#ソドムは実在したか?
#ソドムは実在したか?
旧約聖書に登場するソドムは映画「天地創造」で初めて知った町である。
記憶を辿ると、ソドムは悪徳の町でアブラハムの息子ロト家族がソドムに移り住むため向かったが、アブラハムが神のお告げを受け、
彼らを救う為追いかける。
ソドムで見つけたロト達にソドムは神によって滅ぼされるからすぐに逃げろと言い、
何が起こっても聞こえても絶対にソドムの方を振り返ってはならない、振り返ったら石になってしまうと言い含めた。
ロト達は懸命にソドムを脱出して生き延びるのだが、ロトの妻がアブラハムの言ったことを守らず、
振り返って石になるシーンが印象的で今でも思い出すことがある。
ヨルダン川の南に海抜423mの死海があるのは有名だ。
死海に近いヨルダン川沿いにタル・エル・ハマムという場所がある。
聖書によるとソドムとゴモラは死海の中に沈んでいると言われているが、
今注目を浴びているのはタル・エル・ハマムの小高い丘がソドムの史跡では無いかと地質学者だけでなく、
宇宙物理学者も加わって発掘調査が行われていることである。
彼らの調査によると、紀元前1700年代にソドムにごく近い所で空中爆発した隕石がソドムもゴモラもその他の町も破壊したそうだ。
隕石が落下すると見つかるスフェルールという物質や高温高圧によって出来る衝撃石英が多く発見されているのがその証拠らしい。
エジプトが紀元前4000年ほどの歴史があることから、
旧約聖書に出てくるソドムの時代はもっと古い気もするが学者達の主張は揺らがない。
紀元前1700年代というのは青銅器時代の中程に相当するが、この地域で紀元前1000年程から始まる鉄器時代までの約700年間を「レイト・ブロンズ・ギャップ」と言って青銅器の遺跡物が全くないのだそうだ。
旧約聖書の「創世記」にはソドムが天からの硫黄と火によって滅ぼされたと記述されているので、隕石爆発説は正しいのかも知れない。
(O・T)