孀婦岩(そうふがん、-いわ)!
カテゴリ: 散策
公開日:2022年02月19日(土)
孀婦岩(そうふがん、-いわ)!
東京の南約650kmに位置するこの岩は東京都に所属し東西84m、南北56m、標高99mの無人島です。
奇妙な名前ですが、イギリスの探検家ミアーズが1788年4月9日に発見しLot‘wife「ロトの妻」と名付けたことに由来します。ロトは旧約聖書に出て来ます。ロトが家族と共にソドムを訪れたときにそのひどさに怒った神が「ソドムを滅ぼすのでソドムから離れろ、しかし、絶対に振り返るな」とロトに伝え、彼は家族とともにソドムを去るのですが、その時に妻が滅ぶソドムを見るために振り返り、
即岩になってしまったストーリーです。
孀婦岩は大昔海底火山が噴火して出来た残りです。海上に現れた火山が一度海中に沈みその後再隆起して地上に出てきたのです。
火山を構成するのは急冷されて出来る玄武岩ですが孀婦岩は安山岩のようです。
火山が噴火した時に火道無いに溜まったマグマがゆっくり冷えることで安山岩になります。
再隆起した火山の頂上部分は風雨や波によって削られ現在のような形状になったのです。
孀婦岩を調査した専門家によると、今後も波に浸食され数百年後には海上から消えるのだそうです。
立ち入り禁止の無人岩ですが、草や虫が生息しているそうです。絶海の孤岩に生き物が生息する理由は3Wといわれています。
鳥のWING、海のWAVE、WIND(風)によって運ばれて来るのです。