世界で人気のタンパク質・カニカマ!
世界で人気のタンパク質・カニカマ!
先日TVで「カニカマ」の特集番組をやっていました。
健康に良い優良なタンパク質食品として世界で大好評と言うのです。かまぼこがあまり好きでないこともあって、カニカマに興味が無く、個人的には食べたことがないのですが、日本で5万トンの消費量しかないのに、世界では50万トン消費されていると知ってびっくりしました。
カニカマとは、カニかまぼこの略称で、風味、食感、形、色など、カニの身に似せて作られたかまぼこで、英語ではCrab Stick等と訳され、フランスでは「SURIMI」の名で売られ、百科事典にも載っているそうです。
主原料はスケトウダラです。冷凍したすり身で輸入されたものを、すり身に含まれた水分が一定方向に流れるようにして急速解凍し、その後、再度冷凍するとカニの足の同じような繊維が出来るのです。
カニカマの発明については石川県の水産加工メーカーであるスギヨが1972年に昆布から取れるアルギン酸で人工クラゲを作ろうとした失敗作から生まれた説と、広島県の大崎水産が1974年に棒状のカニ風味かまぼこ「カニスチック」を出した説が有名です。大崎水産の「カニスチック」が現在売られているカニカマの原型になりました。大崎水産からカニカマの機械製造を許可された山口県宇部市の食品機械メーカーであるヤナギヤが1979年にカニ風味蒲鉾製造機を開発し、機械による大量生産が可能となりました。1982年には海外への販売も開始し、世界的な普及のきっかけとなったのです。現在、同社のカニ風味蒲鉾製造機械は世界シェアの70%を占めています。
カニカマは安値で食べられるサラダなどのトッピングとして注目され、欧州、米国でまず紹介されました。その後、中国をはじめとするアジア圏に広がって行ったのです。
TVの特別番組で紹介されていたのは、リトアニアにあるカニカマの製造業者でした。この会社は広い敷地にヤナギヤから機械を買い入れ、年間8万トンの生産量を誇ります。まだ需要が伸びているようで、10万トンまでの増産を考えている様です。最大の輸出国はフランス、そしてスペインとのことで、リトアニアがEUに加盟していることが大きいのでしょう。社長さんがTV局の取材者を自宅に招き、プールまであるところを見せて、自分も家族もカニカマで幸せになったと語っていたのが印象的でした。
カニカマはいろいろな種類が販売されているようなので、今後意識して試食してみようと思います!