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カカオの話!

カテゴリ: 衣・食・住 公開日:2019年10月10日(木)

カカオの話!

高カカオチョコレートの効果・効能が注目されていますが、カカオそのものも面白いストーリーがあります。いくつか紹介しましょう!
① 原産地:
中央アメリカから南アメリカの熱帯地域です。欧州では栽培出来ません。日本でも沖縄や小笠原諸島だけです。
② 果実:
カカオポッドと呼ばれ長さが15~30センチ、直径8~10センチで幹から直接ぶら下がっています。
③ 種子:
これがカカオ豆と呼ばれ、40~50%の脂肪分が含まれます。
④ 種類:
フォラステロ種
南米のアマゾン川、オリノコ川源流地域原産ですが、現在は西アフリカと東南アジアが主な生産地です。皆さんが知っているガーナチョコなどの原料です。
クリオロ種
ベネズエラやメキシコでわずかに生産されていますが、一般にはほとんど出回っていません。
トリニタリオ種
フォラステロ種とクリオロ種を交配したハイブリッド種で、トリニダード島で育種に成功したことから命名されました。栽培が容易で品質も優れています。
⑤ 歴史:
原産地のメソアメリカでは紀元前1900年頃から利用されていましたが、欧州では誰も知りませんでした。最初にスペインに持ち帰ったのは1502年のコロンブスでしたが、その時は利用法がわからず持ち帰っただけでした。利用法を知ったのは1519年でした。コンキスタドールのエルナン・コルテスがアステカで初めて知り、砂糖や香料を加えたチョコレートが上層階級に歓迎されたのです。しかし、高カカオチョコレートの効果・効能については知るよしもありません。効果・効能についての研究は20世紀になってから急速に進展したのです。
⑥ 生産量:
世界の生産量は約460万トンです。上位国は次の通りです。
コートジボアール 200万トン
ガーナ       88万トン
インドネシア    26万トン
エクアドル     26万トン
ナイジェリア    24万トン
カメルーン     24万トン
ブラジル      17万トン
ペルー       12万トン
⑦ 食用:
カカオマス:
胚乳部分を粉砕・焙煎してすりつぶしたものです。これがココアとチョコレートの原料になります。
ココアバター:
カカオマスに含まれる約55%の脂肪分を分離したものです。
ココアパウダー:
カカオマスを脱脂してさらに粉砕したものです。カカオ豆300個から約1kgだけ取れます。
高カカオチョコレート:
チョコレートはカカオマスに砂糖やミルクなどを加えて作られますが、カカオマスが70%以上含まれているチョコレートです。
⑧ 効果・効能の追加:
高カカオチョコレートの効果・効能については、2019年4月21日に掲載した「食の世界」のブログで11の効果・効能を紹介していますが、少し追加しておきます。
冷え性の改善:
テオブロミンが血行をよくすることは既に紹介していますが、血行が良くなることで冷え性が改善します。暖かいココアを飲むとお茶などの暖かい飲み物より遙かに保温効果があるそうです。
お口のケア効果:
カカオポリフェノールが持つ抗菌作用によって、口臭の原因であるフソバクテリウムを抑制し、さらに虫歯や歯周病を防いでくれます。
創傷に効果:
カカオに含まれる亜鉛などの豊富なミネラルが傷の周りにある細胞の分裂を促進しますさらに、テオブロミンの血管拡張作用や、ポリフェノールなどの相乗効果によって、傷の治りが良くなるそうです