エクアドル・キトのパネシージョの丘と赤道のコリオリの力!
エクアドル・キトのパネシージョの丘と赤道のコリオリの力!
先日BS番組でエクアドル・キトの特集を放映していました。
1992~97年の5年間キトに居住していたので懐かしく観賞しました。
大半がキトの旧市街についてだったのですが、新市街に済んでいた私に取っては初めて知る情報が沢山ありました。
キトがインカ王国の第2の都市だったとは知りませんでした。
番組を見て先ず感じたのはエクアドルが裕福になりキトも驚くほど近代化されたことでした。
地下鉄まで走っているというのです。
キト全体を見下ろすピチンチャ山が凄く印象的なのですが、この山の紹介はありませんでした。
1999年に噴火した様なので風景が変わったせいかもしれません。
一番印象的だったのは旧市街にあるパネシージョの丘も頂上に鎮座する聖母マリア像も不変だったことです。
それほど高い丘ではないのですがここに登ると旧市街も新市街も見渡せるのです。
旧市街と新市街の間に中央広場みたいなところがあり、当時無名の画家達が自作を路面展示しながら売っていました。
パリのモンマントルの丘の雰囲気に似ています。
大半は画像の様なゴンザロ・エンダラ クロウの模倣画でしたが、
唯一凄く気にいった絵があり帰国直前に買った作品を現在画像の様に部屋に飾っています。
この絵の中心がパネシージョの丘で何となく嬉しく感じました。
当時日本から来られるお客を連れて行く場所にキトから30kmほど離れた赤道記念碑があります。
そこには赤道を示す赤い線が塗られていましたが現在は黄色く塗られているではありませんか。
当時から知られていましたが、現在は250mほど離れた場所に赤道が赤く塗られています。
そこで案内役またはガイドの人がコリオリの力を見せる実演をしているのです。
コリオリの力とは、回転座標系上で移動した際に移動方向と垂直な方向に移動速度に比例した大きさで受ける慣性力です。
ちょっと難しいので分かりやすく説明すると、地球は東向きに自転しているため、
低緯度の地点から高緯度の地点に向かって運動している物体には東向き、
逆に高緯度の地点から低緯度の地点に向かって運動している物体には西向きの力が働くのです。
言い換えると北半球では右向き(時計回りと反対)、南半球では左向きの力(時計回り)が働きます。
実演は画像の様に真ん中に排水口がある水槽に水を張り、
葉っぱを浮かべた上で排水口を開けると葉っぱが赤道の来たと南で回り方が逆になります。
赤道上で排水すると葉っぱは回りません。
昔はなかったですが、確かにこの実演は分かりやすいと思いました。
大変懐かしい番組でした!