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ふぐ(河豚)の雑学 - 天と地にある物事を想い巡らすサイト!よろず放談

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ふぐ(河豚)の雑学

カテゴリ: 衣・食・住 公開日:2020年01月29日(水)

ふぐ(河豚)の雑学

猛毒を持つ高級な魚ふぐは冬の定番といわれていますが、個人的にはあまり食べたことがありません。しかし、ふぐは個体として強く、病気にもなりにくいので養殖にむいているそうです。将来世界的な食糧難になったときに、たんぱく質摂取の救世主になるかも知れない魚なのです。ふぐに関する雑学を記載します。

   河豚と漢字で書く理由は、中国で食用にされるメフグが河川など淡水域に生息する種であるためです。

   1909年に命名されたテトロドトキシンは、猛毒と呼ばれる青酸カリの500~1000倍以上の猛毒です。

   テトロドトキシンには鎮痛作用があります。

   朝鮮出兵の際にふぐを食べた兵士たちに大量の死者が出た為、豊臣秀吉が1592年に「河豚食禁止令」を出しました。そこから300年近く、ふぐを「公的」に食べることができなかったのです。

   伊藤博文が首相時代に下関を訪れ、ふぐの美味さに感心したので1888年に山口県に限り禁止令を解除しました。

   ふぐの食用・調理については、1948年に大阪府が制定した「ふぐ販売営業取締条例」が最初です。

   漁場は東シナ海ですが、1952年の李承晩ライン(排他的経済水域)公布により1965年までふぐ漁が出来ませんでした。

   ふぐといえば下関と言われるくらい有名ですが、下関は加工地であり生産地ではありません。

   ひれ酒として珍重されるひれは1匹から2枚しか取れません。

   ふぐの研究で一番進んでいるのは東京大学です。1990年代に養殖技術が確立し、現在は10万匹生産の研究を進めています。

   ふぐを一番消費しているのは大阪府です。

   ふぐの毒による死亡事故は2015年以降発生していないようです。