目を見張る艶やかさ・【花桃の里】!
目を見張る艶やかさ・【花桃の里】!
毎年、長野県阿智村では4月中旬から5月中旬にかけて花桃が見ごろを迎えます。約10,000本の赤、白、ピンク色の花が咲き誇り、美しい光景が広がります。その中でも、中央自動車道・園原ICから近い月川温泉郷【花桃の里】では、標高750m~1000m、約4kmに亘りおよそ5000本の花桃が多くの訪問客を迎えます。桜よりもっと色が鮮やかなのでその風景は圧巻です。GW期間中も楽しめるので足を運んでみては如何でしょう!
伊豆半島がユネスコ世界ジオパークに認定!
伊豆半島がユネスコ世界ジオパークに認定!
そもそもジオパークとは?
【地球や大地を表す "Geo" と、公園を示す "Park" を組み合わせた造語が大地の公園、すなわちジオパーク "Geopark" です。もともと地質学的に重要な地域の保全と地域社会への貢献を目的としたもので、1990年半ばに活動が広がり、2000年にヨーロッパジオパークネットワーク(EGN)が設立されました。2004年にUNECOが支援を表明して世界ジオパークネットワーク(GGN)が成立し、日本においても2009年に日本ジオパークネットワーク(JGN)が誕生しました。2015年にはUNESCOの正式事業として認定されています。
ジオパークは3つの活動を柱にしています。
1.保全
ジオパークを保全する活動
2.教育
ジオパークを教育に活かす活動
3.観光(地域振興)
ジオパークを観光に活かす活動で、持続可能な観光=ジオツーリズムを振興して地域に貢献する活動 】
「顕著な普遍的価値を持つ遺産の保護を目的とする世界遺産と異なり、資産を活かした教育や観光といった持続可能な開発を視野に入れている点が特徴です。」
ユネスコ世界ジオパークの概要について!
ユネスコ世界ジオパークは、地層、岩石、地形、火山、断層など、地質学的な遺産を保護し、研究に活用するとともに、自然と人間とのかかわりを理解する場所として整備し、科学教育や防災教育の場とするほか、新たな観光資源として地域の振興に生かすことを目的とした事業です。ユネスコの国際地質科学ジオパーク計画(IGGP)の一事業として実施されています。
現在、世界で35か国・127のユネスコ世界ジオパークが認定されています(2017年8月現在)。
日本では今回の伊豆半島以外に、8地域(洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島、山陰海岸、室戸、隠岐、阿蘇、アポイ岳)が認定されています。日本人出すべて訪れた人はどれほどいるのでしょうか?
富士山と桜
富士山と桜
霊峰富士山と桜が重なると、外国人には最も「日本らしい風景」と受け止められるようです。中国人を始め多数の外国人がカメラを手にして訪れる最も有名な場所の一つに山梨県富士吉田市の新倉山浅間公園があります。富士山を背景に650本の満開ソメイヨシノと五重塔を一望出来るので、満足度が高い様です。先日の週末も朝からたくさんの人が訪れて、カメラや携帯で画像を撮りまくっていたそうです。
世界遺産・吉野山の桜!
世界遺産・吉野山の桜!
シロヤマザクラを中心とした約3万本の桜が山全体をピンク色に染める景色は、そのボリューム感も花弁の彩も息をのむような美しさで圧倒されます。標高の高いところの「上千本」は既に満開で、頂上付近の「奥千本」も今週末には満開になるそうです。ぜひ一度行ってみたいと思います。
「日本三大・・・・」に桜もあります!
「日本三大・・・・」に桜もあります!
先日掲載した天然記念物指定桜にも含まれていますが、三春滝桜(福島県)、山高神代桜(山梨県)、根尾谷淡墨桜(岐阜県)を日本三大桜と称します。共通しているのは樹齢が1000年を超えることと地元の人々が様々な取り組みをして現在まで維持していることです。
これほどまで長期にわたり、地域の人々が主体となって多数の木々を守る国は他にあるのでしょうか?
三春滝桜:
樹齢1000年を超え、樹高12m・枝張りは直径12mもあるベニシダレザクラの巨木です。30年ほど前に花が白くなったので土壌改良や完熟肥料を使い、現在は本来の紅色の花に戻ったそうです。
山高神代桜:
樹齢が1800年とも2000年ともいわれるエドヒガンザクラで、幹回りは11.8mあり日本一巨大な桜です。これだけの樹齢だと樹勢が衰えてくるため、16年前に現在の北杜市が樹勢回復事業をスタートさせました。その後4年の期間をかけて土壌改良に取り組んだ結果、現在は根が伸びていることが確認されています。
根尾谷淡墨桜:
樹齢1500年以上と言われるエドヒガン桜で、つぼみの時は淡いピンク、満開になると白色、散りぎわには淡い墨色になることから命名されたそうです。1948年に当時の文部省の調査で「3年以内に枯死」と宣告されたそうですが、1949年に接木を施したところ1950に見事再生させることが出来ました。その後も度重なる施術により現在に至っています。
天然記念物指定を受けた桜一覧!
天然記念物指定を受けた桜一覧!
1919年に制定された天然記念物制度で、2018年現在39件の桜が天然記念物に指定されています。下記がそのリストですが、この中には日本五大桜に数えられる「石戸蒲ザクラ」、「三春滝ザクラ」、「山高神代ザクラ」、「狩宿の下馬ザクラ」、「根尾谷淡墨ザクラ」がすべて含まれています。天然記念物になるのは長寿が前提となりますのでソメイヨシノは入っていません。一番多い種類は長寿と巨木が特徴のエドヒガンだそうです。 |
・盛岡石割ザクラ(エドヒガン・岩手県盛岡市) |
・龍谷寺のモリオカシダレ(シダレザクラ・岩手県盛岡市) |
・角館のシダレザクラ(シダレザクラ・秋田県角館町) |
・鹽竃神社の鹽竃ザクラ(サトザクラ・宮城県塩竈市) |
・南谷のカスミザクラ(オオヤマザクラ・山形県鶴岡市) |
・伊佐沢の久保ザクラ(エドヒガン・山形県長井市) |
・三春滝ザクラ(シダレザクラ・福島県三春町) |
・馬場ザクラ(エドヒガン・福島県大玉村) |
・大戸のサクラ(シロヤマザクラ・茨城県東茨城町) |
・桜川のサクラ(シロヤマザクラ・茨城県桜川市) |
・金剛ザクラ(ヤマザクラ・栃木県日光市) |
・三波川の冬ザクラ(フユザクラ・群馬県藤岡市) |
・石戸蒲ザクラ(エドヒガン・埼玉県北本市) |
・大島のサクラ株(オオシマザクラ・東京都大島町) |
・小木の御所ザクラ(サトザクラ・新潟県佐渡市) |
・極楽寺の野中ザクラ(オオヤマザクラの変種・新潟県阿賀町) |
・梅護寺の数珠掛ザクラ(サトザクラ・新潟県阿賀野市) |
・小山田ヒガンザクラ樹林(エドヒガン・新潟県五泉市) |
・橡平サクラ樹林(オオヤマザクラ・新潟県新発田市) |
・素桜神社の神代ザクラ(エドヒガン・長野県長野市) |
・松月寺のサクラ(ヤマザクラ・石川県金沢市) |
・山高神代ザクラ(エドヒガン・山梨県北杜市) |
・躑躅原フジザクラ群落(フジザクラ・山梨県富士吉田市) |
・狩宿の下馬ザクラ(ヤマザクラ・静岡県富士宮市) |
・木曽川堤のサクラ(エドヒガン・愛知県一宮市) |
・根尾谷淡墨ザクラ(エドヒガン・岐阜県本巣市) |
・揖斐二度ザクラ(サトザクラ・岐阜県大野町) |
・霞間ヶ渓のサクラ(ヤマザクラ・岐阜県池田町) |
・中将姫誓願ザクラ(ヤマザクラの変種・岐阜県岐阜市) |
・臥龍のサクラ(エドヒガン・岐阜県高山市) |
・三多気のサクラ(ヤマザクラ・三重県津市) |
・常照寺の九重ザクラ(シダレザクラ・京都市右京区) |
・樽見の大ザクラ(エドヒガン・兵庫県養父市) |
・白子不断ザクラ(ヤマザクラの変種・三重県鈴鹿市) |
・知足院ナラヤエザクラ(カスミザクラ・奈良県奈良市) |
・三隅大平ザクラ(ヤマザクラ、エドヒガンの自然交配種・島根県浜田市) |
・大村神社のオオムラザクラ(サトザクラ・長崎県大村市) |
・ヒガンザクラ自生南限地(エドヒガン・鹿児島県姶良郡) |
・荒川のカンヒザクラ自生地(カンヒザクラ・沖縄県石垣市) |
一部の桜を見てみましょう。
狩宿の下馬ザクラ
桜川のサクラ
樹齢約800年の石戸蒲ザクラ
樹齢約660年の三隅太平ザクラ
何処も彼処も桜だらけ!
何処も彼処も桜だらけ!
ちょっと変わった桜シーンが紹介されています。
京都府八幡市にある背割堤のソメイヨシノを空から撮ったシーンです。ピンクの芋虫みたいな感じですが、中はトンネルになっているのではないでしょうか?
和歌山県田辺市にある熊野本宮大社には日本一を誇る大鳥居(高さ33.9m、幅42m)があります。この大鳥居を守る様に植樹された桜は街灯りでピンク色に染まっています。そして午前4時ごろ、月が西に沈むと東の空に天の川が姿を現しました。まさに幻想的なシーンです。
桜シーズン・ソメイヨシノ真っ盛り!
桜シーズン・ソメイヨシノ真っ盛り!
関東から関西にかけて桜シーズン真っ盛りで、どこもお花見客で溢れています。
桜の代表格はソメイヨシノで全国に1000万本植樹されていると言われています。初めのソメイヨシノ(原木)はどこにあるかと言えば、江戸時代中期~末期に園芸が盛んであった染井村(現・豊島区駒込付近)で、エドヒガンとオオシマザクラの交雑によって誕生したとされています。名前は当時から桜で有名だった奈良県吉野の名前にあやかって、ソメイヨシノと命名されたそうです。(但し奈良県吉野の桜は大部分がヤマザクラだそうです)。お花見で有名な染井霊園によると、園内にある100本のソメイヨシノの中に原木があるかわからないとのこと。一方、千葉大学の中村教授が上野公園の桜を遺伝子解析したところ、動物園正門前の小松宮像近くにある管理番号136番の桜が原木である可能性が高いそうです。同教授は江戸時代の園芸家である伊藤伊兵衛正武(1667~1757)が交配した可能性が高いとも指摘しています。ソメイヨシノは植樹された本数が多く、一斉に開花するので華やかですが、寿命は60~100年ほどで、樹齢500年以上もあるようなシロヤマザクラのように長期間歴史と共に生きることが出来ません。桜が散るとなんとなくはかない気分になりますので、今のうちにお花見をしましょう!
関東の桜名所!
関東の桜名所!
いいよいよ2018年のお花見シーズンです。桜名所100選の中で関東の名所を挙げてみました。訪れたところが意外に少ないことに気付きます。
・かみね公園(茨城県日立市)
動物園や遊園を併設した桜の名所
・平和通り(茨城県日立市)
約1.8kmの平和通りを彩る桜のトンネル
・静峰ふるさと公園(茨城県那珂市)
2000本のヤエザクラが一面をピンクに染め上げる
・日光街道桜並木(栃木県宇都宮市)
約16kmと、全国屈指の規模を誇る桜並木
・大平山県立自然公園(栃木県栃木市)
約4000本が咲き誇る約2kmの桜名所
・大平山(栃木県栃木市)
4000本のソメイヨシノが山全体を彩る
・赤城南面千本桜(群馬県前橋市)
約1.3kmの市道が満開時には桜のトンネルに
・桜山公園(群馬県藤岡市)
山全体をピンク色に染め上げる様子は圧巻
・大宮公園(埼玉県さいたま市)
約1000本の桜が咲き競う、埼玉県内屈指の桜の名所
・熊谷桜堤(埼玉県熊谷市)
江戸時代から知られる桜の名所が今も人々を魅了する
・長瀞(埼玉県秩父郡長瀞町)
町全体が桜色に染まる季節を楽しむ
・泉自然公園(千葉県千葉市)
お花見広場や草原の桜がお勧め
・清水公園(千葉県野田市)
100年の古木「劫初の桜」が見られる民営の自然公園
・茂原公園(千葉県茂原市)
約2850本の桜で彩られる、茂原市民の憩いの場
・新宿御苑(東京都新宿区)
高層ビルと桜のコラボは都心ならでは
・上野恩賜公園(東京都台東区)
日本一の花見客を誇り、江戸時代より親しまれる桜の名所
・隅田公園(東京都墨田区)
8代将軍・徳川吉宗が造った桜の名所
・井の頭恩賜公園(東京都武蔵野市)
池の中央にかかる七井橋からの眺めがお勧め
・小金井公園(東京都小金井市)
都立公園の中でも最大規模を誇る公園に桜が咲き誇る
・県立三ツ池公園(神奈川県横浜市)
78品種1600本の桜が順次開花
・衣笠山公園(神奈川県横須賀市)
三浦半島随一の桜の名所
・小田原城址公園(神奈川県小田原市)
天守閣やお堀などを背景に咲く、満開の桜が絶景
日本が誇る美しい花の世界!
日本が誇る美しい花の世界!
気温がどんどん上がってきていよいよ春の到来です。ぜひ訪れたい花の世界の一部をお届けしましょう。
弘前公園(青森県弘前市):
ソメイヨシノ中心に52品種・2600本の桜と天守閣そしてバックにそびえる岩木山はまるで絵画の様です。
御船山公園(佐賀県武雄市):
桜並木とつつじ谷が季節によって楽しめます。
高田公園(新潟県上越市):
高田城を拝むように4000本の桜がお堀に垂れ下がります。
国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市):
ネモフィラと海が一体化した美しい青の世界。季節が変わるとスイセンやチューリップが出迎えます。
あしかがフラワーパーク(栃木県足利市):
樹齢150年を超える大藤と栃木県指定天然記念物の白藤に圧倒されます。
天空のポピー(埼玉県皆野町・東秩父村):
秩父連山を背景に丘陵斜面をシャレーポピーが赤く染めます。
富士芝桜まつり(山梨県富士河口湖町):
秀峰富士と約80万本の芝桜、ピンク・白・紫色が織りなすタペストリーの様です。
芝桜の種類は8つでリトルドット・オータムローズ・モンブラン・オーキントンブルーアイ・ジャイアントローズ・多摩の流れ・マックダニエルクッション・スカーレットフレームです。
あわじ花さじき(兵庫県淡路市):
100万本の菜の花と海の大パノラマが広がります。季節によってはサルビア・ボンファイヤー、ひまわり、ポピーが海を引き立てます。
北上展勝地(岩手県北上市):
150種・1万本の桜が創作する約2kmのさくらトンネル。20~30分かけて馬車に乗り桜を満喫してはどうでしょう。