のホテル・旅館トップ10!

カテゴリ: 散策 公開日:2020年01月19日(日)

プロが選ぶ2020年、日本のホテル・旅館トップ10!

毎年、旅行新聞新社が主催して、旅行業者や出版社が日本のホテル/旅館100選を発表しています。2020年の1位は3年連続で和倉温泉の加賀屋になりました。

選考は次の4つの部門で評価を付けてその総合点でランキングが決まっています。

    もてなし部門

    料理部門

    施設部門

    企画部門

総合ランキング1~10位の各部門におけるランキングは次の様になりました。

   各部門ランキング               ①  ②  ③  ④

1位 加賀屋(石川県和倉温泉)           2  2  2  2

2位 稲取銀水荘(静岡県 稲取温泉)        1  4  5  5

3位 八幡屋(福島県 母畑温泉)          3  6  3  3

4位 白玉の湯泉慶・華鳳(新潟県 月岡温泉)    4  5  1  1

5位 指宿白水館(鹿児島県 指宿温泉)       5  7  4  4

6位 草津白根観光ホテル櫻井(群馬県 草津温泉)  6  8  6  6

7位 日本の宿 古窯(山形県 かみのやま温泉)   8  10 7  7   

8位 水明館(岐阜県 下呂温泉)          14 9  8  8

9位 ホテル鐘山苑(山梨県 富士山温泉)      9  11 10 14

10位 いぶすき秀水園(鹿児島県 指宿温泉)    7  1  50 21

1~7位は4つの部門で最高水準を競っていますが、加賀屋が全て2位と安定した評価を受け、欠点が見つからない旅館であることが分かります。8~10位は部門ごとに評価が分れているので11位以下にも、優秀なホテル・旅館があることを感じさせます。

注目したのは、いぶすき秀水園です。何と、料理部門が1位ではありませんか!おそらく、昔からある旅館で、新鮮で盛りだくさんの魚料理が有名なのでしょう。

個人的には1位~10位まで、どこのホテル・旅館に滞在したことがありません。機会があれば是非体験したいものです!

2020年・東京の新名所!

カテゴリ: 散策 公開日:2020年01月15日(水)

2020年・東京の新名所!

東京オリンピックが開催される2020年は、インバウンド増加を見据えた東京が新たな取り組みを実施する年でもあります。いくつか紹介しますので、是非時間を見つけて訪れてみては如何でしょうか?

    江戸前城下町:

1月24日、豊洲市場にフードホール棟、多目的広場、マルシェ棟の3エリアで構成される場外施設が誕生します。豊洲市場の食材を活かした飲食店や、おみやげが買える物販店など、21店舗が入店予定です。

    WATERS takeshiba:
4月13日、地域資源である水辺を活かした複合型まちづくりを推進している竹芝に、商業施設アトレtakeshibaがオープンします。さらに、劇団四季の専用劇場が「JR東日本四季劇場[春][秋]」として生まれ変わり、[秋]劇場は7月14日開場、[春]劇場は9月10日に開場し、『アナと雪の女王』を公演します。

    SMALL WORLD TOKYO:
4月25日、有明に世界最大級の屋内型ミニチュア・テーマパークが誕生します。

「エヴァンゲリオン 3新東京エリア」「エヴァンゲリオン 格納庫エリア」「美少女戦士セーラームーンエリア」など、7つのエリアで構成されていて、AR/VRを活用した映像アトラクションも楽しめるそうです。

    WITH HARAJUKU:
4月オープン予定の原宿駅前再開発プロジェクトです。原宿駅前の約5000平方メートルの敷地に、商業施設が立ち並ぶ路面店空間や、ファッション・ライフ・カルチャーのトレンドを創出するイベントホールなどを擁する新ランドマークが出現します。8階のレストランからは明治神宮の森が一望出来ます。

    有明ガーデン:
春にオープンを予定している湾岸エリアの新ランドマークです。
200店舗を超える大型商業施設を核にして、国際会議にも使える約8000人収容の国内最大劇場型ホールや露天風呂付きの温浴施設等、多彩な施設で構成されています。2021年4月には劇団四季専用劇場「有明四季劇場」が開設され「ライオンキング」が公演される予定です。

世界の素敵な地下鉄10選!

カテゴリ: 散策 公開日:2020年01月05日(日)

世界の素敵な地下鉄10選!

先日東京メトロ銀座線の新しい渋谷駅が完成し、明治通りの上空にお目見えしました。地下鉄でありながら空中にあることで話題になっています。

世界に目を向けると、アメリカのナショナルグラフィックが世界の素敵な地下鉄を選びました。日本からも選ばれましたが、銀座線ではありません。それらを見てみましょう。

    スウェーデン、ストックホルムのブルーライン:
ストックホルム地下鉄は、100駅のうち90の駅が堂々たる彫刻、岩層、モザイク、絵画、アート・インスタレーション、彫版などで飾られていることから、「世界一長い美術館」と呼ばれています。特に、セントラーレン駅、ロードヒューセット駅、クングストレードゴーデン駅は見応えがあるそうです。

    フランス、パリの1号線:

1900年のパリ万博中に完成した1号線には、エクトール・ギマールがデザインしたアール・ヌーボー様式の入り口が当時のまま残る駅が多いそうです。

    台湾、台北の淡水信義線:

  台湾の首都、台北の地上と地下の両方を走る台北捷運淡水信義線は、ショッピング街、アートギャラリー、人目を引く建築物など

  が多い路線として知られています。特に、剣潭駅の、巨大なドラゴンボートをイメージした奇抜な駅舎等が必見だそうです。

    米国、ニューヨーク市のIRTレキシントン・アベニュー線:

マンハッタン島の地下を走るこの路線は、アッパー・イースト・サイド、グランド・セントラル駅、リトル・イタリー、ウォール街などのランドマークを結ぶこの路線には、ロマネスク・リバイバル建築で知られる旧シティ・ホール駅など、廃止された「幽霊駅」がいくつかあるそうです。

    カザフスタン、アルマトイの1号線:

カザフスタン南東部の都市アルマトイを走るKGPメトロポリタン・システムは、劇的なソビエト時代の雰囲気と独立後のデザインや
  建築様式が溶け込んだ駅舎が特徴です。ステンドグラスやモザイクの床、手の込んだシャンデリアなどで駅が飾られているそうです。

    日本、東京の千代田線:

  日本の首都の中心を蛇行して走る東京メトロ千代田線が日本の代表として選ばれています。代々木公園や上野公園から皇居、独特な

  流行の最先端である原宿界隈、夜遊びが楽しい六本木まで、この街の最も有名な場所の多くをつないでいるのが選ばれた理由の様で
  す。

    ロシア、モスクワのカリツェヴァーヤ(環状)線:

1950年代に建設されたロシアの首都モスクワの環状線は、象徴的なスターリン様式の駅で知られています。コムソモーリスカヤ駅は豪華な装飾が施されたバロック様式のアーチ型天井が特徴で、タガンスカヤ駅は赤軍の兵士を描いた陶器のレリーフがあるそうです。

    英国、ロンドンのドックランズ・ライト・レイルウェイ(DLR):

  自動運転を取り入れた先進的なこの路線は、ロンドン地下鉄の地上部分として整備され、車窓からは、カナリー・ワーフやドックランズのウォーターフロント再開発地域にある超高層ビル群、ヨットハーバー、水辺の緑地庭園が眺められるそうです。

    イタリア、ナポリの1号線:

  イタリアの港湾都市ナポリの地下鉄1号線は、多くの芸術作品が常設あるいは一時的に展示されているため「アートな地下鉄」の愛称

  で呼ばれていて、11の駅で鮮やかな芸術作品や魅力的なデザインの駅舎が特徴になっています。星がちりばめられた魅惑的な天井が

  あるトレド駅が最も有名ですが、ウニヴェルシタ駅の華やかなポップアートやムゼオ駅の古典的な彫刻も見事だそうです。

    ギリシャ、アテネの3号線:

2000年に開業し、2004年アテネオリンピックにあわせて延伸されたアッティカ・メトロ社の「ブルーライン」では、いくつかの駅で、地下鉄建設中に発見された5万点の遺物の一部が常設展示されています。たとえば、シンタグマ駅には古代の墓地や浴場が、エガレオ駅には古代ギリシャの日用品が、エレオナス駅には紀元前5世紀の橋の遺跡があるそうです。

 

世界に散らばっているので、千代田線以外は簡単に訪れることは出来ませんが、時間があれば是非体験してみたいと思います。

2019年の人気温泉地ベスト5は?

カテゴリ: 散策 公開日:2020年01月04日(土)

2019年の人気温泉地ベスト5は?

日本には温泉文化という世界に誇れる特色があります。特に年末年始には、温泉に浸って、疲れをゆっくり癒やしたいと思う方も沢山おられるでしょう!

楽天トラベルが温泉地ごとに年間の宿泊人泊数(=宿泊人数×泊数)を調べ、年間温泉地ランキングを発表しました。

その前に、日本の代表的な温泉地リストを掲載します。

北海道:函館温泉・湯の川温泉

宮城県:秋保温泉

福島県:いわき湯本温泉

栃木県:那須温泉、鬼怒川温泉

群馬県:草津温泉、伊香保温泉

神奈川県:箱根湯本温泉、強羅温泉

静岡県:熱海温泉、伊東温泉

新潟県:越後湯沢温泉

岐阜県:下呂温泉

三重県:鳥羽温泉郷

和歌山県:白浜温泉

兵庫県:有馬温泉、城崎温泉

愛媛県:道後温泉

大分県:別府温泉、由布院温泉

さて、ここで問題です。上記の中で2019年の1位から5位までを当てて下さい!

このベスト5は温泉の優劣を決めるものではなく、宿泊人泊数という、いわゆる人気度の順位ですから、ヒントとしては、交通の便が良い温泉地が有利になります。

順番も含めると、全て当てるのは意外と難しいです。

正解は(こちら

東京の環状線・山手線!

カテゴリ: 散策 公開日:2020年01月01日(水)

東京の環状線・山手線!

東京の大動脈環状線の役を担う山手線は1周34.5kmで所要時間約63~64分です。

駅は現在29あり、今年3月14日に行われるダイヤ改正にあわせて暫定開業し、2024年度に本開業予定の高輪ゲートウェイ駅を加えると合計30になります。29駅の中で品川から東京を経由して田端までは東側の海線区間と言われ、ほぼ平坦な土地を走っています。一方、田端から新宿を経由して品川までは西側の山線区間と言われ、いわゆる武蔵野台地を走る区間で起伏があります。

品川から新宿方面に沿って見ていくと田端までに次の6つの峠があるのです。

    品川から大崎間にある「御殿山越え」

    目黒駅付近の「白金大地超え」

    新宿から新大久保間の「山手線最高地点越え」

    目白から池袋間の「目白台越え」

    大塚から巣鴨間の「巣鴨の大地越え」

    駒越から田端間の「旧道灌山トンネル越え」

何気なく乗っている山手線ですが、友人達に29駅の名を全て言って下さいと質問をすると、全てを即座に言えない人が半分くらいいます。

上記の6峠を認識することで、淀みなく29の名前が言えるようになるのではないでしょうか?

2019年12月29日のアメ横!

カテゴリ: 散策 公開日:2019年12月30日(月)

2019年12月29日のアメ横!

沢山の人が集まるアメ横の最盛期はやはり12月31日でしょうが、それはあまりに混みすぎなので29日の午後にアメ横を覗いてきました。上野駅からアメ横に向かいましたが、外国人、特に中国人と思われる人達が多かった気がします。アメ横通りと上中通りに分れるところから一層混雑がまします。

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一番の人だかりは、たらば蟹を売っているお店でした。声をからしたおじさんが「6000円で良いよ」とか「5000円だよ」とか絶叫しています。となりに店が並んでいるわけではないので、売られているたらば蟹の大きさの比較が出来ませんが、よく見ているとなんとなく違うようです。5店ほど見て歩きましたが、どのお店が一番お買い得か分からず、人もどんどん増えて歩けないほどになったので、結局買うのをやめて帰ってきました。帰る途中に御徒町にある上野松坂屋に寄って、北海道展を覗いて見ました。ここで売られている弁当が凄いと、TVでやっていたので行ってみましたが、思ったほどの規模ではありませんでした。弁当については、東京駅の大丸が一番と言う方もいますので、次回はそこを覗いてみることにします。

毎年末に大混雑になって賑わうアメ横は、その年の世相を見ることが出来る風物詩でもあります。最高潮になる今年の31日はどんな風物詩を見せてくれるのでしょうか?

12月の高尾山!

カテゴリ: 散策 公開日:2019年12月13日(金)

12月の高尾山!

昨日は快晴で気温も比較的高かったので、12月としては初めて、9回目の高尾山に行ってきました。8回目ほど登山客は多くなく、逆に少し寂しい気もしました。

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コースは上りも下りも稲荷山ルートです。このコースは全長3.1kmしかないのですが、階段と荒れた道が結構多く、他のどのコースよりも足への負担がかかります。特に、頂上手前の250段強の階段が登山者をあざ笑うかの様に待ち構えているところになんとも言えないような面白さがあります。頂上からは富士山がきれいに見えました。横でしゃべっている登山客の話では夕方になると、富士山が真っ赤になりとてもきれいだそうですが、ちょっと時刻が遅すぎます。

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何れ、陣馬山から高尾山までの縦走を考えていて、これまで何度も陣馬山を探していたのですが、やっと見つかりました。下の画像の中心にある山が陣馬山で、頂上にはアンテナの様な塔が見えます。この画像ではよくわかりませんが、もう一つの画像の様に白馬が居座っているはずです。

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下山時には駆け足で下る若者達や、自分よりも年上かも知れない熟年4人組、中年のおばさん二人組などに、抜かれる連続でしたが、荒れた道で転ばないように注意して下りてきました。駅の方を眺めたら、売店の後ろにある小山が紅葉真っ盛りで、絵画を見ているようで得をした気分になりました!

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汗を流すために、恒例の温泉「極楽湯」に行きましたが、繁盛期は終了したせいか、料金が1000円に戻っていました。

養老天命反転地を知っていますか?

カテゴリ: 散策 公開日:2019年12月04日(水)

養老天命反転地を知っていますか?

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不思議な感覚を覚える楕円形のフィールド・養老天命反転地は、岐阜県の養老鉄道養老線養老駅下車徒歩10分のところにあります。

1995年に開演したこの不思議な空間は、名古屋出身の美術家である荒川修作と妻で美術家のマドリン・ギンズが共同して構築したモダンアートの公園施設です。

見取り図の様に、楕円形のフィールドには「極限で似るものの家」から「精緻の塔」を通過して入ります。「極限で似るものの家」は、建物内の机や壁・天井が上下左右を全く無視した場所に配置されており、視覚的な錯覚を体感出来ます。楕円形のフィールドではまず「白昼の混乱地帯」で感覚が混乱し、その後、「もののあわれ変容器」、「宿命の家」、「切り閉じの間」、「陥入膜の径」、「地震」、「想像のへそ」を巡るのですが、例えば、通路の床面がいつのまにか壁面になるなど、起伏に富んだ地面が不思議な感じに構成されていて、これも感覚の不安定さや危うさを体全体で楽しむことが出来るそうです。

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東京からは少し遠いですが、これほど不思議な場所は日本にないとの評判もあるので、是非訪れてみたいと思います。

横浜・山下公園のイチョウ並木!

カテゴリ: 散策 公開日:2019年11月30日(土)

横浜・山下公園のイチョウ並木!

山下公園は関東大震災の復興事業として造成され、1930年に開園された公園で、横浜市曰く、「日本最初の臨海公園」だそうです。

昨日はとても天気がよかったので、横浜でも有数のイチョウ並木が見れると思い、山下公園を訪れてみました。平日のせいか、観光客はあまりいませんでしたが、1930年に貨客船として北米航路に就航し、太平洋戦争下の病院船を経て1960年に引退した氷川丸が、岸壁にどっしりと居座り、レストランとして公開されていました。

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みなとみらいの方面を眺めると、右側に海面の青色をお供にして、ランドマークの上にどこまでも広がる青空が見えます。さらに、遠くに停泊している巨大な客船がアクセントになり、素晴らしい絵を鑑賞している様な気分で、東京の都心に暮らす身としては滅多に経験できない体験をさせてもらいました。

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日本大通りに並ぶ約400本のイチョウは、多少時期が早かったかもしてませんが、きれいに彩られ、黄色の落ち葉絨毯も敷かれていました。

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皆さんも是非訪れることをお薦めします!

神田明神と将門首塚の関係を知っていますか?

カテゴリ: 散策 公開日:2019年11月28日(木)

神田明神と将門首塚の関係を知っていますか?

正式名称が神田神社である神田明神賀は東京で一番有名な神社といわれています。

所在地周辺はJR御茶ノ水駅から5分くらいのところにある「湯島台地」と呼ばれる台地で「文京区湯島」なのですが、神田明神周辺の住所だけが「千代田区外神田」となっています。

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一方、将門首塚の住所は大手町1-1で、画像の様に内堀通りに面した三井物産ビルディングと同社が現在建設中の巨大ビルディングの合間にあります。

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将門は平氏ですが、話は平安時代に遡ります。桓武天皇の孫である高持王が皇籍から離れ手、「平」の姓を賜り、上総の国(現在の千葉県南部)の国司として一族郎党を引き連れて関東にやってきました。高望家は任期終了後もそのまま関東に残り勢力を広げました。長男の系統はその後伊勢に戻り後に平清盛を輩出します。三男が下総国(現在の千葉県北部や茨城県西部)に本拠を構え、その息子が将門です。従い清盛と将門は従兄弟になります。将門の父が亡くなったことを期に、領地をめぐって一族で争いが始まり、そこで将門が中心人物に担ぎ上げられました。調停に不満を持つ地元の人達に押され様々な争いに介入し、最後は常陸国府を攻略してしまったのです。将門の勢いは止まらず次々に国府を打ち破って自らを新皇と名乗ったため、朝廷が将門を朝敵と定め、940年(天慶3年)に将門は敗れて首を打たれました。これを天慶の乱と呼んでいます。将門は朝廷から見れば敵でしたが、関東では戦に強く英雄だったのです。平将門の首はいつの間にか京から持ち去られて、神田明神に葬られたのです。何故神田明神なのかは未だにはっきり解っていません。一方、神田明神は武蔵国豊島郡芝崎村に入植した出雲系の氏族が、730年(天平2年)に、大己貴命を祖神として祀ったのに始まります。現在の大手町はもと伊勢神宮の御田(おみた=神田)があった土地で、神田の鎮めのために創建され、神田ノ宮と称したのです。14世初頭に 疫病が流行し、これが将門の祟りであるとして供養され、1309年に現在の神田明神の相殿神とされ地位が固まりました。神田明神の主祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと、大国主命の別名のひとつとされています)で縁結びの神様、2番目が少彦名命で商売繁盛の神様、3番目が平将門命で除災厄除の神様です。実はもともと大己貴命と平将門を祀っていたのですが、明治になり、王政復古で国家神道の時代になると平将門は「朝敵」だ、ということで一度はずされて摂社に格下げされ、あらたに少彦名命が迎えられたのです。平将門命が神田明神の祭神として復活したのはなんと昭和59年のことでした。

1616年、徳川家康が江戸に入ると、入り江を埋め立てて江戸城の門前を整えるために神田明神を現在の外神田に移してしまいましたが、何故か将門首塚だけは大手町に残されました。その後、明治維新が起きて、将門の首塚は大蔵省の敷地となり、大正時代の関東大震災から復興する際、塚を崩して平らにされてしまいました。ところが、後に大蔵省関係者に病人や死者が続出し、「これは将門の祟りに違いない」ということで1927年に鎮魂祭が行われ、塚の場所が保全され、現在に至っています。将門はしぶといですね!