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がん対策への2つの取り組み!

カテゴリ: 健康 公開日:2019年12月22日(日)

がん対策への2つの取り組み!

   武田薬品工業がアメリカのターンストーン・バイオロジックスに約131億円を前払いして、ターンストーン・バイオロジックス社が持っている主力候補薬「Rival-01」の開発と商品化を共同で進めることになりました。この薬はウイルス療法と言われ、ウイルスをがん細胞内に侵入させて免疫反応を促進させる仕組みです。進捗状況に合わせ、武田薬品工業は、最大約980億円を支払う可能性があるそうです。ターンストーン・バイオロジックス社は非上場の新興企業で、「Rival-01」はまだ臨床試験を行っていません。投資リスクも伴いますが、両社は費用と利益を折半する計画で、別のがん治療薬の共同開発も目指すとしています。

このように、世界の製薬大手企業は、がん治療につながり得る医薬品の開発などに資金をつぎ込んでいます。その市場規模は2024年までに約25兆円に達すると予想されています。

   大腸がんリスク軽減の遺伝子発見が発見されました。

英国の科学誌ネイチャーに掲載された内容によると、京都大学等の研究グループが潰瘍性大腸炎(UC)の患者から大腸がんの発症リスクを低くする遺伝子変異を発見したそうです。
UC患者の腸粘膜の遺伝子変異を正常な組織と比較分析した結果、正常な大腸粘膜に比べて、UC患者では3倍の速さで遺伝子変異が蓄積されることが分かりました。がん化に関わる変異もあった一方、「NFKBIZ」という遺伝子の機能が失われる変異パターンが3割と最多の頻度で起こっていました。さらにこの変異パターンは、がん化を抑制することが判明したのです。遺伝子変異を促進しやすいとされる慢性的な炎症は、必ずしもがん化に関わる遺伝子変異だけを促す訳ではないことを示唆しています。研究グループによれば、「NFKBIZ遺伝子などに注目すれば、がんの予防に効果のある薬剤を開発できるかもしれない」とコメントしています。

 

有効な対策が早く確立することを期待しましょう!