新宿御苑探求!
新宿御苑探求!
前回訪れて新宿御苑が植物の宝庫であることを再認識したので、更なる探求と紅葉の
見納めに、先日また行ってきました。
今回は平日でありましたが、紅葉を撮ろうとカメラや携帯でフォトジェニックな構図を
模索する人が沢山いました。
私は紅葉の場所はわかっていますので、まずは木々に注目したのです。
新宿門から入園すると左側にモミジの紅葉が綺麗なので、大半の方はまずそちらに向かい
ますが、私は右に行きました。
最初に出くわしたのは画像の木です。幹自体が白っぽいので木の名前がわかりませが、
その場所に偉そうに居座っているような感じで、何人かの顔が浮かんで来ました。
全体的に御苑は木々に名札をつけていることが少ないので、私のような素人のために
出来るだけ多く名札をつけてほしいと思いました。
まず目指したのはクヌギです。全部で6~10本ぐらいのようですが群生しています。
この庭園では群生させている木々がかなりあります。孫達にカブトムシを採集する目的もあって場所を確認したのですが、樹液が出ていないのです。本当にクヌギかと地図で確認しましたが、間違いないようでした。来年6月頃に調べて見ます。
クヌギのすぐそばに植えてある群生はメタセコイアとラクウショウです。
メタセコイアは細身でまっすぐ伸びています。
ラクウショウはもっと太めで大木のイメージがあります。
スギ科の兄弟みたいな関係ですが、葉の配列が異なります。
画像のように、ラクウショウの方が小さくすき間があります。
ラクウショウは沼スギとも呼ばれ水辺に植えられることが多いようです。画像は「気根」と
いうラクウショウの根から出ているもので、酸素を取り入れる働きがあります。
画像の左に見える幹は明治時代に植えられた樹齢100年を超える大木ですが、これほど
古く気根が美しく発達したラクウショウは日本でも珍しいのだそうです。
ラクウショウの少し先に曲がりくねった木があります。「ペカン」という名でクルミ科の
大木です。北米産で大正初期に輸入されました。果実をナッツとして食するために栽培
されています。
もう一つクロマツの群生を見つけました。クロマツの由来は、アカマツと比較して、幹の
樹皮が黒褐色である松であることだそうです。海岸に自生する巨木で、樹高平均35m
ですが、高い木で60mを超えるものも昔はあったようです。
御苑には上記の他にイチョウ、ユリノキとケヤキがひときわ目立ちます。
ケヤキの幹はまっすぐ伸び、上部で枝が逆さホウキ上になるものと思っていましたが、
御苑にはちょっと違う感じのケヤキもあります。画像の左は3本の群生、右のは単独で
ひときは幹が太く近くで太極拳をやっているグループが印象的でした。
ユリノキも存在感があります。黄葉がイチョウと同じなので間違えられそうですが、葉の
形が違います。画像はユリノキと葉の形です。
そしてイチョウです。既にかなり落葉した木もありますが、未だ頑張っているイチョウも
ありました。
整形式庭園には圧巻のプラタナス並木がありますが、既に盛りを過ぎていました。画像は
前回訪れた時のものです。
ここから、紅葉の世界になります。御苑には大きく分けて5カ所の紅葉観賞場所があり、
それぞれ趣が違います。日本庭園では上ノ池と旧御涼亭近辺、モミジ山から下の池近辺、
玉藻池近辺と新宿門近辺です。今回は玉藻池以外を廻ってきました。残念ながら
曇り空だったので、紅葉の赤が少し物足りませんが、それでも十分紅葉を楽しめました。
上ノ池近辺
旧後涼亭近辺
モミジ山から下の池近辺
新宿門近辺
今は枯れていますが、御苑には至るところにりっぱな桜が植えられているので、3月末頃
はさぞかし綺麗だと思います。