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ゴイト43号!

カテゴリ: 散策 公開日:2022年11月14日(月)

ゴイト43号!

1893年にナポリで生まれたウィンテルトウール型の蒸気機関車である。

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驚くことに現在も現役として年に2-3回観光用の山岳路線を走っている。

働き場所はイタリアのサルデニア島、カリアリから北東にあるマンダスから山岳部を越えてティレニア海に面したアルバタクスまでの

160kmを二日がかりで運行している。

面白いのはこの観光コースの始発駅は州都のカリアリなのだが、カリアリからマンダスまでの90kmは画像の軌条車で行けるところ。

なんとなく江戸時代の籠とか人力車を想像させるではないか。

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マンダスからは最高高度約1000mまでゆっくり登って行くが、

ウィンテルトウール型は小さめの蒸気機関車でパワーが足りないため最高斜度3度で進むため終点まで二日かかるのはやむを得ないが、

石灰岩で出来た島が雨風で削られて形成された渓谷が一望出来たりして、風景を楽しむ旅行客が多いらしい。

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イタリアといえば幼い頃「鉄道員」という映画を見て強烈な印象があったが、

ゴイト43号を維持しながら運行している鉄道員さん達が映画そのもののように感じる。

NHKBSでゴイト43号の番組があって見たのだが、イタリア語が聞けて懐かしかったのと字幕を見ないと意味が分からない場面が

多く自分のヒアリング力が相当低いのにがっくりするのと複雑な心境であった!