5月6日・大室山!
5月6日・大室山!
5歳と4歳の孫達も一緒に大室山に行った。
大室山は、静岡県伊東市にある標高580mの独立峰火山である。
毎年早春に山焼きが行われそれが700年も続いているというので、静岡県の象徴的山の一つでもある。
伊豆半島は200万年~20万年前に近隣の島がフィリピンプレートと共に北上し本州に合体する形で形成された。
大室山は約4000年前に噴火した火山である。マグマから発生したスコリア(塊状で多孔質の暗色の岩滓)が堆積して出来た。
底径1km、比高300m、噴火口の直径250m、深さ40m~70mのすり鉢状火口がある。
日本におけるスコリア丘の代表例の一つで2010年には単成火山の典型例として国の天然記念物に指定された。
噴火当時大室山から流れ出した溶岩が相模湾に流れ出し、観光地にもなっている城ヶ崎海岸を作り出した。
ここもまた観光客に人気がある。
参考のために掲載しておくと、一般に火山が噴火すると流れ出た溶岩が火山灰(直径2mm以下)、火山礫(直径2mm~60mm)、
火山岩塊(60mm以上)に分れる。
火山礫と火山岩塊のうち大室山の様に多孔質で黒色や暗褐色の噴出物を岩滓(スコリア)、
多孔質で白色や淡灰色の噴出物を軽石(パミス)という。
火口の周りは約800mで歩くのは難しくないが、標高差が30mあるので時計回りと逆に歩くと登りが急で結構しんどい。
大室山が素晴らしいのは360°の大パノラマ!
東には市街地の先に相模湾が茫洋と広がっていて、大島はもちろんだが天気が良ければに伊豆諸島も見える。
北に富士山、さらには南アルプスも望める。西には南から箒木山、方次郎岳、遠笠山、矢筈山などの天城連山が見える。
海と空の青さに森林の緑を大空間の中で見渡せる開放感は訪れた価値を感じさせる。
まだ試みたことはないが、伊豆高原駅から徒歩で大室山往復を試みるのも健康的で良いかもしれない!