避けたいAGEの蓄積!
避けたいAGEの蓄積!
AGEは「Advanced Glycation End Products」の略称で日本語では終末糖化産物(タンパク質と糖が加熱されてできた物質)と言います。AGEは細胞表面の“AGE受容体”で認識され、それによって酸化ストレスや炎症反応を引き起こします。コラーゲンや筋肉などのたんぱく質の質を低下させて血管に蓄積すると、筋梗塞や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗しょう症、目に蓄積すると白内障の一因となります。また、コラーゲンの変性によるシワやたるみなどの外見上の老化も引き起こします。
AGEは、2通りのしくみで体内に溜まっていきます。
一つ目は、体内でつくられるAGEです。
血中のブドウ糖が過剰になってあふれ出すと、人間の体の細胞や組織を作っているタンパク質に糖が結びつき、体温で熱せられ「糖化」が起きます。こうして「タンパク質と糖が加熱されてできた物質=AGEができます。体内のタンパク質が糖化しても、初期の段階で糖の濃度が下がれば元の正常なタンパク質に戻ることができます。しかし高濃度の糖がある程度の期間さらされると、毒性の強い物質に変わってしまい元には戻れなくなります。
もう一つは外から取り込むAGEです。
AGEはいろいろな食べ物・飲み物の中にも含まれ、私たちは食事や間食として取り込んでいます。一つの例としてホットケーキがあります。小麦粉(糖)と卵や牛乳(タンパク質)をミックスして加熱することでホットケーキは出来上がります。このホットケーキ表面のこんがりキツネ色になっている部分こそが糖化した部分、つまりAGEが発生しているところです。飲食物に含まれるAGEの一部は消化の段階で分解されますが、約7%は排泄されずに体内に溜まってしまいます。
AGEの量は血糖値と持続間の積算値で求められます。
血糖値が高いほど、体の中で糖とタンパク質が結びついて多くのAGEが発生します。そして糖にさらされる時間が5年、10年と長くなればなるほどAGEは溜まり続けるのです。また、AGEを多く含む食べ物を頻繁に食べると、それだけ蓄積量が増えていきます。
褐色変化のあるファストフードや、ブドウ糖に比べてAGEが約10倍形成しやすい果糖が含まれるフルーツは要注意食品です。
やはり、AGEを溜めない食事法が必要です!