睡眠の重要性!
睡眠の重要性!
睡眠負債という言葉があります。
スタンフォード大学のデマント教授が提唱した言葉で、日々の睡眠不足が借金のように
積み重なり、認知症や生活習慣病等のリスクを高める状態のことをいいます。
そもそも睡眠には下記の5大使命があり、睡眠負債はこれらの使命を妨害するのです。
・脳と体に休息を与える
・記憶を整理して定着させる
・ホルモンバランスを調整する
・免疫力を上げる
・脳の老廃物を排出する
睡眠は時間と質が大きく影響しています。
時間については、米国で30~102歳までの110万人を6年間追跡調査したところ、
最も死亡率が低かったのが7時間睡眠の人達で、それより短くても長くても死亡率は上昇し、
最大で3~1.4倍高くなったそうです。
睡眠は個人差が大きいので、7時間睡眠にこだわる必要はありませんが、
自分に合った質の良い睡眠を取ることが重要のようです。
質の観点では、睡眠は脳と体も眠っている「ノンレム睡眠」と脳は起きていて体が眠って
いる「レム睡眠」があります。寝ついてすぐに訪れるのが最も深いノンレム睡眠で、
これは90分間ほど続きます。このノンレム睡眠中に、新陳代謝を促して健康や老化防止に
貢献する成長ホルモンが最も多く分泌されます。従い質の良い睡眠とは、この最初の
90分をいかに深く、ぐっすり眠るかということになります。
良質の90分睡眠を得るためのキーポイントは体温だそうです。体の深部体温は、
日中は高く、眠るときは低くなります。眠る時に深部体温が十分下がらないと、
ノンレム睡眠が摂れないのです。
そのために実践すべき習慣をいくつか掲載します。
○ 入浴は就寝の90分前迄にすませる。
入浴後深部体温が下がるのに90分ほどかかるので、その時点で就寝すると熟睡に
つながります。
○ 寝るときは靴下を脱ぐ。
寒い夜などに靴下をはいたまま寝る人がいますが、靴下は深部体温を下げるのを
妨げることになります。
○ 寝床にスマホは持ち込まない。
寝る前のスマホ画面から出るブルーライトを網膜が感知すると、覚醒度が上がります。
またスマホを操作することで、脳も興奮するので最良の90分が得られません。
○ 午後3時までに20分程度の仮眠を取る。
眠くなった場合の話ですが、夕方の長い仮眠より早めの20分仮眠の方が夜の睡眠に
有効です。30分未満の昼寝をする人は、昼寝習慣がない人に比べて認知症発症率が
6分の1程度だったとの報告もあるそうです。