日本は誰がどのように守るのか?
日本は誰がどのように守るのか?
日本の安全保障という観点で世界の動きを見ると、3ヶ月前にロシアがウクライナ侵攻を始めた事で様々な事が
変化したというよりは判って日本の安全保障に対する考え方が変わったのではないか?
先ず大きく変わったことが3つある。
1.ロシアのウクラアイナ侵攻で主権国家がいつでも攻撃され、それを国連も他の国も止められないということ。
2.日本には日米安全保障条約があり、他国が攻めて来たら米国が守ってくれるという神話が崩れたこと。
3.民主国家対共産主義もしくは独裁国家の分断が顕著化し、現在最も過激な中国、ロシア、北朝鮮と真正面で対峙しているのが
日本であること。
この様な状況下、米国のバイデン大統領が来日した。
岸田総理大臣との面談で確認された中で注目した点が3つあった。
A.日本の立場は専守防衛に変更がないこと。
B.核を含めた拡大抑止が確認されたこと。
C.日本が防衛費を大幅に増額すること。
専守防衛は憲法で定められているので簡単に変えることは出来ない。
仮定の話として上記3ヵ国のどこかもしくは3国結託して日本を攻撃してくる場合、通常兵器で攻撃してくるとは思えず
核の可能性が高いのではないか?
なぜなら日本の自衛隊の戦闘能力は高いとみられているので、1回で決着を付ける為に核を使う戦術を取ってくるように思う。
平和憲法の専守防衛は美しいがそういう時代なのだろうか?
拡大抑止が確認されたというが、政治家レベルの確認であって、実戦レベルでは日米の誰がどのような方法で
反撃を決定して実施するのか全く判っていない。
現実問題に発展した時に決定権は自分ではないとして決定も実施もたらい回しになる様な気がしてならない。
日本が防衛費を増額するのは大賛成である。これまで長く防衛費が抑えられてきたので、
実戦になったら不足している物ばかりが実態ではないだろうか?
GDPの2%以上は来年以降として、今回に限っては長年の不足分を解消するためにもっと大きい予算を組むのも必要ではないか?
適基地攻撃力よりも特に実現してほしいのは日本全体を包み覆うシールドの開発である。
何処の国もこれは開発出来ていないが、専守防衛を建前とするならこの技術を日本の叡智を結集して可及的速やかに創るべきである。
沖縄復帰50周年!
沖縄復帰50周年!
遠い存在だった沖縄が日本に復帰したのは戦後27年の1947年。
2022年5月でちょうど50周年になり沖縄では記念行事が行われた。
47年当時自分は大学4年生で同年7月から2ヶ月スペインに行っていたので、沖縄復帰の事を考える時間がなかった。
スペインに行くときに初めて飛行機に乗った程だから当時沖縄に行ったこともなく、行こうと考えた事もなかった。
これまで沖縄に行ったのは補聴器メーカーバーナフォン時代に3回である。
正に南国で住宅などの建造物も国際通りに立ち並ぶお店も東京とは大分雰囲気が違う印象であった。
なんとなく遠い存在ではあるが、高校野球と最近のバスケットボールBリーグは全く違いを感じさせない。
統計的に50年間の変化を見ると県内総生産は4600億円から4兆5200億円に増えた。
県民所得は約44万円から約238万円になった。但し、全国平均の4分の3程度である。
観光客は44万人から1016万人に増大した。
世界文化遺産や自然遺産にも登録され知名度の向上と共に観光地としての価値は益々上がりそうである。
一方米軍基地の課題は依然として残る。基地面積は約2万9千ヘクタールから約1万9千ヘクタールに減少したが、
辺野古移転や普天間飛行場の課題が依然として存在しているし、米軍兵士の起こす非行犯罪も収束していない。
ところが、以前から指摘されていた中国の台湾侵攻や尖閣諸島の占領について、
ロシアのウクライナ進行を契機に一層の現実味を帯びて来ており、沖縄の米軍基地の存在意義に焦点が当たっている。
中国が台湾に進行すると、戦局とは別に台湾から沢山の避難民が沖縄にやって来る可能性があり、
その場合の受け入れをどうするかについて国も沖縄県も真剣に対策を立てておく必要に迫られている。
沖縄復帰50周年は沖縄の経済発展を促進する契機にしなければならないだろう。
同時に、日米安全保障条約依存症から脱却して、日本の国家安全保障について、
国民全体が真摯にパラダイムシフトを進めるスタートの年でもあるのではないか?
戦争の行方!
戦争の行方!
2月24日にロシアのウクライナ侵攻が始まってから既に2か月以上が経過した。
国外に避難した人たちは祖国に帰りたいのに帰れないもどかしさを抱えつつ、その暮らしを立てるのに苦労している。
仕事を見つけようとしても言葉の壁があったり、全てを一から始める生活は本当に大変ではないか?
一方ウクライナに残った人たちは戦火に晒され、攻撃に怯えながらも必死で生きている、あるいは理不尽にも殺された人たちが沢山いる。
誰もがこんな状態を望まないのにある日突然国境を越えて隣国のロシアが侵攻してきたのだ。
ウクライナ人の国家を守る強い意志に加え西側諸国の経済制裁やウクライナへの武器供与もあり、
ロシアは思ったように出来ないことに苛立ち益々エスカレートした発言をしている。
プーチンが「ロシアは他国の持っていない武器を持っており必要に応じて電光石火の如くそれを使う」と発言したが、
これ派ウクライナだけでなくその他の国も対象となるので、世界は今とんでもない状況に晒されていると考える必要があるのではないか?
日本は今日からゴールデンウィークで、本来なら浮き浮きした気持ちで初夏の陽気を楽しむところだが、気分的に開放感が感じられない。
戦争が早く終わり、ウクライナの人々に穏やかな日常が戻って欲しい、そう望むばかりである!
ウクライナ・頑張れー!
ウクライナ・頑張れー!
4月18日の週に入り、ロシアがウクライナ東部と南部マリウポリに集中して大攻勢をかけている。
TV情報によれば、5月9日にプーチンが勝利宣言をしたいが為に急がせているとのこと。
マリウポリも東部もロシア側の情報が多くなりウクライナの劣勢が感じられ、このまま敗戦につながるのかと不安に駆られる。
米国やNATOが提供しているといわれる攻撃型武器は何処にあるのだろうか?
手配が手遅れでウクライナが降参するのでは何の意味もないではないか!
米国もNATOっももっと迅速な対応をしてほしい。
病気で動きが取れない身としては参戦出来ず申し訳ないが、声援だけは強く送りたい。
ウクライナ・頑張れー!
4月の危機!
4月の危機!
日本では佐々木朗希投手の完全試合が嬉しいニュースとして日本中を席巻し、開幕したMLBでは鈴木誠也が4試合で3本塁打と華々しく登場し、不振の大谷を置き去りにする程の明るいニュースが飛び交っている今日このごろだが、拡大か収束かはっきりしないコロナ禍が沈黙していて不気味であるのに加え、今月世界を震撼させそうなのがロシアのウクライナ大侵攻予測である。
ドンパス地方を占領するためにロシア軍が国境に集結し今にも大攻勢をかけそうな様相であるし、南のマリウポリでは2万人以上が殺され、さらに化学兵器が使用された未確認情報で世界が緊張している。
それに対しウクライナ側は欧米からの武器提供を受けて徹底抗戦の構えだが、何処で戦闘を進めるのか明らかになっていないので、
圧倒的な戦力を誇るロシアに瞬く間にやられそうである。その結果ロシアのプーチンは誇らしげに勝利を宣言するだろうが、
その裏には何万人もの死者や捕虜そして何百万人もの避難者を出しているのである。
こんな蛮行が世界で許されるとすれば世界の治安は無いに等しい。
やはりどこかで欧米も戦いに加わる必要があるのではないか?
ロシアの北海道侵攻の可能性!
ロシアの北海道侵攻の可能性!
この可能性についてはこれまで2回ほど掲載したが、ついにロシアの政治家がその可能性を仄めかし始めた。
よくわからない「公正なロシア」政党の党首であるミロノフ氏が「どの国にも願望があれば、隣国に領土要求を提出することができる。
専門家によれば、ロシアは北海道の権利を有している」と言い出したのである。
現実に択捉・国後島で1000人規模の軍事演習を始めたことをロシア国防省が発表している。
ウクライナでの蛮行を見ると可能性はあると感じるが、訪島のところはどうなのだろうか?
自衛隊は旭川と札幌に駐屯していてロシアが侵攻してくるとすれば3カ所が想定されるということで、
それに対する対応をすべく戦術を張り巡らせているが、想定外の事が起きても大丈夫か不安なところもある。
日本国憲法と日米安全保障条約で大丈夫か?
日本国憲法と日米安全保障条約で大丈夫か?
プーチン大統領の卑劣なウクライナ侵攻を毎日TV報道で見、国連がプーチン大統領の暴挙を全く止められない実力を確認すると、
日本が突然どこかの国から侵略を受けた時に守ることが出来るのか疑問に感じる。
当面考えられる侵略国はロシア、中国、北朝鮮及び韓国である。
韓国は他の3国とは意味が違うが既に竹島を実効支配している事から可能性として加えたものである。
これまでは日本国憲法は唯一の被爆国という背景もあって政治家も弁護士達も誇りに感じ遵守する必要性を訴える人が多かった。
日米安全保障条約の影響もあり専守防衛で安全は守れると考えてきたのは国民の大半も同様であった。しかし、2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻の悲惨さを見せられて日本国民は日本も安全ではないことを痛感したのではないか?
日本国憲法の三原則とは①国民主権、②基本的人権の尊重、③平和主義である。
最近特に指摘されているのは平和主義に係わる第9条の改正である。
憲法第2章の「戦争の放棄」には基本的形式や構造を解説する唯一の条文として第9条があり、
【日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。】と記載されている。
ロシアが突然北海道に乗り込んできて一部を占拠しさらに進軍を開始した時、中国が台湾に続いて沖縄に進軍して来たとき、
北朝鮮が九州にミサイル攻撃を仕掛けてその後上陸して来たとき、日本は平和主義だから止めろと言っても、
日本は日米安全保障で守られていると言っても、進撃を止める対抗策としては役に立たないのである。
まして核を使われてしまったら周囲は海で逃げ道がないので策の打ちようが無い。
米国にしても日本に置いている米軍基地は真っ先に攻撃される可能性が高いので、
侵略が開始されたら先ず自国民の防衛を最優先に考えるであろう。そうなると米軍基地以外は無防備に近い状態になってしまう。
世界が平和な状態であれば特に問題は無いが、ロシアや中国の動きを見ていると日本として自力防衛をする必要を強く感じる。
日本は自衛隊を持っているがこれは軍隊で無いので軍隊を持たない珍しい国なのである。
平和憲法は是非守れば良いと思うが、専守防衛の為に十分な最新技術を取り入れた武器や機器を日本中に張り巡らせる必要があるだろう。この問題はこれまで十分な対策をとってこなかっただけに凄く急ぐ必要があると感じる。
防衛費が国の予算の2%を超えるとか超えないとかいった水準の議論をしている時ではないように思う。
ロシアが民主国家になる可能性はあるか?
ロシアが民主国家になる可能性はあるか?
共産主義の独裁者プーチンが自己の主義主張を押し通しウクライナに侵攻して入るのを米国もNATOも表立った戦いを避けている。
国連の安全保障理事会も常任理事国のロシアが拒否権を使って自由気ままに暴れ回っているのを見ているしかない。
常任理事国5ヵ国はすべて核を持っているのでどの国のリーダーでもプーチンと同じような事が出来る可能性を今回の件は証明している。
安全保障理事会の枠組みを根本から変えないと役に立たないのである。
現在核を保有していて1党独裁の様相を呈している国はロシア、中国、北朝鮮である。
中でもロシアと中国は核を1000発以上保有していると言われ、米国に匹敵するパワーを保持している。
ソヴィエトが崩壊しロシアがヨーロッパ化する中でロシアの民衆は自由化を謳歌していたはずだが、それを独裁者プーチンがぶち壊し、
隣国ウクライナにむごい仕打ちをしているのである。
大昔と違い地球温暖化や人類の技術革新によりロシアでも多くの地域で物資が豊かに行き渡るようになったので、
生活面で共産化しなければならない時代は終わっていると推測する。
歴史的なロシアの立ち位置や国家間の覇権争いという人間本来の欲望がなくなることは難しいと思うが、
どの国も協調しつつ国民に豊かな生活を提供するという世界にする事は可能ではないだろうか?
特にロシアは一度ヨーロッパ化を体験しているだけにその可能性は高いはずである。
近い将来独裁者プーチンが国際裁判所により裁きを受けて、ロシアが民主国家に変貌することを期待したい。
ひょっとするとロシアはNATOと安全保障条約を取り交わすかも知れない。
そうなれば世界の脅威は中国だけになり、やがて中国も民主化の流れに飲み込まれるのではないだろうか?
災害への備え!
災害への備え!
戦争、地震、コロナと心配事ばかりです。それでも春の花は美しく咲いているのですが何か心の余裕がなくてその美しさに浸りきれません。
この大きな心配事は個人の力が及ばない大きな出来事です。それでも何かをしなければもっと悪い方向に向かってしまうに違いありません。
自然災害には勝てませんが防災の意識を高めて様々な準備をすることで多少は被害を減らすことができるかもしれません。
阪神大震災を経験した人が教えてくれました。
ジャッキを一つ用意していればもしもの時、物の下敷きになった人を助けられるかもしれないと、いつも方位磁石を一つ持っていれば地下やあるいは地上でも景色の変わり果てた場所から家に帰れるかもしれないと、お風呂の残り湯をおいておけば様々に水が必要なとき役立つと。先日地震がありました。東京は震度4でしたが怖かったです。震源地の方々はどれだけ怖かったでしょうか。
またインフラが止まって不自由を強いられている方々も多いと思います。
日々の備えと自分のできることを僅かでもする事以外にこの幾つもの困難に立ち向かう事はできないように思えます。
国連(安全保障理事会)は役に立っているか?
国連(安全保障理事会)は役に立っているか?
2月24日にロシア軍がウクライナ侵攻を開始し今週日本も加わり欧米の経済制裁が始動した。
本日ポーランドに近いベラルーシで行われる2回目の停戦協議が紛争解決につながる化は不透明である中、
ロシアのウクライナ侵攻はどのような形で決着するのだろうか?
オミクロンの新種が登場し相変わらずコロナ禍の脅威に直面している上に、別の意味で世界を震撼させる出来事が浮上し、
コロナ禍問題すら影が薄い状況になっている。
国連の安保理では当事者のロシアが拒否権を発動したことで、世界の安全保障面での国連は役に立たないことが立証された。
そこで国連特別総会が開かれ「対ロシア非難決議案」が141ヵ国/193ヵ国の多数で採択されたが、
これ自体に物理的な効力は何もないのである。
今後世界の批判がロシアに集中しロシアの孤立に追い込む可能性はあるが、棄権した常任理事国の中国を中心にロシア支援が強化され、
この採択の効果は出ないことも考えられる。
国連憲章で定められた安全保障理事会15ヵ国が国際の平和及び安全の維持に関する主要な責任を負うことになっているが、
世界の安全を最も脅かす可能性がある最大手の核保有国5ヵ国が常任理事国で拒否権を持っていることが不合理ではないだろうか?
今回のウクライナ侵攻でもロシアは拒否権を発動しあらゆる議論に蓋をしている。
こんなことで安全保障理事会そのものが成り立つのであろうか?
仮にロシアによるウクライナ侵攻が成功し莫大な犠牲者を出しながらウクライナを占領しても
安全保障理事会はロシアの好き勝手を放置せざるを得ないかもしれない!