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「らっきょう・エシャレット・エシャロット」の違いは?

カテゴリ: 衣・食・住 公開日:2020年01月10日(金)

「らっきょう・エシャレット・エシャロット」の違いは?

日本人であれば「らっきょう」は誰でも知っていると思いますが、エシャレットとエシャロットの違いを明確に判っている人はどれくらいいるでしょうか?

大きく分けると「らっきょう・エシャレット」と「エシャロット」の二つに分類されます。

両方ともキジカクシ目、ヒガンバナ科、ネギ属ですが、「らっきょう・エシャレット」は、「らっきょう」種であるのに対し、エシャロットは「タマネギ」種なのです。原産地は前者が中国で、日本では茨城県(らっきょうは鳥取砂丘)が有名です。後者は中央アジアで十字軍がヨーロッパに持ち帰ったとされています。

エシャレットは軟白栽培と称するのですが、らっきょうの食用となるコロンとした白い部分が多くなるように、また軟らかくなるように、若採りされたらっきょうです。1960年代に東京の市場で働いていた男性(名称不明)が新たに仕入れた若採りらっきょうを、当時まだ日本に輸入されていなかったエシャロットの名称で売り出したのですが、その後本物のエシャロットが輸入販売されるに至ってからはエシャレットという商品名で売られるようになったのです。

エシャロットは本来「ベルギーエシャロット」と表記され、紫玉ねぎの小粒版のような感じで、カットすると、つぶれた球のような切り口が見えます。強い刺激臭を持っていて、フランス料理やイタリア料理などに活躍する香味野菜です。日本では、細かく刻んだり、すりおろして、薬味にする人が多いようです。

 

最後に一つ質問です。カレーライスに伴われる「らっきょう」の役割はなにでしょう?

 

答え:「らっきょう」に含まれるアリル硫化物(アリシン)が消化を助け、豚肉に含まれるビタミンB1の吸収を助けるからです。(B1は豚肉に特に多く含まれています。日本人がカレーの具材として使う肉は豚肉が一番多いのです。)