認知症防止に欠かせない葉酸!
認知症防止に欠かせない葉酸!
ほうれん草の抽出物から発見された葉酸が認知症予防に効果があることをご存じですか?葉酸の大切な役割の1つにホモシステインの代謝があります。ホモシステインとはアミノ酸の一種で、メチオニンという必須アミノ酸がグルタチオンやタウリンといった、別の有用な物質に変わる工程で一時的に生成される繋ぎ役のようなアミノ酸です。ここで大きな役割を成すのが葉酸なのですが、葉酸が不足するとグルタチオンやタウリンなどへの生成プロセスが滞り、ホモシステインばかりが残ってしまいます。余ったホモシステインは血中に流れ出て高ホモシステイン血症になります。高ホモシステイン血症は、動脈硬化を促進しますので、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、脳血管障害(脳梗塞、一過性脳虚血発作)を引き起こす原因となります。さらに、高ホモシステイン血症はアルツハイマー病をはじめとする認知症を引き起こす原因であることが判明しています。もう一つ、活性酸素も増やすので、老化を促進し、これに関連した疾病リスクも高まるなど、およそいいことは1つもありません。
2017年の数字ですが、厚生労働省の調査結果によると、日本人の1日あたりの葉酸摂取量は平均約290マイクログラムで、奨励摂取量の240マイクログラムは超えているのですが、米国の奨励摂取量は400マイクログラムで、国際感覚と非常にかけ離れているそうです。さらに高齢になると消化機能や代謝機能が落ちてきますから、摂取量は若い人達以上に心がける必要があるかも知れません。
葉酸が多く含まれている食物を掲載しますので、是非、積極的に摂取してください。
ほうれん草、小松菜、春菊、ニラ、グリーンアスパラ、ブロッコリー、菜花、オクラ、モロヘイヤなどの緑色の濃い野菜、のり、枝豆、緑茶、鶏や豚のレバー、いちご、マンゴー等です。一番簡単に摂取出来そうな緑茶は、お茶を1杯淹れると、玉露が150マイクログラム、煎茶は16マイクログラム摂取出来ますが、市販のペットボトルの緑茶は100mlあたり約4マイクログラムしか含まれていません。
自分で淹れたお茶を飲むようにしましょう!