2018年・ワイン大豊作!
2018年・ワイン大豊作!
国際ぶどう・ぶどう酒機構(OIV)の発表によると、全世界のワイン生産量は去年の12.4%増の2億8200万ヘクトリットルで、今世紀最大級とのことです。その中でも、半分以上を生産している欧州は大豊作です。昨年欧州を襲った悪天候の影響で生産が極度に落ちた影響もありますが、イタリアは4850万ヘクトリットル(34%増)、フランスは4610万ヘクトリットル(28%増)、スペインは4100万ヘクトリットル(27%増)を生産し、その他、ドイツでもイギリスでも記録的な生産をあげているようです。大豊作の背景には今年ヨーロッパを襲った極端な寒暖の天候がありました。
まず冬の終わりから春のはじめにかけての記録的な寒波です。この寒波は「東の猛獣」という別名で呼ばれ、ヨーロッパ各地に平年よりも10℃以上低い気温をもたらしました。ぶどうの開花が遅れ、成長も遅くなったことから、逆に霜害による被害が少なくすんだようです。
夏には記録的な高温と晴れの日が続きました。イギリスでは42年振りの大熱波となり、フランスでは史上2番目に暑い夏となりました。こうした記録的な高温や晴天により、ぶどうの成熟が進み、収穫も記録的に早い時期から始めることが出来たのです。イギリスなどは「記録的な年」と呼ばれるほどの当たり年で、ワイン農家は加工や貯蔵場所が不足するかもしれないと嬉しい悲鳴を上げているそうです。また、生産量だけでなく、品質も上等のようで、ボルドーワインの農家は、今年のビンテージは今世紀最高といわれた2009年や2010年に匹敵するかもしれないと、喜びと期待をあらわにしているそうです。販売に至るのは数年先になりますが、期待して待ちましょう!