浜離宮恩賜庭園!
浜離宮恩賜庭園!
昨日天気が良かったので約60年振りに浜離宮恩賜庭園を訪れました。
この公園は元々徳川将軍家の別邸で、十一代将軍家斉の時代に現在の姿になりました。
明治維新の後、皇室の離宮となりましたが、1945年に東京都に下賜され、
1946年に浜離宮恩賜庭園として公開されたのです。
約60年前の小学生時代のことですから訪れたことだけは覚えていますが、公園内の
ことはほとんど覚えていません。今回訪れてまず感じたのは、周りに高層ビルが
沢山みえることでした。画像は庭園の真ん中くらいにある小山から撮ったものですが、
池の向こうに東京タワーや六本木ヒルズが鎮座しているのです。
正に現代風の風情を感じました。
約60年前はそれらの高層ビルは一切なかったはずで、公園に入ると沢山の木々や池に
囲まれ、見上げれば澄み渡った青空が広がり、現代の喧噪からかけ離れた別世界だった
のだろうと思った次第です。昨日はビルが沢山見えますが、意外に騒音も少なく静かな
公園でした。松やケヤキをはじめ様々な大木があり、これから紅葉の気配を感じさせて
くれます。11月中旬には綺麗に色付くことでしょう。
今回最大の目的は3百年の松を鑑賞することでした。今から約300年前の徳川六代将軍
家宣が庭園を大改修したときに、その偉業をたたえて植えられたと言われている都内最大の黒松です。
大手門からかなり近い場所に左の画像のように堂々たる姿を誇っています。右の画像の
ように横から眺めると、奥に太い幹が二つに分れ前の幹から伸びる枝を前方に低く
張り出たせているのがわかります。
後ろの幹は途中で無理やり前方に曲げたような印象でした。この公園は四方を筑地川で
囲まれていて、川の方に幹を伸ばせないために取られた方法と思われます。
300年の松の先にはお花畑があり、この季節はコスモスが花を咲かせていました。
公園の南側には瀬入の池がありその真ん中に中島の御茶屋があります。この御茶屋には
総檜造りのお伝い橋を経由しないと行けないのですが、渡っているときに、スイス・
ルツェルンの木造カペル橋を思い起こしました。
この池の周りには他に3つの御茶屋(松の御茶屋、鷹の御茶屋、燕の御茶屋)があり
昔将軍達が賓客を招き景色を楽しみながら食事をしたりしていたそうです。
画像のように2018年にされた鷹の御茶屋が最も印象的でした。
観光客が池の周りを談笑しながら歩くのを全く気にせず、ひっそりとたたずみ
自己の世界に浸っている白鷺が印象的でした!