内藤トウガラシ!
カテゴリ: 散策
公開日:2017年12月20日(水)
内藤トウガラシ!
天下泰平が300年も続いた江戸時代。特に目立った特徴のない荒野の関東八州を、徳川家康が所領としてあてがわれたところから、江戸の文化が始まりました。日本橋を起点とする五街道が江戸城を中心とする街づくりに寄与したようです。そして、その街道沿いに宿場町が生まれ、江戸の町に人が集い、広がって行きました。現在の甲州街道は西へ向かい、新宿を経由して高井戸、八王子へと進みます。江戸時代、日本橋からこの街道を進み、四谷大木戸の関所(今の四谷四丁目交差点)をくぐると、目の前には宿場町「内藤新宿」が続きます。人で賑わう通りの両脇には多種多様な店が軒を連ね、裏手の軒先には畑が広がっていたようです。秋深くなる時期には緑鮮やかな葉の間に、鮮やかな真紅の剣先を空に向けた「内藤トウガラシ」がたわわに実っていたそうです。このトウガラシは八房系に分類され、葉の上に天に向かって房状に実るのが特徴です。一面のトウガラシ畑は、赤と緑の見事なコントラストを成し、それはそれは、目を見張る光景だったことでしょう!(投稿者:K・K様)