東京23区内の最高峰!
東京23区内の最高峰!
東京23区内は結構平坦ですがそれでも凹凸はあります。
そんな23区内に最高峰が2つあります。
まずは天然の最高峰ですが、東京メトロの神谷町駅から歩くと行ける港区愛宕(あたご)に
ある愛宕山です。標高は27.5mしかありませんが、急勾配の石段が待ち構えています。
大昔、梅が満開の時期に愛宕山を訪れた将軍・徳川家光が、石段の上に咲く梅を取って
くるようにと命じたところ、馬で駆け上り見事に梅を献上した曲垣平九郎がその後
日本一の馬術の名人と称えられました。この出来事があってから、「出世の階段」としても
有名になったのです。
もう一つは人工の最高峰ですが、新宿区戸山にそびえる箱根山です。
標高は44.6mですが、ふもとも標高が高いので緩い階段をちょこっと上れば頂上です。
もとは、戸山荘と呼ばれた尾張藩の下屋敷に、箱根に見立てて築かれたものなのです。
明治以降、下屋敷は廃され、陸軍戸山学校を経て都営住宅の戸山ハイツになりましたが、
箱根山だけは残されてきました。
私は16歳まで箱根山の近くに住んでいましたから、そこが遊び場だったのです。
この箱根山は方向によって高低差が異なります。私が住んでいた西側が高く、
そこからは標高差が20mくらいでしょうか?逆に東側からだと60~70mくらいの
標高差になります。いつ造られたのかは知りませんが、北側の斜面に音楽堂があり、
幼少の頃は夏になるとそこでお祭りなどもやっていました。当時は頂上からの眺望が
素晴らしく、遮るものが何もなく、360度見渡せたものです。富士山はもちろんのこと、
後楽園球場や隅田川の花火大会も満喫出来ました。
この山は笹で覆われた山でしたので、夏はベニヤ板をソリ代わりにして滑走し、
冬は竹スキーで滑降したものです。また第2次大戦の名残で防空壕跡があって中
を探検したことを覚えています。2軒長屋の平屋だった戸山ハイツ自体が10階程度の
アパート化したことや、至るところに結構高いビルが出来ているため箱根山からの
見晴らしは悪くなってしまいました。
近々天然と人工の最高峰を訪れて見たいと思います。