様々な原因で起こる痛風!
様々な原因で起こる痛風!
突然手足の指の付け根等が腫れて堪えられない痛みを感じたことはありませんか?
私は15年くらい前に悩まされました。医者で血液検査をしてもらった結果、血液中の
尿酸値が7mgを超えていたため痛風と診断され、それ以来毎日薬を飲んでいます。
一般に男性の方が算出される尿酸量が多く、女性は女性ホルモンに尿酸を排泄する働きが
あるので、痛風の患者としては男性の方が多い疾患です。
痛風を語るにはプリン体と尿酸を把握しておく必要があります。プリン体は細胞の核に
存在する核酸の主成分でアデニンやグアニンとして存在しています。
プリン体は肝臓で代謝さえて最終的には尿酸となって尿や便として身体の外に
排出されます。つまり尿酸とはプリン体の燃えかすということになります。
1日に体内で産生される尿酸はおよそ700mgです。また排泄される量も700mg
なので,体内の尿酸は常に一定の量に保たれています。これを「尿酸プール」といい、
何らかの理由でこのプールが溢れて、1デシリットルの血液中の尿酸が溶解限界の
7.0mgを超えてしまうと痛風の原因である高尿酸血症になるのです。
体内には、食物から取り込まれるプリン体のほかにも、新陳代謝によって古い核酸が
分解したものや、グルタミンやグリシンなどから合成されたものがあります。
痛風の原因となる尿酸が増える理由がいくつかあります。下記する原因を改善すれば、
痛風の発生を抑えることが出来ます。
○ 体内で生産されるプリン体の増加:
プリン体は運動したり臓器を動かしたりするためのエネルギー物質なので、短距離走や
激しい筋肉トレーニングなど短時間に大きな力を必要とする運動では大量の
エネルギーが使われるため、プリン体がエネルギーの燃えかすとして増えてしまいます。
○ 肥満:
肥満は体内でのプリン体の合成を促進し、尿酸の排泄機能を低下させてしまいます。
砂糖を多く含む清涼飲料水の飲み過ぎや動物性食品の取り過ぎも肥満の原因です。
○ 腎臓の機能低下:
腎臓の機能低下で尿酸を正常に分解出来なくなり、体内の尿酸が増えてしまいます。
○ 過度のアルコール摂取:
よく言われるビールに限らず、どのアルコール飲料でも飲むと体内で分解される際に
尿酸が作られます。
○ プリン体を多く含む食品の摂取:
レバーや白子、あん肝、魚の干物はプリン体が多いです。プリン体は水に溶けるので、
鶏ガラスープなど肉や魚から取ったスープ、さらに、ラーメンのスープもプリン体が
多く含まれています。
○ ストレス過多:
ストレスもまた腎臓の負担になり、尿酸を増やす要因の1つです。