2019第2四半期・補聴器出荷台数!
2019第2四半期・補聴器出荷台数!
日本補聴器工業会が2019年第2四半期の補聴器出荷台数を発表しました。
本サイトは「明るく楽しく補聴器をつける時代の到来」を目指しています。その第一歩として今年中に60万台の出荷を期待していることは、既にお伝えしてきました。
2019年の前半のトピックスが2つあります。
① 前半の出荷台数が296,271台になり、後半もう少しし頑張れば60万台に届きそうです。
② RIC耳かけ補聴器が大躍進しています。おそらく充電式補聴器の浸透が後押ししているとみられますが、この傾向はさらに加速するように思います。
詳細は次の通りです。
2019年 第2四半期(前年比) 1~6月(前年比)
合計 : 152,612(103%) 296,271(102.8%)
ポケット型 : 4、230(86%) 8,293(85%)
耳かけ型 : 44,054(97%) 88,563(99%)
RIC型 : 60,783(118%) 112,342(116%)
メガネ型 : 102(101%) 170(108%)
耳あな型 : 38,584(95%) 76,303(95%)
既成耳あな型: 4,859(87%) 10,600(87%)
1~6月構成比 2019年 2018年
ポケット型 : 8,293(2.8%) 9,723(3.3%)
耳かけ型 : 88,563(29.9%) 89,486(31.1%)
RIC型 : 112,342(37.9%)96,502(33.5%)
メガネ型 : 170(0.1%) 157(0.1%)
耳あな型 : 76,303(25.7%) 80,070(27.8%)
既成耳あな型: 10,600(3.6%) 12,170(4.2%)
「明るく楽しく補聴器を着ける時代の到来」は近い!
「明るく楽しく補聴器を着ける時代の到来」は近い!
昨日、本サイトの打ち合わせで四谷に出向いた帰りの地下鉄の電車内で、耳に黒いものを装着して携帯を熱心に見ている(聞いている?)人が3人もいました。
(どなたかわからないように画像を編集したので、黒い部分がぼやけているかもしれませんが、感じはつかめると思います。)
パッと目には黒いものが耳に入っているので違和感を覚えるはずですが、昨晩は見ていて何も異常さを感じませんでした。ここ数年、ほとんどの歌手がイヤモニターと称する大きなものを耳に装着して歌を歌っている光景を見慣れていること、さらに、最近は至る所で、ワイヤレスイヤフォン着けている人がいることが、大きな理由のように思いますが、この違和感のなさはとても良いことだろうと思いました。
補聴器の耳あな型は基本的に肌色が基本になっています。理由は、耳の色と余り変わらず、目立たないようにしているからです。耳あな型の一番大きいフルカスタムを装着すると下記の様な装着状態になります。
昔から、耳あな型に対する装用者の要望項目に目立たない補聴器ということがあり、このフルカスタムはあまり人気がありませんでした。しかし、黒いイヤホンを当たり前のごとく装用している人たちを見ていると、フルカスタムは出っ張ってもいないし、とてもきれいな形に見えるではありませんか?
老若を問わず、メガネがファッション化している今日この頃、黒いイヤフォンより格好の良いフルカスタムが見直されておかしくないことを確信しました。この【はじめての補聴器】サイトが目指している「明るく楽しく補聴器を着ける時代の到来」はすぐそこまで来ていると感じ、嬉しさのあまりに、この記事を掲載した次第です!
2019年第一四半期の補聴器出荷台数!
2019年第一四半期の補聴器出荷台数!
本サイトは【楽しく明るく補聴器を着ける時代の到来】を目指している中立のサイトで、それを達成するために注目しているのが、四半期ごとに日本工業会が発表している補聴器出荷台数です。本来であれば、実際に販売されている台数で見て行きたいのですが、そのデータは存在していません。既に10年以上に亘り年間50万台が続いてきましたが、2018年にようやく58万5千台に到達し、いよいよ60万台が見えてきました。出来れば2019年に60万台を達成したく、皆さんと一緒に注目して行きましょう!
第一四半期の数字は次の通りです。60万台達成には一四半期平均15万台ですので、もうひと踏ん張りと言ったところでしょうか?
2019年第一四半期 2017年同期比%
総数 :143,659台 102.6%
ポケット型 : 4,063台 84.5%
通常耳かけ型 : 44,509台 101.0%
RIC耳かけ型: 51,559台 114.4%
メガネ型 : 68台 86.1%
耳あな型 : 37,719台 95.8%
耳あな型既製品: 5,741台 86.8%
参考の為に下記の数字を見るときに注目すべき点を挙げておきます。
① RIC耳かけ型がどこまでシェアを伸ばすか?
第一四半期のRIC耳かけ型は35.9%のシェアになりました。充電式と相乗効果で、このまま広がって行くと50%に達する可能性があります。
② 耳あな型の挽回はあるのか?
今月GNヒアリング社が耳あな型のベースとなる耳型を最終レーザーによる自動採集装置の発売を発表して話題になっています。安全に耳型が取れるということで、補聴器販売店側が耳あな型補聴器に今まで以上に積極的になる可能性があります。
③ 耳あな型既製品の数字が伸びていくだろうか?
米国で従来ご法度であった補聴器のOTC販売(特に耳あな型の既製品)が認められる可能性が出ています。早ければ2021年から実施される見込みで、日本では、現在存在している通信販売市場に変化が出る可能性があります。
人工内耳について❣
人工内耳について!
難聴の種類で最も多いのは感音難聴です。そして、感音難聴の原因で最も多いのは加齢性難聴であることは既にサイトの中で解説しています。感音性難聴に対処するもので、最も普及している対処方法は補聴器の装用ですが、高度や重度難聴の場合、補聴器で対応ができないレベルも存在します。そのような時に、現在普及が進んでいるのが人工内耳です。
人工内耳が日本で紹介されてから既に10年以上経過していますが、2017年以前は、成人では両耳の聴力が90デジベル以上の「重度難聴」だけが対象でした。しかし、2017年から両耳70デジベル以上90デジベル未満の「高度難聴」で、補聴器をつけた状態で言葉を聞き分けられる最高語音明瞭度が50%以下の人にも対象が拡大され、急速に広まってきています。
人工内耳は音を電気信号に変換して聴神経を刺激し、情報を脳に伝えることで聞こえるようにする装置です。仕組みを簡単に説明すると、
① 側頭部につける体外装置が音声情報を解析して電気信号に変換します。
② 皮下に植え込まれたインプラントに電磁波として送信します。
③ その情報が再度電気信号に変換され、蝸牛に挿入された電極から聴神経を介して脳に伝わります。
④ その結果、脳で音として認識されるというものです。
インプラントを埋め込むために手術が必要です。手術時間は1時間30分程度で、手術後約1週間入院となります。
人工内耳が導入された数年は年間200~300件ぐらいだったらしいですが、現在は、年間約1200件位の手術が行われています。対象は1歳以上の乳児から高齢者まで幅広く、比較的安全な手術だそうです。
昔は健康保険の適用外で高かったのですが、今日は人工内耳に健康保険が適用される様になりました。また、心身障害者(児)医療費助成制度や高額療養費制度などの申請も可能です。自治体によって助成制度を設けていることもあるので、担当している部署に確認してみることをお勧めします。
アメリカの補聴器最新事情!
アメリカの補聴器最新事情!
アメリカの補聴器販売についてはFDA(食品医薬局)が厳密な管理をしていて、現在は一定の資格がないと販売が出来ない環境にあります。そんな中で、業績を伸ばしているチェーン店にコストコがあります。同社では、各地にある倉庫の中に大きな防音室や測定機器を備え、専門店と同様の対応をしているようです。日本でも、約6年前から補聴器事業を立ち上げ、アメリカと同じ基準で販売をしています。
世界には大手の補聴器販売グループがかなりあるのですが、個人的な推測では、コストコは既に世界の2~4位に入っていると思います。
コストコの動きを見て補聴器事業に参入しようとしたのが、アメリカ最大のドラッグストアであるCVSヘルスでしたが、最近、突如その方針を撤回した模様です。理由はアメリカ議会とFだの動きにあるようです。
昨年8月にアメリカ議会はFDAに対し、2020年8月12日までに、OTC(既製品?)に関する規則を準備するように命じました。既製品については、日本では、新聞紙上で補聴器と集音器の広告が毎日掲載されていて慣れっこになっていますが、アメリカでは、これまで幾度か試みた企業があるのですが、FDAが頑として許可しなかった歴史があります。おそらく、デジタル補聴器の技術的進歩や携帯などが補聴器と連動するデバイスになり、自分である程度の調整が出来る時代になったことが背景にあると思いますが、アメリカの議会もFDAも規制緩和に乗り出した感があります。
CVSヘルスはこの動きを知って、コストコのように巨額の設備投資をやめ、OTCが具体化するであろう2021年頃に向けた戦略を練っているものと思われます。
補聴器関連の規則は世界的にもアメリカのFDAと欧州のCEが主導してきた経緯がありますので、時間の差はあれ、日本でも同様の動きが出てくるように思います。そうなった場合は補聴器の価格に変化が起きますし、流通構造も大きな変化が出てくるかもしれません。
いよいよ、明るく楽しく補聴器を着ける時代の到来になるかもしれません!
2018年補聴器出荷台数が60万台に近づく!
2018年補聴器出荷台数が60万台に近づく!
日本補聴器工業会が2018年1月から12月までの補聴器出荷台数を公表しました。内容は次の通りです。
2018 2017 増減率
総数 :585,255 562,747 104.0%
ポケット型: 19,931 23,238 85.8%
耳かけ型 :186,674 184,441 101.2%
RIC型 :198,707 172,736 115.0%
メガネ型 : 347 480 72.3%
耳あな型 :156,351 163,590 95.6%
耳穴既製品: 23,245 18,262 127.3%
補聴器出荷台数とは、日本補聴器工業会に属しているメーカー各社が自主的に出した数字を集計した数字で、販売台数とは一致していません。しかし、長年同じ方法で公表している数字なので、市場傾向を見ることが出来る唯一の情報です。2018年の特徴がいくつかありますので掲載します。
① 総数が585、255台となり、60万台に近づいてきました、10年以上も50万台の数字で推移してきましたので、2019年は60万台への挑戦の年になります。
② RIC型が大幅に伸びて、形状別では耳かけ型を押さえて1番になりました。この傾向はこれからも続くと思われます。
③ オーダーメイド耳あな型が減少しています。RIC型や耳かけ型に充電式が投入されている為、この傾向は当分続くのではないでしょうか?
④ 耳穴既製品が増加しています。価格が安いいことと、デジタル製品を投入するメーカーが出てきたことが増加につながっていると思います。
補聴器用電池の動き!
補聴器用電池の動き!
【はじめての補聴器】サイトに参加して頂いているファルタ・マイクロバッテリー・ジャパン様のご招待を頂き、本日東京ビッグサイトで開催されているウェアラブルEXPOに行ってきました。この展示会は主に健康に関連し、身に着けて活用出来る製品を作っている会社が、それらを活用しようとする企業との商談及び技術相談の場として設けられた場です。170の企業がブースを設け、訪れる方々も多く大変混雑していました。ファルタ・マイクロバッテリー・ジャパン様のブースを訪れ、補聴器用電池の動向についてお聞きしました。同社は補聴器用電池の市場で、世界では50%強、日本でも約70%のシェアを持つ世界No1のメーカーです。この2年間で登場した充電式補聴器の状況については、日本の場合、現状では全補聴器の約10%が充電式で、シェアを伸ばしているRICタイプに限って言えば、現状で約30%が充電式になっているそうです。さらに4年後を見据えると、全補聴器の50%が充電式になるのではと予測されているそうです。個人的にも、充電式を使ってみて、これはとても便利だと感じて、ブログに記載したことがありますが、同社の予測は間違っていないように思います。補聴器購入の時に、機種選定の参考にして下さい!
明るく楽しく補聴器を着ける時代の到来は?
明るく楽しく補聴器を着ける時代の到来は?
日本補聴器工業会が主催して日本の補聴器事情に関する調査を昨年実施し、「JapanTrak2018」という報告書が公開されました。同団体のホームページに掲載されていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。この調査は2012年と2015年にも実施されていて今回が3回目となります。特に2015年から2018年の間に、補聴器業界では沢山の前向きな動きがありましたので、2015年と比較したときに、実質的な良い変化が出てきているのではと期待していました。この3年間の前向きな動きは主に次の通りです。
① テクノエイドが主催する認定補聴器技能者の数が3500人を超えていること
② 日本耳鼻咽喉科学会が推進している補聴器相談医が4000人を超えていること
③ 補聴器販売店協会が厚生労働省の支援を受けて、補聴器販売技能者研修会を推進していること
④ 補聴器メーカー各社の製品性能が飛躍的に進化し、さらにIoTとの関連など、利便性が広がっていること
⑤ 軽度・中等度難聴児のための補聴器購入費等助成事業が全都道府県で実施され始めたこと
⑥ 軽度・中等度難聴で高齢者補聴器購入費助成事業が一部の自治体で始まったこと
⑦ 平成30年度から、「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」の活用により、医療費控除を受けられることが、厚生労働省、財務省によって承認されたこと
⑧ 補聴器販売店の自店ホームページが拡大し、インターネット経由補聴器情報を得ることが飛躍的に拡大したこと
⑨ 歌手が耳あな型補聴器と同じ形状のイヤモニターを着けるのが流行し、見た目にも補聴器の違和感が減少していること
この様な現状下、本サイトでは「明るく楽しく補聴器を着ける時代の到来」を目指し、2018年と2015年の数値を比較分析したうえで、一般の方々に知っておいて欲しい項目を抜粋して紹介することにしました。
○ 難聴者率:
全体では11.3%で2015年と変化はありません。全人口が1億2600万人とすると1424万人が難聴者になります。
○ 補聴器所有者率:
2015年は13.5%でしたが、2018年は14.4%と増えています。これは上記に列記した様々な動きが貢献し、比較的に若い世代に補聴器が浸透し始めていることを示しているのではないでしょうか?しかしながら、イギリスの48%、ドイツの37%、フランスの41%、米国の30%などと比べると遥かに低いレベルです。この原因は主に福祉制度、言語、感性、販売店の水準などの違いによるものと思われます。
○ 補聴器の全体的満足度:
2015年は39%でしたが、2018年は38%でほとんど変わっていません。補聴器の性能は3年間でかなり進化していますから、満足度が変わらないという結果には納得がいきません。この満足度についても欧米に差をつけられています。イギリスは74%、ドイツは76%、フランスは82%です。17年間各地の補聴器販売店訪問から、日本には知識も経験も豊富な方たちが沢山おられるのが分かっているので、販売水準で劣っているとは決して思えないので不思議です。
○ 難聴度による補聴器所有率:
障害者総合支援法の対象となる高度・重度難聴と、対象にならない軽度・中等度難聴の2つに分けて比較をします。軽度・中等度難聴者は2015年が88%で2018年は94.9%になります。高度・重度難聴者は2015年が全体の12%で2018年は5.1%でした。調査に参加された方の人数が2015年と2018年で異なるため、この差はあまり問題にならないと思います。補聴器の保有率を見てみると、高度・重度難聴の場合2015年が72.5%で2018年が61%です。軽度・中等度難聴の場合2015年が7.2%で2018年は9.1%でした。これらのデータで注目したいには2つです。1つは軽度・中等度難聴の比率が圧倒的に多いのに所有率が10%以下と圧倒的に低いことです。日本人は欧米人に比べ、高度難聴になってから補聴器を装用する方が多いのですが、音は聞こえるけれど言葉の理解がなかなか改善しないケースが多々あります。軽度・中等度難聴の時から、言葉の理解をつかさどる脳神経に音声を届けて、脳神経を常に活性化しておく必要があることを認識してください。2つ目は、数字はまだ少ないですが、軽度・中等度難聴者の補聴器所有率が増えたことです。上記に掲載した様々な効果を表している良い例だと思います。この9.1%が20%程度になると「明るく楽しく補聴器を着ける時代」の到来と言えるのではないでしょうか?
○ 補聴器非所有者に対する耳鼻科医師と販売店の対応:
補聴器非所有者が耳鼻科医師に補聴器装用の相談に行ったときに、2015年は88%の人が「特に行動する必要はない」と言われています。2018年では89%でした。行動するという言葉の意味が補聴器を着ける必要がないという意味であれば、これは悲しいことだと思います。一方、販売店の場合、2015年は23%が「補聴器を購入する必要はない」と言われています。2018年は28%に増えました。これはとても良い傾向で、販売店が営利目的ではなく、その方の状態を正確に把握し、真摯に対応していることの表れだと思われます。信頼できる販売店が増えているのではないでしょうか?
○ 仕事での補聴器装用効果:
仕事上で補聴器をつけて役に立っているかを調べたところ、程度の差はあるにしても、2015年は90%の方が役に立っていると回投し、2018年はそれが93%になりました。補聴器の進化と販売店の調整力が貢献しているデータだと思います。
○ 両耳装用率と効果:
両耳装用率は2015年が44%で2018年が53%です。本来あるべき方向に進んでいるのではないでしょうか。2018年だけのデータですが、両耳難聴で両耳装用の満足度は42%ですが片耳だけの装用だと25%まで下がります。これでも両耳装用の優勢性がわかります。
○ 補聴器の満足度に影響を与える因子:
2018年 2015年
音の豊かさ又は忠実な再現: 1位 1位
トーンと音の明瞭さ: 2位 3位
自然な音: 3位 1位
大きな音の時の快適さ: 4位 5位
製品の信頼度: 4位 4位
性能と金額のつり合い: 6位 6位
全体的な快適さ: 6位 6位
ハウリング抑制: 8位 8位
アフターサービスの質: 9位 9位
調整期間中のサービスの質: 10位
プロフェッショナリズム: 10位
多少の変動はありますが影響を与える因子の内容は変わっていません。販売店を訪れるときは、販売店の方からこれらの点についてよく説明を聞くべきだと思います。
○ 聞き取りが必要とされる場面10傑:
1位:電話での会話
2位:家族との団欒
3位:1対1での会話
4位:少人数での会話
5位:テレビ観賞
6位:多人数での会話
7位:騒音下での聞こえ具合
8位:店内での買い物の時
9位:子供と話すとき
10位:仕事場
これら10傑は項目も順位も2015年と2018年では変動がありません。ご自身が補聴器を必要としてもいる理由は何かこの中で選び、購入擦る際はそのことをよく販売店の方に伝えることが大切です。
○ 分析後の見解:
今回のデータを分析した限り、全体的に良い方向に進んでいることは読み取れますが、「楽しく明るく補聴器を着ける時代の到来」にはまだ少し時間がかかるようです。
補聴器出荷台数・2018年7~9月!
補聴器出荷台数・2018年7~9月!
2018年第3四半期(7月~9月)の出荷台数が発表されました。
総台数は146,175台で、前年同期比1.1%の増加です。
ポケット型は4,833台で、前年同期比14.2%の減少です。
RIC耳かけ型は49,522台で、前年同期比12.0%の増加です。
通常の耳かけ型は49,470台で、前年同期比0.4%の微増です。
メガネ型は92台で、前年同期比11.5%の減少です。
耳あな型オーダーメイドは39,832台で、前年同期比3.7%の減少です。
既製品の耳あな型は5,306台で、前年同期比33.1%の増加です。
2018年1月~9月の状況は下記の通りです。
総台数は434,283台で、前年同期比1.1%の増加です。
ポケット型は14,556台で、前年同期比17.6%の減少です。
RIC耳かけ型は146,023台で、前年同期比15.8%の増加です。
通常の耳かけ型は138,957台で、前年同期比1.8%の増加です。
メガネ型は249台で、前年同期比29.9%の減少です。
耳あな型オーダーメイドは117,0220台で、前年同期比4.4%の減少です。
既製品の耳あな型は17,476台で、前年同期比30.7%の増加です。
主宰者コメント:
―全体としては2018年前半の好調を維持しています。9月に開催された補聴器フォーラム2018の影響で最終四半期(10月~12月)に出荷台数の増加が期待されます。
―製品のカテゴリー別にみるとRIC耳かけ型が益々増加する傾向にあります。背景としては、各メーカーの製品が品質的に向上していることや充電式が広まっていることが考えられます。これから購入を検討される方は、まずRIC耳かけ型を試してみることをお勧めします。耳あな型オーダーメイドは減少傾向に歯止めがかかりません。耳かけタイプが多少見えても構わないという時代になってきたのかもしれません。
―既製品の耳あな型も増えています。ほとんどが小型の耳穴型ですが、気安く耳に挿入出来ることが人気の要因です。加えて、一部のメーカーがかなりレベルの高い機種を使用していることも影響しているかもしれません。
第3回JAPAN補聴器フォーラム2018開催!
第3回JAPAN補聴器フォーラム2018開催!
9月22に秋葉原UDEX イベントスペース アキバ・スクエアで開催さがスタートした第3回JAPAN補聴器フォーラム2018に行ってきました。展示会場を訪れ、補聴器メーカー様の各ブースで取材をしましたので、明日以降順次各メーカー様のレポートを掲載していきます。また、各社の最新のカタログを入手しましたので、価格表及び価格と機能比較表を改編する予定です。ご期待ください!