六義園の紅葉!
六義園の紅葉!
1702年に完成した六義園は駒込駅から徒歩数分の場所にあります。1695年に
五代将軍・徳川綱吉から拝領した柳澤吉保が自ら造営した江戸の二大庭園の一つです
六義園という名称の由来が面白いのです。遡ると中国の古い漢詩集である「毛詩」に
始まります。「毛詩」に分類法として「詩の六義」があります。これは風・賦・比・興・雅・
頌を意味するものです。日本では紀貫之がこの「詩の六義」を転用して、「古今和歌集」の
序文に「六義」(むさく)という和歌の六つの基調の言葉に使ったのです。ここで、
柳澤吉保が登場です。柳澤は和歌に造詣が深かったので、譲り受けた土地(約2.7万坪)
に紀州の和歌浦を中心とした美しい歌枕の風景を写して庭園を造ろうと思い立ち、
7年の歳月をかけて回遊式築山泉水庭園を作り上げ「六義園」と命名しました。
明治時代になって三菱の創始者である岩崎彌太郎の別邸となりましたが、1938年に
東京都に寄付され一般公開されました。1953年には国の特別名勝に指定されています。
六義園といえば春のしだれ桜が有名ですが、紅葉も沢山の見物客が訪れる程有名です。
そろそろ機は熟したと思い、昨日六義園に出向きました。入園口でまず驚いたのは、
入園が予約制になっていたことです。幸い当日予約も受け付けていたので、早速手続き
して中に入れましたが、12月13日までは予約制が継続するようなので、これから
行かれる方はインターネットまたは電話での予約をするのが良いと思います。
まず見に行ったのは有名なしだれ桜ですが、当然、葉は全て落ちていて枯れ木のような
感じでしたが、背景に紅葉が見えることに何か風情を感じました。
中央に居座る池である大泉水の一帯は見事に手入れが行き届いていました。
お目当てのモミジについては、西から北にかけてツツジ茶屋を中心とした場所が一番
有名です。昨日は山陰橋近辺がかなり赤く染まり、池もモミジの落ち葉で覆われて
ピンク色になっていました。
ツツジ茶屋より西側は未だ緑でしたので、ここのモミジが赤く染まると圧巻だろうと
感じました。但し、場所によって赤く染まる時期が異なるので、全体が赤く染まるのは
見ることが出来ないのかもしれません。
今回唯一行かなかった場所があります。それは「藤代峠」で標高35mもあります。
和歌山県にある同名の峠から名付けられたそうで、別名富士見山と呼ばれ、素晴らしい
展望が開けているそうですが、富士山が見えるかどうかはわかりません。
次回訪れたときに登ってみましょう!