大間のクロマグロ!
カテゴリ: 趣味
公開日:2018年12月28日(金)
大間のクロマグロ!
日本が世界に誇るお寿司は一年中新鮮に保たれ、様々な魚や貝類を味わうお客に満足感を提供しています。その中でも、一番好まれるのがマグロであることは誰もが知っていることです。マグロと言えば日本近海では大間のクロマグロが一番有名で、毎年この時期になると一番大きいクロマグロに数千万円の値がついてTVで話題になっています。大間で釣ることが出来るクロマグロは大間近辺で誕生するわけではないことを皆さん知っているでしょうか?実は東シナ海の南西諸島海域で誕生するのです。そして太平洋側の黒潮と日本海側の対馬海流に乗り、餌を追い掛け大きく育ちながら北上し、津軽海峡で交差します。例年10月~11月になると大間の周辺には脂がのったサンマの群れが回遊しますし、さらに旨みのある肝を内蔵したスルメイカもやって来ます。12月頃にこのサンマやスルメイカを餌にしたマグロは、脂、旨みともに身に着け、最高級のマグロに仕上がるのです。ところが、今年は海水温が高いため、サンマもスルメイカも津軽海峡にほとんどいません。それで、大間ではクロマグロの漁獲量が昨年の3分の1程度にまで落ち込んでいて、漁師たちにとっては死活問題になっています。また、忘年会から新年会にかけての書き入れ時に、ネタとして定番のトロも赤身も品不足になり、値段も高騰しています。温暖化がクロマグロの漁獲量に迄影響するとは困ったものです!