世界で最も優れたエアライン!
世界で最も優れたエアライン!
エアラインレーティングスが2019年版世界の最も優れた航空会社を発表しました。同社の7人の編集者が、機体の使用年数、乗客の声、カスタマーサービス、スタッフ間の関係、新規投資、財務状況など、12の基準で航空各社を評価したものです。それによると、昨年まで5年連続1位だったニュージーランド航空を破り、シンガポール航空が1位になりました。素晴らしい機内サービス、ボーイング787-10ドリームライナー、エアバスA350-900ULRといった最新鋭機の導入に加えて、新しい内装、運航の安全性、そして世界最長フライトとなるシンガポール - ニューヨーク間のノンストップ・フライトの再就航も高く評価されたようです。不思議なことに、ヨーロッパと北米の航空会社はトップ10に選ばれませんでした。トップ10を掲載します。
1位: シンガポール航空
2位: ニュージーランド航空
3位: カンタス航空
4位: カタール航空
5位: ヴァージン・アトランティック航空
6位: エミレーツ航空
7位: 全日本空輸
8位: エバー航空
9位: キャセイパシフィック航空
10位: 日本航空
日本は島国!
日本は島国!
日本には島がいくつあるでしょうか?「日本統計年鑑」によれば、島の総数は6852です。国が定義する「島」とは「周囲100m以上の天然の陸地」です。島が多いことで有名は瀬戸内海にいくつ島があるでしょうか?答えは727です。あまり広くない面積に全体の10%以上があるのも驚きです。6852島の中で住民が暮らしているのはおよそ400島で全体の6%弱でしかありません。神奈川県横須賀市の猿島,「軍艦島」の名で有名な長崎県高島町の端島、長崎県五島列島の野崎島など、住民のいない無人島でも釣り客や観光客に人気の島もあります。全体の分布図(添付)を見ると日本はとても広いことがわかります。
最南端に位置する沖ノ鳥島は東京から1700km、小笠原諸島からでも900kmほどの絶海の珊瑚礁にあります。単なる岩礁にすぎず、周囲の広大な経済水域も認められないことになりますが、国際的な取り決めでは、満潮時に水没しない陸地なら島だから問題はありません。ただし、天然の陸地でないと認められないので、波がぶつかったりして沈まないように、鉄板などで囲って補強しています。
最東端は東京都小笠原村に所属する南鳥島で、本州から1800kmの太平洋上にある、1辺2kmほどの平たい正三角形の島です。住民はいませんが、海上自衛隊の基地や気象庁の気象観測所があり、職員が常駐しています。
最西端は沖縄県の与那国島で約1500人の住民が暮らしています。東シナ海に連なる南西諸島の端に位置します。沖縄本島から南西に約500km離れており、台湾の台北のほうがずっと近いです。また、尖閣諸島にも近く、国土防衛の先端の地でもあります。
最北端は北方領土の択捉島です。太平洋戦争の敗戦後に旧ソ連軍(現在のロシア)に占領され、いまだ返還されていません。北方領土を除く最北端は北海道稚内市の宗谷岬沖の弁天島です。
ボジョレー・ヌーボー解禁!
ボジョレー・ヌーボー解禁!
ブルゴーニュ地方のボジョレー地区はブルゴーニュのほぼ半分に相当する広大な土地を持ち、ガメイ種のぶどうでつくる熟成のいらないワインで有名です。ボルドーでは赤ワインで12~20ヵ月、白ワインでは10~12ヵ月の樽熟成が定められていますが、でボジョレー・ヌーボーは、わずか数週間の熟成期間で出荷していいと決められています。歴史を紐解くと、もともとボジョレー・ヌーボーは、その年の収穫を祝うため、地元で出来たばかりのワインを飲む習慣から始まりました。原料品種であるガメイは炭酸ガス浸漬法という醸造技術を用いると、若いうちからフルーティで美味しく飲めるワインに仕上がります。それがボジョレー近くの大都市リヨンでも楽しまれるようになり、そのブームは多くのレストランが集まるパリへと飛び火しました。フランス全土でボジョレーの人気が高まったことに伴い、出荷を急ぐ造り手や商人が増え、発酵が完全に終わっていないワインが出回るようになったのです。解禁日を設けることになったのは、こうした粗悪品の流通を防ぐためで、最初の解禁日は1951年12月15日に定められました。その後幾度と変更され、1985年から、現在の11月の第3木曜日に改定されました。日本では今年は11月15日の午前0時に解禁され各地でボジョレー・ヌーボーを飲む会が開催されました。日付変更線の関係から、日本はフランスよりも先にボジョレーを飲むことができる為、世界で初めて味わえることに意義を感じているようです。2017年にボジョレーを多く輸入した国別ランキングは、1位が日本、2位がアメリカ、3位にカナダとなっていますが、実際に飲まれているのは地元と日本が大半のようです。私もイタリアにいた時代に、地元の酒屋で山積みされている12本入りのケースを買ったことがあります。当時ボジョレー・ヌーヴォーとは知らず、1本あたり200円ほどの値段でとても安いと思って買ってしまいました。夕食時飲んでみたのですが、普通のワインと違って変わった味がすると思ったのは最初の1杯だけで、それ以上飲むことはかなり厳しかったです。数週間の熟成期間のせいか、ワインというよりはアルコール分がある独特のブドウジュースの様なイメージでした。帰国後最初にテレビで見たのが、どこかのホテルで著名人たちが着飾って丸テーブルを囲み、ボジョレー・ヌーボーを待っているシーンでした。その後、お目当てのボジョレー・ヌーボーが到着し、皆さんが美味しいと言いながら乾杯をしているのを見て、大変驚いたことを今でもはっきりと覚えています。また、不思議な現象と思うのですが、解禁当初はコンビニでも大々的に謳って3000円位の値段で販売するのですが、1ヶ月も経つと700円位に値下がりします。毎年同じことが繰り返されているので、飲む側も一か月待てばと思うのですが、高い値段で買う人も結構いるようです。日本人とワインを結びつけるイベントと考えているのかもしれません。
2018年・ワイン大豊作!
2018年・ワイン大豊作!
国際ぶどう・ぶどう酒機構(OIV)の発表によると、全世界のワイン生産量は去年の12.4%増の2億8200万ヘクトリットルで、今世紀最大級とのことです。その中でも、半分以上を生産している欧州は大豊作です。昨年欧州を襲った悪天候の影響で生産が極度に落ちた影響もありますが、イタリアは4850万ヘクトリットル(34%増)、フランスは4610万ヘクトリットル(28%増)、スペインは4100万ヘクトリットル(27%増)を生産し、その他、ドイツでもイギリスでも記録的な生産をあげているようです。大豊作の背景には今年ヨーロッパを襲った極端な寒暖の天候がありました。
まず冬の終わりから春のはじめにかけての記録的な寒波です。この寒波は「東の猛獣」という別名で呼ばれ、ヨーロッパ各地に平年よりも10℃以上低い気温をもたらしました。ぶどうの開花が遅れ、成長も遅くなったことから、逆に霜害による被害が少なくすんだようです。
夏には記録的な高温と晴れの日が続きました。イギリスでは42年振りの大熱波となり、フランスでは史上2番目に暑い夏となりました。こうした記録的な高温や晴天により、ぶどうの成熟が進み、収穫も記録的に早い時期から始めることが出来たのです。イギリスなどは「記録的な年」と呼ばれるほどの当たり年で、ワイン農家は加工や貯蔵場所が不足するかもしれないと嬉しい悲鳴を上げているそうです。また、生産量だけでなく、品質も上等のようで、ボルドーワインの農家は、今年のビンテージは今世紀最高といわれた2009年や2010年に匹敵するかもしれないと、喜びと期待をあらわにしているそうです。販売に至るのは数年先になりますが、期待して待ちましょう!
東横線・学芸大学駅と都立大学駅!
東横線・学芸大学駅と都立大学駅!
東横線沿線に居住していることもあり、学芸大学駅と都立大学駅を取り上げます。何故大学が存在しないのに両駅名があるのでしょうか?東京学芸大学は1964年に小金井市に移転をし、東京都立大学に至っては、1992年に八王子市に移転後、2005年に首都大学東京に名前まで変更しています。歴史を紐解くと、両駅が開業したのは1927年です。学芸大学駅は「碑文谷」として開業し、その後青山師範学校(のちの東京学芸大学)の移転に伴って「青山師範」、さらに学校名の変更によって「第一師範」となり、その後学芸大学駅となりました。都立大学駅は当初「柿の木坂」で、その後東京府立高等学校(のちの都立大学)の移転と校名変更に合わせて「府立高等前」「府立高等」「都立高校」、そして都立大学駅と変わっていったのです。両駅とももともとは地名でしたが、その後学校の名将が変わるたびに変わって行ったのです。それであれば、大学が無くなった現在、駅名を変えるべきとの発想が出てくるのですが、今日現在変わっていません。実は、受験生などから「駅名が紛らわしい」という声が出たため、1999年に両駅の地元である目黒区は、3分の2以上の賛成があれば変更する方針で、区民にアンケート調査を行いました。その結果、「学芸大学」の駅名変更に賛成したのは549名で反対は934名。「都立大学」は賛成が630名で反対が436名だった為、両駅とも名前を変更せず今日に至っています。区民からは「長年親しんだ駅名を変えないで」という声が多かったそうです。今日年の8月に、小池都知事が発表したところによると、大学名が変わったことによる認知度の回復を狙い、2020年度から首都大学東京を東京都立大学に戻すそうです。「都立大学駅」を残す理由にもなりそうです!
【日本ワイン】表示発足!
【日本ワイン】表示発足!
10月30日に国税庁が告示した「果実酒等の製法品質表示基準」により、新たな表示である【日本ワイン】は国産ブドウだけで国内で製造された果実酒のみに認められることになりました。国内のワインのラベル表示はこれまで公的なルールがなかったため、バルクワインと称し、150リットル以上の容器に詰められて輸入されたワインを、そのまま瓶詰にするか少量の国産ワインと混合して「国産ワイン」として販売されていました。今から40年ほど前のバルクワインの3大輸入元はアルゼンチン・スペイン・ユーゴスラビアでしたが、現在はアメリカ・アルゼンチン・チリになっているようです。今回の【日本ワイン】表示誕生で、バルクワインを使用して製造されたワインは「国内製造ワイン」と表記し、濃縮果汁などの輸入原料を使用したワインは「濃縮果汁使用」「輸入ワイン使用」などの表記が義務づけられることになります。最近、日本のワインは、世界最大の国際ワインコンクール「デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード」で金賞を獲得するレベルになっています。来年初めにも発効が見込まれる日EUの経済連携協定でワインの輸入関税が即時撤廃されるので、欧州勢は一斉に日本市場に乗り込んでくるでしょうし、【日本ワイン】がそれに対抗する局面や、逆に欧州に打って出るチャンスも増えていくと思います。
参考までに日本と世界のワイ用ブドウ品種を掲載しておきます(カッコ内は原産地)。
○ 日本(アメリカから輸入したものがほとんどです):
甲州(山梨)
ナイアガラ(アメリカ)
デラウェア(アメリカ)
マスカット・ベリーA(ベリーとマスカット・ハンブルグの交配種)
コンコード(アメリカ)
キャンベルアーリー(アメリカ)
ビジュノワール(山梨27号とマルベックの交配種)
ブラック・クィーン(ベリーとゴールデン・クィーンの交配種)
ヤマ・ソービニオン(ヤマブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンの交配種)
○ 世界(フランス原産が多いです):
黒品種:
アギヨルギティコ(ギリシャ)
カベルネ・ソーヴィニヨン(フランス、ソーヴィニヨン・ブラン、とカベルネ・フランの自然交配種)
カベルネ・フラン(フランス)
ガメ(フランス・ボジョレー)
カリニャン(南フランス)
カルメネール(フランス・チリ)
クシノマヴロ(ギリシャ)
グルナッシュ(南フランス・スペイン・イタリア)
サンジョベーゼ(イタリア)
シラー(フランス・オーストラリア・南アフリカ)
ジンファンデル(アメリカ・カリフォルニア・クロアチア・イタリア)
タナ(フランス・ウルグアイ)
ツヴァイゲルト(オーストリア)
テンプラニーリョ(スペイン)
ネグロアマーロ(イタリア)
ネッビオーロ(イタリア)
ネロ・ダヴォラ(イタリア・シチリア)
バルベーラ(イタリア)
ピノタージュ(南アフリカ)
ピノ・ノワール(フランス・イタリア・スイス・ドイツ)
マルベック(フランス)
ムールヴェードル(フランス・スペイン・オーストラリア)
ムニエ(フランス)
メルロー(フランス)
ルビー・カベルネ(オーストラリア)
白品種:
アルバリーニョ(スペイン)
ヴィオニエ(フランス)
ゲヴュルツトラミネール(フランス・アルザス)
ケルナー(ドイツ)
コロンバール(フランス)
サルタナ(アメリカ・カリフォルニア)
シャルドネ(フランス)
シュナン・ブラン(フランス)
セミヨン(フランス・ボルドー)
ソーヴィニヨン・ブラン(フランス)
トレッビアーノ(イタリア)
ピノ・グリ(フランス・ブルゴーニュ)
ピノ・ブラン(フランス・アルザス)
ミュラー・トゥルガウ(スイス)
ムロン・ド・ブルゴーニュ(フランス)
モスカート(イタリア)
リースリング(ドイツ・フランス)
国際競争力ランキング!
国際競争力ランキング!
先日WEF(世界経済フォーラム)が発表した報告書によると、日本のランキングは昨年より3つ上がり5位となりました。一方、IMD(国際経営開発研究所)の報告書では9位になっています。WEFとIMDの違いについて調べてみたら興味深いことがわかりました。
WEFはスイスのジュネーブに本部を置き、世界賢人サミットともいわれる「ダボス会議」の主宰者として有名です。WEFが毎年発表する国際競争力ランキングの報告書は「Grobal Competitiveness Reports」として発表されていますが、世界の130以上の国・地域を対象として調査した結果を発表しています。調査項目は12大項目(制度的環境、インフラ整備、マクロ経済、保健衛生・初等教育、高等教育、市場効率性、労働市場効率性、投資市場洗練性、技術先進性、市場規模、ビジネス洗練性、技術革新)及び100以上の小項目に分かれています。国の生産性能力に関する要因を重視しているので、先進国のランキングが高くなる傾向があります。
IMDはスイスのローザンヌに本部を置くビジネススクールです。IMDが毎年発表する国際競争力の報告書は「World Competitiveness Yearbook」として発表されています。調査項目は4大項目(経済状況、政府の効率性、企業の効率性、インフラ)及び300以上の小項目に分かれています。企業活動を支援する環境を重視しているので、国力や経済力そのものの指標とするのは無理があると言われています。
両団体は、1995年迄は共同で報告書を出していましたが、1996年から袂を分かち現在に至っています。参考までにWEF報告書の20位までを掲載しておきます。全体の半分を欧州勢が占め、アジアではシンガポールの2位がトップでした。
順位 国名 スコア
1位 米国 85.6
2位 シンガポール 83.5
3位 ドイツ 82.8
4位 スイス 82.6
5位 日本 82.5
6位 オランダ 82.4
7位 香港 82.3
8位 英国 82.0
9位 スウェーデン 81.7
10位 デンマーク 80.6
11位 フィンランド 80.3
12位 カナダ 79.9
13位 台湾 79.3
14位 オーストラリア 78.9
15位 韓国 78.8
16位 ノルウェー 78.2
17位 フランス 78.0
18位 ニュージーランド 77.5
19位 ルクセンブルグ 76.6
20位 イスラエル 76.6