最強寒波!
カテゴリ: 科学、自然
公開日:2018年03月04日(日)
最強寒波!
この冬のシーズン、北半球の世界各地で最強寒波が吹き荒れています。日本は日本海側や北海道に大雪と史上最低気温をもたらしました。アメリカ北東部やロシアの東シベリアには猛烈な寒波に襲われ、直近では欧州が「シベリアの熊」の襲撃で各地に大雪をもたらしています。サハラ砂漠でも久しぶりに雪が降りました。この最強寒波が世界各地を襲う原因は北極の温暖化にあると専門家はみています。二酸化炭素の排出による問題はこれまで幾度となく指摘されてきました。典型的な現象として今年の北極の海氷面積は史上最小になったそうです。北極の温暖化が進むとシベリアの寒冷高気圧が巨大化し、蛇行する上空のジェット気流に乗る様にしてより緯度の低い日本や欧州までも寒波が下ってきているのです。しかしこの海氷縮小の問題はもっと深刻なことを隠しています。それは原因が二酸化炭素だけではないということです。温暖化による海氷の縮小で永久凍土に含まれているメタンハイドレードが地表に出てきて、メタンガスの放出が起こる可能性があります。メタンガスの温室効果は二酸化炭素の数十倍あると言われているので、海氷がさらに進みメタンガスの放出が現実になると、自然環境メカニズム自体が大きく変わってしまう可能性があるそうです。