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脂肪酸とオリーブオイル!

カテゴリ: 健康 公開日:2020年06月13日(土)

脂肪酸とオリーブオイル!

人類が摂取する3大栄養素はたんぱく質・糖質・脂質です。

今回は脂質の主要な構成要素である脂肪酸に焦点を当てて、特にオリーブオイルのことについて掲載したいと思います。

○ 脂肪酸:

脂肪酸は他の様々な形態の物質と結びつくことで脂質を形成しています。

  健康に欠かせない存在で次の様な働きをしています。

  ・活動のエネルギー源(カロリー)

・人体の細胞膜、ホルモン、核膜などを構成

・皮下脂肪として臓器や寒さや物理刺激からの保護機能

・脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)の吸収促進

 

大きく分けると次の4つに分類されます。

・飽和脂肪酸:エネルギーとして使われやすく体内で合成できる脂肪酸で、

過剰摂取は健康面でデメリットがあります。炭素鎖2重結合を

持たない安定した構造で、肉、乳製品(牛乳、バター)卵黄、

チョコレート、ココナッツ、パーム油などに多く含まれています。

・一価不飽和脂肪酸:オメガ9系脂肪酸とも呼ばれ、比較的にエネルギーとして

使われにくく、炭素鎖2重結合を一つ持つ不安定な構造です。

   オリーブオイル、菜種油、アボカド、タラ肝油、イワシ油等に

多く含まれています。オレイン酸が有名です。

・多価不飽和脂肪酸:オメガ3系とオメガ6系脂肪酸に分類され、炭素鎖2重結合を

一つ以上持つ不安定な構造です。これらの脂肪酸はヒト体内で

生合成できないので、食事として摂取するべき脂肪酸として

必須脂肪酸とも呼ばれています。オメガ3系にはDHAと

EPAがあり、オメガ6系にはリノール酸があります。

・トランス脂肪酸:植物油を高温にする過程などで生成される脂肪酸で、健康的に

マイナス面が報告されています。マーガリン、ショートニング、

加工油脂などに含まれる可能性があります。

 

脂肪酸は味覚にも影響を与えます。

様々な種類の「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の組み合わせにより、

一定温度での溶けやすさ、味、風味(香り)が形成されるため、

同じように見える脂身であっても違いが出てくることになります。

 

結論的には適量の不飽和脂肪酸を摂取し、脂肪酸の過度の摂取は避け、

トランス脂肪酸はあまり摂取しない様にしましょう。

 

   オリーブオイル:

oliveoil1

  様々な料理にも使える食物油としては王様といえます。

  主分の75%以上が不飽和脂肪酸であるオレイン酸です。残りの約20%が

  飽和脂肪酸でそれ以外に、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンK、ビタミンEが
含まれています。オレイン酸が多く含まれている食物油は、次の様な食物油が

ありますが、オレイン酸の含有量でオリーブオイルに敵いません。
落花生油45.5%、ごま油39.8%、菜種油62.6%、米ぬか油42.6%。

 

オリーブオイルの効能としては主成分のオレイン酸とポリフェノールが代表格です。

オレイン酸の効能:

・LDLだけを抑制します。リノール酸やリノレン酸もLDLを下げますが、同時に

 HDLも下げてしまいます。

・オレイン酸は酸化されにくいので、発がんを誘発するといわれる過酸化脂質に

 なりにくくなります。

・飽和脂肪酸に比べると胃での滞在時間が短いため、胃酸分泌が少なく胃もたれや

 胸焼けが起こりにくいです。結果として、胃酸過多や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の
予防につながります。

 

オリーブオイルの持っているポリフェノールの効能

・アルツハイマー病の原因の一つにアミロイドβがあります。ポリフェノールの

 オレオカンタルという物質がアミロイドβを除去する働きが注目されています。

・3-4時間しか持続しない抗酸化力ですが、毎日摂取で抗酸化力を維持出来ます。

・ポリフェノールのヒドロキシチロソールが美肌効果に優れています。

・発酵食品との相性が良く、特に納豆との組み合わせは次の様な効用があります。

   血液サラサラ効果

   骨を丈夫にする効果

   便秘解消効果

   納豆のビオチン(ビタミンB7)と卵黄に含まれるレシチンは相乗効果により
脳を活性化し記憶力の減退を防ぐことができます。しかし、卵白のアビジンという

成分は、ビオチンの吸収を阻害する恐れがあると言われていますので、

卵を加える時は卵黄だけがお薦めです。

 

   摂取するオリーブオイル:
種類は酸度が0.8%以下のエクストラバージンオイルが重要です。酸度が上がると

効能が劣化するのでお薦めできません。さらに、オリーブオイルは15~25℃での

保存が重要なので、エクストラバージンオイルと記載されている輸入品でも、

輸送途上の保管温度が低かったり高かったりすると品質の劣化が起こる可能性が

あります。さらに、保管中に日光に当たるだけで劣化する特徴もあるので、

購入するときに良くチェックしてください。

冷蔵庫に入れるのも望ましくありませんので注意してください。

毎日の摂取量は大さじ2杯程度と言われています。

 

新型コロナウイルスに負けないように、毎日オリーブオイルを使った料理を食べて、

健康生活を謳歌しましょう!