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スティックセニョールに注目!

カテゴリ: 衣・食・住 公開日:2020年02月04日(火)

スティックセニョールに注目!

スティックセニョールはブロッコリーと中国野菜の掛け合わせで生み出された野菜です。当初は「茎ブロッコリー」や「ブロッコリーニ」の名前で日本市場に出荷されましたが、ほとんど注目をされませんでした。仕方なくアメリカに輸出したのですが、その時にスティックセニョールに改名して市場に出したところ大流行になり、晴れて日本に凱旋することになりました。掛け合わせる中国野菜は「芥藍(カイラン)」という野菜です。アブラナ科の緑黄色野菜でキャベツやブロッコリーの仲間です。原産地は広東省で、広東料理にはよく使われるようですが、日本ではあまり流通していません。

スティックセニョールはアスパラに似た感触なので、そこがアメリカで受けたようですが、それに加えて、栄養価の高いところも評価されたようです。

ビタミンB1やB2は当然のこと、ビタミンCはレモンの2倍も含まれています。先日ブログで掲載した、悪玉アミノ酸のホモシステインを排除する葉酸、体内でビタミンAに変換して、皮膚や粘膜を丈夫にし、視力の維持や、がんの予防、免疫力の強化、アンチエイジングなど、健康を保つために重要な働きをするカロテン、カルシウム、カリウム、鉄等のミネラルや食物繊維も豊富です。さらに、特筆すべきは、「スルフォラファン」でしょう。聞きなれない栄養成分ですが、ブロッコリースプラウトと同様、スティックセニョールに豊富に含まれているのです。

「スルフォラファン」の効用は次の様なものがあります。

・解毒作用(がん予防・肝機能):

人の体には、体内に取り込まれた発癌物質を無毒化し、体外に排出する解毒酵素が存在し、スルフォラファンはその解毒酵素の生成を活性化する働きあります。

・抗酸化作用:

スルフォラファンの抗酸化作用は、数時間で効果を失うビタミンCやビタミンEといった抗酸化物質とは異なり、約3日間作用し続けるという特徴を持ちます。ここでも抗酸化酵素の生成を促すという間接的な働きをしているのです。

・新陳代謝:

スルフォラファンは、生体内の酸化還元反応および解毒作用に重要な役割を果たすペプチド(アミノ酸が2個~49個連鎖した状態)であるグルタチオンの生成を促す作用があります。そのため細胞分裂が活性化され、新陳代謝を上げることができます。

・ピロリ菌予防:

スルフォラファンには、胃癌の原因の一つといわれているピロリ菌の殺菌効果が報告されています。