メニュー

アメリカ産牛肉の肥育ホルモン剤に要注意! - 天と地にある物事を想い巡らすサイト!よろず放談

お問い合わせ

ブログBLOG

アメリカ産牛肉の肥育ホルモン剤に要注意!

カテゴリ: 衣・食・住 公開日:2020年02月18日(火)

アメリカ産牛肉の肥育ホルモン剤に要注意!

アメリカ産牛肉は、以前ステロイドホルモンの一種であるエストロゲンや合成エストロゲンであるジエチルスチルベストロールといった女性ホルモン剤が、成長促進を目的とした肥育ホルモン剤として投与されていましたが、この肥育ホルモン剤の医学的な安全性が不確かなため、アメリカでは1979年に、EUは1981年に使用禁止になりました。しかし、アメリカでは類似した合成の肥育ホルモン剤が今でも投与されています。それに対し、EUは1989年に合成女性ホルモン剤を使用したアメリカ産の牛肉の輸入を禁止しました。

現在はアメリカでも肥育ホルモン剤に対する問題意識が高まり、牛肉の消費量が相当減っているそうです。統計的にみると、1976年には牛肉が肉全体の年間消費量のおよそ半分を占め、1人あたり年間40kgほどの牛肉を食べていたアメリカ人ですが、2018年になると肉全体に占める割合は2割を切り、1人あたり20kgほどしか食べなくなっています。そして、最近は牛肉に「オーガニック」とか「ホルモンフリー」と表示したものが売られているそうです。ホルモンフリーの牛肉は通常の牛肉より4割ほど高いそうですが、健康志向を持つ人や富裕層といわれるハイクラスのアメリカ人は、とっくに肥育ホルモンの使われた牛肉など口にしないと言われています。4割も高いということは、和牛とあまり変わらない価格になります。その他にも、大豆など植物由来の「ダミービーフ」を摂取する健康志向の人達も増えているようです。

現在価格が魅力で、スーパーなどに並べられているアメリカ産牛肉は肥育ホルモン剤が含まれていますから、高い和牛や国産牛では発生しない副作用が起こる可能性があります。

アメリカと並ぶに牛肉の日本向け輸出国であるオーストラリアでは、肥育ホルモンの利用自体は認められています。しかし、日本向けについては、大半の輸入業者やスーパー、外食店などが肥育ホルモンの使用を嫌うので、スーパーの店頭や大手外食チェーンで販売される牛肉は、ほとんど肥育ホルモン剤が投与されていない牛肉だそうです。

和牛や国産牛は肥育ホルモン剤投与が認められていないので安全ですが、値段が高いです。外国産の牛肉については、包装パックに肥育ホルモン剤の使用状況が表示されるようになると、混乱を避けることが出来ると思います。是非、国としてこのルールを定めてほしいものです!