国際競争力ランキング!
国際競争力ランキング!
先日WEF(世界経済フォーラム)が発表した報告書によると、日本のランキングは昨年より3つ上がり5位となりました。一方、IMD(国際経営開発研究所)の報告書では9位になっています。WEFとIMDの違いについて調べてみたら興味深いことがわかりました。
WEFはスイスのジュネーブに本部を置き、世界賢人サミットともいわれる「ダボス会議」の主宰者として有名です。WEFが毎年発表する国際競争力ランキングの報告書は「Grobal Competitiveness Reports」として発表されていますが、世界の130以上の国・地域を対象として調査した結果を発表しています。調査項目は12大項目(制度的環境、インフラ整備、マクロ経済、保健衛生・初等教育、高等教育、市場効率性、労働市場効率性、投資市場洗練性、技術先進性、市場規模、ビジネス洗練性、技術革新)及び100以上の小項目に分かれています。国の生産性能力に関する要因を重視しているので、先進国のランキングが高くなる傾向があります。
IMDはスイスのローザンヌに本部を置くビジネススクールです。IMDが毎年発表する国際競争力の報告書は「World Competitiveness Yearbook」として発表されています。調査項目は4大項目(経済状況、政府の効率性、企業の効率性、インフラ)及び300以上の小項目に分かれています。企業活動を支援する環境を重視しているので、国力や経済力そのものの指標とするのは無理があると言われています。
両団体は、1995年迄は共同で報告書を出していましたが、1996年から袂を分かち現在に至っています。参考までにWEF報告書の20位までを掲載しておきます。全体の半分を欧州勢が占め、アジアではシンガポールの2位がトップでした。
順位 国名 スコア
1位 米国 85.6
2位 シンガポール 83.5
3位 ドイツ 82.8
4位 スイス 82.6
5位 日本 82.5
6位 オランダ 82.4
7位 香港 82.3
8位 英国 82.0
9位 スウェーデン 81.7
10位 デンマーク 80.6
11位 フィンランド 80.3
12位 カナダ 79.9
13位 台湾 79.3
14位 オーストラリア 78.9
15位 韓国 78.8
16位 ノルウェー 78.2
17位 フランス 78.0
18位 ニュージーランド 77.5
19位 ルクセンブルグ 76.6
20位 イスラエル 76.6